営業事務は、企業の売上を最前線で作る営業担当者をバックオフィスから支える重要なポジションです。
しかし、いざ志望動機を書こうとすると「一般事務との違いをどう書けばよい?」や「自分にはアピールできる強みがない」と悩んでしまう就活生も多いでしょう。
そこでこの記事では、営業事務ならではの仕事内容や求められる適性を整理し、アルバイトやサークルなどの経験から説得力のある志望動機を作る方法を例文とともに解説します。
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この記事で分かること(目次)
- そもそも営業事務とは?一般事務との違い
- 営業事務の志望動機に盛り込むべき5つの適性・スキル
- 営業事務の志望動機の書き方【4ステップ】
- 営業事務の理解を深める3つの観点:規模・商材・営業スタイル
- 営業事務の志望動機例文と採用担当者に評価されるポイント
- 営業事務の志望動機で注意したほうがよいポイント
- 営業事務の志望動機に関するよくある質問
- 営業事務の志望動機に迷ったら第三者に相談しよう
そもそも営業事務とは?一般事務との違い
志望動機を書く前に、まずは営業事務という職種の役割を正しく理解することが不可欠です。
ここを曖昧にしたまま志望動機を書いてしまうと、採用担当者に「一般事務でもよいのではないか」と思われてしまいます。まずは、営業事務の仕事内容を理解しましょう。
営業事務と一般事務の違いは「営業活動に直結しているかどうか」
一般事務と営業事務は、同じ「事務職」というカテゴリに属していながら、その役割には大きな違いがあります。
一般事務は、総務・人事・経理など部門を問わず発生する事務作業(データ入力、ファイリング、電話対応など)を幅広く担当します。
一方、営業事務は営業担当者の商談・受注活動を直接サポートすることに特化しています。
見積書や請求書の作成、商品の受発注管理、納期調整などが主な業務であり、企業の売上を支える責任感の伴う仕事です。
受け身ではなく、営業担当者への「能動的なサポート」が必要
営業事務に求められる根本的な姿勢は、受け身で待つのではなく、自ら状況を把握し、必要なことを考えて動くという能動的なサポートです。
たとえば、営業事務は、顧客から急な問い合わせが入ったとき、外出が多い営業担当者に代わって、迅速に対応します。
その他、明日の商談に必要な資料が揃っているかを事前に確認してタイムリーに準備したり、在庫の状況を把握して納期トラブルを未然に防いだりと、「先読みして動く力」が重要です。
この「能動性」を志望動機のなかで示せるかどうかが、他の就活生との差につながると理解しておいてください。
関連記事:一般事務職や営業事務職などの志望動機例文!書き方を解説
営業事務の志望動機に盛り込むべき5つの適性・スキル

営業事務の仕事内容を理解したところで、次に「採用担当者がどのような人材を求めているのか」を把握しておきましょう。
志望動機は、自分の気持ちを伝えるものであると同時に、「自分がこの仕事に向いている人材である」ということをアピールする場でもあります。
以下の3つの適性を意識しながら、自分の経験と結びつけていくことで、魅力ある志望動機を作れるようになります。
①社内外のさまざまな人と連携する「コミュニケーション能力」
営業事務の業務で関わるのは、社内の営業担当者だけではありません。
顧客・仕入先・物流担当・経理・法務など、社内外を含む多くの方と日常的に連携しながら仕事を進めることになります。
そのため、営業事務には、高度なコミュニケーション能力が求められます。
たとえば、顧客からのクレームが入ったときに、感情的にならず冷静に状況を整理して担当営業者に的確に報告できる力は重要です。
また、仕入先と納期について交渉するときに、相手の立場を尊重しながらも自社の都合を明確に伝えられる力も求められます。
こうした相手の意図を正確に汲み取り、適切に言葉にして橋渡しをする力が、営業事務に求められるコミュニケーション能力です。
アルバイトやサークル活動のなかで「チームのなかで調整役を担った経験」や「異なる立場の人をつなぐ役割を果たした経験」がある方は、ぜひその具体的なエピソードを志望動機に盛り込んでみてください。
②優先順位をつけて複数の業務をこなす「マルチタスク」
営業事務の一日は、さまざまな方向から同時に依頼が飛び込んでくることが珍しくありません。
「この見積書を今日中に送ってほしい」や「先ほどの受注の納期を確認してほしい」、「来週の商談用の資料を準備しておいてほしい」など複数の依頼が重なる場面も少なくありません。
そのなかで重要なのは、すべての依頼を「受け取った順番にこなす」のではなく、緊急度と重要度を瞬時に判断して優先順位をつけ、適切なスピードで処理していくスキルです。
特に、納期が絡む受発注業務では、一つのミスや遅れが顧客との信頼関係に直結することもあります。
そのため、正確さとスピードを両立させるマルチタスク能力は営業事務における重要な素養といえます。
「締め切りが重なったとき、どう優先順位をつけて対応したか」というエピソードを持っている方は、その経験を具体的に語りましょう。
③急なトラブルや変更にも動じない「臨機応変な対応力」
どれだけ準備を整えていても、ビジネスの現場ではイレギュラーなことが起こります。
「顧客から急に納期を早めてほしいと言われた」や「発注していた商品が欠品になってしまった」、「担当の営業が急遽不在になって顧客対応を引き継がなければならない」など突発的な状況に直面することもあるでしょう。
そういったときに、パニックになることなく冷静に状況を整理し、代替案を素早く考えて関係者に共有できるかどうかが問われます。
マニュアル通りに進まない場面でも落ち着いて行動できる臨機応変な対応力は、「安心して仕事を任せられる人材かどうか」の判断基準のひとつになります。
アルバイトでトラブル対応をした経験やイベント運営で想定外の事態に対処した経験など、「うまくいかない状況でどう動いたか」を語れるエピソードがある方は、ぜひ積極的に活用してみてください。
④ミスが許されない書類を扱う「正確さと処理スピード」
営業事務が作成する見積書や発注書は、金額や数量が一つでも間違っていると、誤発注や請求トラブルなど社内外に大きな影響を及ぼします。
そのため、正確さは営業事務にとって重要なスキルです。
ただし、正確なだけでは十分ではありません。営業担当者が商談中に「今すぐ見積書がほしい」と依頼してくるケースも珍しくなく、スピードと正確さの両立が求められます。
⑤締切と段取りを管理する「スケジュール管理能力」
営業事務は、見積書の提出期限、商品の納期、月末の請求処理など、日付に紐づく業務を数多く抱えています。
一つでも期限を見落とすと、取引先との信頼関係に影響しかねないため、抜け漏れのないスケジュール管理が不可欠です。
さらに、自分自身のタスク管理だけでなく、営業担当者のスケジュールを把握して「明日の商談用の資料、準備しておきましょうか」と先回りできる人材は、活躍できます。
営業事務の志望動機の書き方【4ステップ】
志望動機は、思いついたことをそのまま書くと、読み手に伝わりにくい文章になってしまいがちです。
論理的な構成に当てはめることで、「なぜこの仕事なのか」「なぜこの企業なのか」「入社後にどう活躍できるのか」が採用担当者にスムーズに伝わる文章になります。
ここでは、PREP法(結論・理由・具体例・結論)をベースにした4ステップをご紹介します。
①なぜ「営業事務」なのか(結論)を短めの言葉で明確にする
志望動機の冒頭は、「私が営業事務を志望する理由は〇〇です」という形で、端的に結論を述べることから始めましょう。
このとき注意してほしいのは、「人のサポートが好きだから」という理由だけで終わらせないことです。
この理由だけでは、一般事務でも介護職でも保育士でも当てはまってしまい、「なぜ営業事務なのか」という問いへの答えにはなりません。
「営業担当者と連携しながら、企業の売上向上に貢献できるポジションに魅力を感じた」や「顧客と社内の橋渡し役として、ビジネスの最前線に関わりたい」など、営業事務ならではの役割・意義に焦点を当てた結論にしてください。
そうすることにより、志望度の高さと職種への理解度が採用担当者にしっかりと伝わります。
②営業事務に活かせる自分の「強み」と「エピソード」を語る
次のステップでは、①で述べた結論の根拠となる、自分自身の経験とそこから得た強みを語ります。
ポイントは、経験をただ「行った」で終わらせるのではなく、「その経験から何を学び、どんな力を身につけたのか」を明確にすることです。
そして、その力が営業事務の実務においてどう活かせるのか、「再現性」まで示せると、採用担当者は「この人なら入社後もきちんと活躍できそう」と判断しやすくなります。
たとえば、カフェのアルバイトで常連客の好みを覚えて提案していたという経験は、相手のニーズを先読みして動くスキルとして営業事務の顧客対応に直結します。
また、サークルのマネージャーとして備品管理や練習スケジュールを整備した経験は、業務の仕組み化・効率化を行う実行力とアピールできます。
自分の経験を「どう言い換えれば営業事務のスキルとして伝わるか」という視点で見直してみてください。
③同業他社ではなく「なぜその企業なのか」を伝える
どれだけ素晴らしい強みとエピソードがあっても、「なぜ他の企業ではなく、貴社なのか」という問いに答えられなければ、志望動機としては不完全です。
この部分で差をつけるためには、しっかりとした企業分析が不可欠です。
その企業が取り扱っている商品・サービスのどこに魅力を感じたか、企業理念や経営方針のどの部分に共感したか、などを具体的にしましょう。
こうした「この企業でなければならない理由」を論理的に説明できるかどうかが、志望動機の説得力を大きく左右します。
「貴社の〇〇という理念に共感した」という一言で済ませるのはおすすめできません。
「その理念を体現するためにどのような仕事がしたいのか」まで踏み込んで書くと、企業への理解の深さと熱意がより伝わりやすくなります。
④入社後にどう貢献したいか(展望)で締めくくる
最後のステップは、入社後の展望を述べて志望動機を締めくくることです。
「与えられた仕事を正確にこなします」という表現だけでは、受け身な印象を与えてしまいます。
「自分の〇〇という強みを活かして、営業担当者が商談に集中できる環境を整え、チームの売上向上に貢献したい」や「顧客対応のクオリティを高めることで、貴社の顧客満足度向上に寄与したい」など、積極的な貢献意欲を言葉で示しましょう。
これにより、採用担当者へのポジティブな印象につながります。バックオフィスからどう組織の成果に関わっていくのかという当事者意識を持った締めくくりにすることが大切です。
関連記事:志望動機の書き出しと最後の締めくくりはどう書く?ESの相談先も紹介
営業事務の理解を深める3つの観点:規模・商材・営業スタイル

志望動機の4ステップのうち、「③『なぜその企業なのか』」を説得力をもって語るには、企業分析の深さがカギを握ります。
「営業事務をやりたい」だけでは、採用担当者に「それなら他社でもよいのでは?」と思われてしまいます。
ここでは、企業分析で特に押さえておきたい3つの観点と、それぞれの調べ方、志望動機への落とし込み方を解説します。
①企業の「規模」を把握する:求められる働き方が変わる
同じ営業事務でも、企業の規模によって業務の進め方や求められる人物像は異なることがあります。企業規模を理解しておくことで、「自分の強みがその環境でどう活きるか」を具体的に語れるようになります。
大手企業の場合の主な特徴
- 営業部門の人数が多く、複数の営業担当者を同時にサポートするケースが一般的になる
- 業務が細分化・マニュアル化されており、正確にオペレーションを回す力が重視される
- 他部署(経理・物流・法務など)との連携場面も多い
中小企業の場合の主な特徴
- 少人数体制のため、一人が幅広い業務を担当する傾向がある
- 上司や営業担当者との距離が近く、密なコミュニケーションが求められる
- マニュアルが整っていないこともあり、自分で考えて動く主体性が評価されやすい
②企業の「商材」を理解する:共感と関心の根拠になる
企業が扱っている商品やサービスへの理解は、「なぜこの企業なのか」を語るうえでの根拠になります。
営業事務は、見積書や発注書に商品名・型番・単価などを記載する場面が多く、商材への基本的な理解は実務でも欠かせません。
選考の段階で商材に関心を持っていることが伝われば、「入社後もスムーズに業務に入れそうだ」という安心感を与えられます。
商材の調べ方
| 情報源 | 何が分かるか | 調べ方のコツ |
|---|---|---|
| 企業の公式サイト | 主力商品・サービスの概要・ターゲット顧客 | 「製品・サービス」「事業紹介」ページを重点的に確認する |
| プレスリリース・ニュース | 新商品・新サービス・注力領域の最新動向 | 企業名で検索し、直近1年の発表をチェックする |
| 採用サイトの社員インタビュー | 商材の魅力を現場目線で語った情報 | 営業職・営業事務の社員の声があれば優先的に読む |
| 実際の商品体験・店舗訪問 | 消費者向け商材なら自分の体験として語れる | BtoC企業なら実際に使ってみるのが説得力が高い |
③企業の「営業スタイル」を知る:サポートの仕方が具体的になる
営業スタイルによって、営業事務に求められるサポートの内容は変わります。
ここを理解しておくと、「貴社の営業体制だからこそ、自分の強みが活きる」という説得力のある志望動機が書けるようになります。
主な営業スタイルと営業事務への影響
| 営業スタイル | 特徴 | 営業事務に求められること |
|---|---|---|
| 新規開拓営業(飛び込み・テレアポ) | 外出や架電が多く、営業担当者が社内にいない時間が長い | 不在時の顧客対応・伝言の正確な共有・資料の事前準備 |
| ルート営業 | 既存顧客を定期訪問し、関係を維持・深耕する | 受発注の定型処理の正確さ・納期管理・顧客情報の整理 |
| 代理店営業 | 代理店を通じて販売するため、代理店との連携が中心になる | 代理店向け資料の作成・販促物の手配・問い合わせ対応 |
| インサイドセールス | 電話やオンラインで商談を行い、社内で完結する | リアルタイムでの資料作成・CRMへのデータ入力・商談記録の整理 |
営業事務の志望動機例文と採用担当者に評価されるポイント
新卒の就活生には実務経験がありませんが、それはすべての方に共通することですので、心配する必要はありません。
採用担当者が新卒に求めているのは、過去の実務実績ではなく、「学生時代の経験から何を学び、入社後にどう活かせるか」というポテンシャルと再現性です。
アルバイト・サークル・ゼミといった身近な経験も、切り口次第で営業事務の適性を力強くアピールする武器になります。
自分の経験に近いものを参考にしながら、自分なりの言葉に書き換えてみてください。
接客アルバイトの経験を活かす志望動機例文
接客アルバイトの経験は、営業事務の志望動機においてとても活用しやすい素材のひとつです。
たとえば、接客の現場で培われる「お客様の言葉の裏にあるニーズを察知する力」や「混雑や突発的なクレームにも落ち着いて対応する力」は、顧客対応を伴う営業事務の業務に直結する強みです。
ただし、「接客で培ったコミュニケーション能力を活かしたい」という表現だけでは、多くの就活生が使うありふれた言葉になってしまいます。
「どのような場面で、どう動いたか」という具体的な行動を盛り込むことで、あなただけの志望動機が生まれます。
【例文】
営業担当者が本来の業務に専念できるよう、先回りしたサポートで企業の売上向上に貢献したいと考え、営業事務を志望いたします。
私は3年間、カフェの接客アルバイトをしてきました。そこでは、単に注文を受けるだけでなく、常連のお客様の好みを覚えてご提案したり、混雑時にはキッチンの状況を見て提供順序を調整したりと、周囲の状況を把握して自発的に動くことを心がけました。
貴社は〇〇業界で大きなシェアを誇り、顧客に寄り添ったきめ細やかな提案を強みとされています。アルバイトで培った「相手のニーズを先読みする力」と「臨機応変な対応力」を活かし、営業担当者とお客様を繋ぐ円滑なサポート役として貢献したいです。
【採用担当者に評価されるポイント】
- 「先回りしたサポートで売上に貢献する」という営業事務の本質を理解している
- 接客経験を単なる「コミュニケーション能力」で終わらせず、「状況把握力」や「臨機応変な対応力」として営業事務の業務に紐づけている
- 指示を待つ受け身の姿勢ではなく、自発的に考えて動けるポテンシャルが伝わる
サークル活動でのマネージャー経験を活かす志望動機例文
サークル活動でマネージャーを務めた経験は、一見すると「仕事とは関係ない話」に思えるかもしれません。
しかし、実は営業事務の適性を示すうえで有効なエピソードになり得ます。
チームの全体像を俯瞰しながら、一人ひとりが動きやすい環境を整備する仕事は、まさに営業事務のバックオフィスから組織を支える役割と重なるためです。
ときに、「何かおかしい」や「もっとこうすればうまくいくのでは」と自ら課題を発見し、改善に動いた経験がある方は、受け身ではなく能動的に考えて動けるというアピールになりますので、ぜひ積極的に活用してください。
【例文】
組織の最前線で働く営業担当者を後方から支え、チーム全体の成果を最大化する役割を担いたいと考え、営業事務を志望いたします。
私は大学で50名規模の吹奏楽サークルのマネージャーを務めました。当初は練習場所の確保や楽譜の準備などが非効率で、練習時間が削られる課題がありました。
そこで、施設予約のスケジュールをデジタル化して共有し、備品管理のルールを明確化した結果、スムーズな練習環境を作れ、メンバーから感謝されました。
チームで目標達成を目指す社風に惹かれている貴社において、この「自ら課題を見つけ、環境を整える力」を活かして営業担当者を支え、貴社の事業成長に貢献したいと考えています。
【採用担当者に評価されるポイント】
- サポート業務を「チームの成果を最大化するため」という高い目的意識を持って行っている
- 既存のやり方に満足せず、自ら非効率な部分(課題)を見つけ、仕組み化・改善できる「能動的な姿勢」がアピールできている
- 営業事務の業務において重要となる「段取りの良さ」や「全体を俯瞰する力」がエピソードから伝わる
ゼミ・研究の経験を活かす志望動機例文
理系・文系を問わず、ゼミや研究活動では「膨大な情報を整理・分析する力」や「締め切りに向けて計画的に作業を進める力」、「チームで役割分担しながら成果を出す力」が培われます。
これらはすべて、営業事務に求められる「正確な事務処理能力」や「スケジュール管理能力」、「チームワーク」に直結する素養です。
地道にデータと向き合ってきた経験は、決して地味なエピソードではなく、むしろ「信頼できる仕事をしてくれそう」という安心感を採用担当者に与える強みになります。
【例文】
正確かつ迅速な事務処理を通じて営業活動を円滑にし、お客様への価値提供を後押ししたいと考え、営業事務を志望いたします。
私は大学のゼミで〇〇に関する研究を行い、膨大なアンケートデータの集計と分析を担当しました。期日までに正確な結果を出すため、作業工程を細分化してスケジュールを引き直し、さらに入力ミスを防ぐためのダブルチェックの仕組みを自ら構築しました。
その結果、予定より早く正確な分析データをチームに共有できました。
革新的な製品で社会に貢献する貴社において、私の強みである「計画的に物事を進める力」と「正確な事務処理能力」を活かし、営業担当者が安心して商談に臨める環境作りに貢献したいです。
【採用担当者に評価されるポイント】
- 営業事務に必須である「ミスのない正確性」と「期日を守るスケジュール管理能力」が、研究のデータ処理経験を通して具体的に示されている
- 「ダブルチェックの仕組みを構築した」という行動から、ミスを未然に防ぐための工夫ができる堅実な人材だと評価できる
- 事務処理を単なる作業として捉えず、「営業活動を円滑にするため」というビジネス視点と結びつけている
長期インターンシップの経験を活かす志望動機例文
企業での長期インターンシップ&キャリア経験がある場合、ビジネスの現場で実際に業務を遂行した経験として、他の就活生との差別化につながります。
インターンシップ&キャリア先が営業事務と異なる職種であっても、「ビジネスマナー」や「社内コミュニケーション」、「実務での正確性」など、転用できるスキルは豊富です。
【例文】
ビジネスの現場で学んだ「正確さとスピードの両立」を武器に、営業チームの成果に直結するサポートを提供したいと考え、営業事務を志望いたします。
私は約8ヶ月間、IT企業のマーケティング部門で長期インターンシップに参加しました。主な業務は、広告運用データの集計レポート作成と、社内ミーティングの議事録作成です。週次レポートでは、複数の広告媒体のデータをExcelで統合・集計し、社員の方が意思決定に使えるフォーマットに整える作業を担当しました。
当初はデータの転記ミスが発生していましたが、集計用テンプレートを自作し、関数で自動チェックする仕組みを導入したことで、以降3ヶ月間ミスゼロを達成しました。
貴社はルート営業を主体とされており、既存顧客への定期的な提案活動が事業の柱だと理解しています。インターンで身につけた「データを正確に集計・整理するスキル」と「業務を仕組み化して効率を上げる力」を活かし、受発注管理や売上データの集計を確実に遂行することで、営業担当者が提案活動に集中できる環境づくりに貢献したいです。
【採用担当者に評価されるポイント】
- 実際のビジネス環境での業務経験があるため、「社会人としての基礎力がすでに備わっている」という安心感を与えられる
- ミスの発生という課題に対して、テンプレート作成・関数による自動チェックという具体的な改善策を講じており、PDCAを回せる人材であることが伝わる
- 「3ヶ月間ミスゼロ」という定量成果が、営業事務で重視される正確性の裏付けになっている
イベント企画・学園祭実行委員の経験を活かす志望動機例文
学園祭やイベントの企画・運営では、関係者との調整、スケジュール管理、当日のトラブル対応など、営業事務に通じるスキルが総合的に求められます。
特に「多くの関係者の間に立って調整した経験」は、営業担当者・顧客・社内他部署をつなぐ営業事務の役割と重なります。
【例文】
多くの関係者の間に立ち、スケジュールと情報を正確に管理することで、営業活動全体を円滑に進める存在になりたいと考え、営業事務を志望いたします。
私は大学の学園祭実行委員として、模擬店エリアの運営責任者を務めました。30団体の出店スケジュール調整、大学事務局への申請書類の作成、備品の発注・在庫管理など、多岐にわたる業務を3ヶ月間にわたって担当しました。
関係者が多く情報の伝達ミスが起きやすい環境だったため、共有スプレッドシートで進捗を一元管理し、各団体への連絡は期日の3日前にリマインドを送る運用ルールを設けました。
その結果、当日は大きなトラブルなく運営を完了し、来場者アンケートでも模擬店エリアの満足度が前年比15%向上しました。
貴社は代理店を通じた営業体制を展開されており、社内外の多くの関係者との連携が重要だと理解しています。
実行委員の経験で培った「複数の関係者を巻き込んだ調整力」と「抜け漏れを防ぐ仕組みづくり」を活かし、営業担当者・代理店・社内各部署をつなぐハブとして、貴社の営業活動を支えたいです。
【採用担当者に評価されるポイント】
- 30団体の調整という規模感が具体的に示されており、「複数の営業担当者を同時にサポートする」営業事務の業務イメージと直結する
- スプレッドシートでの進捗管理やリマインド運用など、仕組みで問題を解決する思考が営業事務の業務改善力として高く評価できる
- 「満足度15%向上」という定量成果により、裏方の仕事が組織全体の成果に貢献することを実証している
体育会系部活動の経験を活かす志望動機例文
体育会系の部活動経験は、「根性がある」や「体力がある」といった印象だけで語られがちですが、営業事務の志望動機ではチームの中で自分がどのような役割を果たしたかに焦点を当てることが重要です。
特に、チームの勝利という共通目標に向けて裏方として貢献した経験は、営業チームの目標達成を支える営業事務の姿勢と重なります。
【例文】
チームの目標達成に向けて、自分の役割を全うすることで貢献する働き方をしたいと考え、営業事務を志望いたします。
私は大学4年間、バレーボール部に所属し、3年次からは副キャプテンとしてチーム運営にも携わりました。副キャプテンとしての私の役割は、キャプテンや監督が戦術面に集中できるよう、練習メニューの準備・対戦相手の試合映像の整理・部員の体調管理シートの運用など、チーム運営の土台を整えることでした。
特に対戦相手の分析では、過去3年分の試合映像を整理してデータベース化し、キャプテンがすぐに戦術を検討できる環境を作りました。その結果、チームは地区大会でベスト4に進出できました。
貴社は新規開拓営業を中心に事業を拡大されており、営業担当者のスピーディーな活動を支える事務体制が重要だと理解しています。
部活動で培った「チームの目標から逆算して自分の役割を考える力」と「必要な情報を整理して即座に提供する力」を活かし、営業担当者が商談に集中できる万全のバックアップ体制を築きたいです。
【採用担当者に評価されるポイント】
- 体育会経験を「体力」や「根性」ではなく、「チーム運営の裏方としての貢献」という切り口で語っており、営業事務の役割理解が深い
- 試合映像のデータベース化という行動は、営業事務における資料整理・情報管理のスキルとして直接的に評価できる
- 「キャプテンや監督が戦術面に集中できるよう」という表現が、「営業担当者が商談に集中できるよう」という営業事務の存在意義と見事に対応している
留学・国際交流の経験を活かす志望動機例文
留学や国際交流の経験は、語学力だけでなく、「異なる価値観を持つ人と円滑にコミュニケーションを取る力」や「慣れない環境でも柔軟に適応する力」のアピールにつながります。
特にグローバル展開をしている企業や、海外取引先を持つ企業の営業事務では、この経験が差別化要因になります。
【例文】
多様なバックグラウンドを持つ方々との円滑なコミュニケーションを通じて、貴社の営業活動をグローバルに支えたいと考え、営業事務を志望いたします。
私は大学3年次に半年間、カナダに留学しました。現地では大学の授業に加え、日本文化を紹介する学生団体の運営に参加し、イベントの企画・会場手配・参加者への案内メール作成などを担当しました。
メンバーは5カ国から集まっており、文化や仕事の進め方の違いから認識のズレが生じることもありましたが、議事録を毎回共有し、タスクと期日を明文化することで、全員が同じ認識で動ける体制を整えました。最終的に、100名以上が参加するイベントを成功させることができました。
貴社は海外に複数の取引先を持ち、営業事務にも英語での書類作成や海外拠点との連絡業務があると伺いました。
留学で培った「異なる背景を持つ人と正確に情報を共有する力」と「英語でのビジネスコミュニケーション力」を活かし、国内外の関係者をつなぐ営業事務として貢献したいです。
【採用担当者に評価されるポイント】
- 留学経験を「語学力」だけでなく、「多様な関係者との情報共有・調整力」として営業事務のスキルに転換できている
- 議事録の共有やタスクの明文化といった行動は、営業事務の日常業務(議事録作成・タスク管理・関係者への連絡)そのものであり、即戦力としての期待が持てる
- 企業の海外取引という具体的な業務に言及しており、企業研究の深さと自分のスキルの活用先が明確に結びついている
営業事務の志望動機で注意したほうがよいポイント

志望動機の書き方と例文を確認したところで、提出前に必ず確認しておきたい「やってしまいがちな失敗」について解説します。
せっかく時間をかけて書いた志望動機も、表現の仕方ひとつで採用担当者にネガティブな印象を与えてしまうことがあります。
以下の3点は特に陥りやすい落とし穴ですので、提出前のセルフチェックに役立ててください。
「パソコンスキル(Word・Excel)」だけをアピールしてしまう
WordやExcelといったPCスキルを持っていることは、営業事務を目指すうえで歓迎される要素のひとつです。
しかし、「Excelが得意なので、事務作業を正確にこなせます」とだけ伝えても高い評価は受けづらいです。
営業事務の本質は、顧客や社内外の関係者とコミュニケーションをとりながら、能動的にサポートしていくところにあります。
PCスキルはあくまで「その仕事を効率よく進めるための手段」のひとつに過ぎず、それ単体がアピールポイントになるわけではありません。
PCスキルに触れる場合は、「Excelを使ったデータ管理の経験を活かして、受発注業務を正確かつ迅速に処理できます」というように、業務との具体的な結びつきのなかで添える形にとどめるのが適切です。
「ノルマがないから」と受け身になっている
「営業職のようにノルマを課せられる仕事ではなく、裏方として正確に仕事をこなしたい」という気持ちから営業事務を志望する方もいるかもしれません。
しかし、そのネガティブな動機をそのまま志望動機に書いてしまうと、採用担当者には「積極性がなく、楽な仕事をしたいだけなのではないか」という印象を与えてしまうこともあります。
また、「指示されたことを正確にこなすことが得意です」という表現も、一見謙虚なようでいて、自分から考えて動くことができない受け身な人材というイメージを持たれてしまいがちです。
営業事務には、前述のとおり「能動的に考えてサポートする姿勢」が強く求められています。
「営業担当者と一緒にチームの目標達成を目指したい」や「顧客満足度の向上に自分も貢献したい」という当事者意識を持った表現に変えることで、志望動機の印象はより良くなります。
生成AIの文章をそのまま使ってしまい、あなたの人柄が見えない
ChatGPTをはじめとする生成AIを志望動機の作成補助に活用すること自体は、決して悪いことではありません。
アイデアの整理や文章の構成を考える際の「壁打ち相手」として活用することで、作業効率を高められます。
ただし、生成AIが出力した文章をそのままコピー&ペーストして使用してしまうと、「円滑なコミュニケーションを図り」や「組織のパフォーマンス最大化に寄与し」といった、どこかで見たような整然とした言葉が並ぶことになります。
あなた自身の感情や個性、具体的なエピソードが何も伝わらない文章になってしまうのは避けましょう。
採用担当者は毎年数多くの志望動機を読んでいるため、生成AIが書いたような没個性な文章はすぐに見抜かれてしまうことも少なくありません。
生成AIはあくまで構成の参考や表現の修正に留め、最終的な文章は必ず自分自身の言葉と具体的なエピソードに書き換えることを意識してください。
「自分にしか書けない志望動機」こそが、採用担当者の記憶に残る文章になります。
関連記事:エントリーシートに生成AI(ChatGPT等)を使うとバレる?企業の見解とプロンプト活用術
営業事務の志望動機に関するよくある質問
営業事務の志望動機に関するよくある質問に回答します。小さな疑問であっても早期に解決しておくことが大切です。
Q. 営業事務の志望動機に書ける資格はありますか?
新卒採用の営業事務の選考で資格が必須になることはほとんどありません。
ただし、関連資格を持っていると「入社前から実務を意識して準備している」という意欲の証明になり、志望動機に具体性と説得力を加えられます。
ここでは、営業事務との関連性が高い3つの資格について紹介します。
①MOS(Microsoft Office Specialist)
MOS(マイクロソフト オフィス スペシャリスト)は、Excel・Word・PowerPointなどのOfficeソフトの操作スキルを証明するマイクロソフト公認の国際資格です。
営業事務の実務では毎日のようにOfficeソフトを使うため、実務に直結する資格と言えます。
科目別の活用場面と優先度
| 科目 | 営業事務での活用場面 | 優先度 |
|---|---|---|
| Excel | 見積書・請求書の作成、売上データの集計・管理、在庫管理表の更新 | ★★★(最優先) |
| Word | 送付状・案内文・社内報告書の作成 | ★★☆ |
| PowerPoint | 営業用プレゼン資料・提案書の作成補助 | ★☆☆ |
迷ったら、まずはExcelスキルから学んでいくとよいでしょう。営業事務の業務ではデータ管理と帳票作成が多くあり、Excelに慣れていると選考時も入社後も評価されやすいです。
②ITパスポート
ITパスポートは、経済産業省が認定する国家試験「情報処理技術者試験」のうち、基礎的なレベルに位置する資格です。
ITの基礎知識に加え、経営戦略やプロジェクトマネジメントなど、ビジネスパーソンとして必要な幅広い知識が問われます。
近年、多くの企業が営業活動にSFA(営業支援システム)やCRM(顧客管理システム)などのITツールを導入しています。
営業事務もこれらのツールを日常的に操作する機会が増えており、ITの基本的な仕組みを理解していることは、現場で重宝されるスキルになりつつあります。
③日商簿記3級
日本商工会議所が主催する簿記検定の3級は、ビジネスパーソンに必要な基礎的な会計知識を証明する資格です。
「経理向けの資格」というイメージがありますが、実は営業事務との相性もよい資格です。
営業事務は、見積書・請求書・納品書といったお金に関わる書類を日常的に扱います。
簿記の知識があると、これらの書類の数字が「会社全体の会計処理の中でどういう意味を持つのか」を理解したうえで業務に取り組めるため、ミスの防止や経理部門との連携がスムーズになります。
| 簿記で学ぶ内容 | 営業事務での活用場面 |
|---|---|
| 仕訳の基本(売掛金・買掛金) | 請求書・入金確認の処理で「なぜこの処理が必要か」を理解できる |
| 損益計算書の読み方 | 売上・利益の構造を理解し、営業数値の集計に役立てられる |
| 消費税・源泉徴収の基礎 | 見積書・請求書の金額計算でミスを防げる |
Q. PCスキルはどのくらい必要ですか?
入社時点では「Excel・Wordの基本操作」ができれば十分です。
新卒採用の場合、高度なPCスキルを入社前から求める企業はほとんどありません。ただし、以下のレベルを目安に準備しておくと、選考でも入社後でも安心です。
| レベル | 具体的なスキル | 選考での評価 |
|---|---|---|
| 最低限ここまで | Excel:表作成・SUM/AVERAGEなどの基本関数・グラフ作成Word:ビジネス文書の作成・書式設定 | 「基本はできている」と判断される |
| あると好印象 | Excel:VLOOKUP・IF関数・ピボットテーブルPowerPoint:営業資料レベルのスライド作成 | 「即戦力に近い」と評価される |
| 入社後に習得でOK | マクロ・VBA、SFA/CRMツールの操作、社内独自システム | 研修やOJTで身につけるのが一般的となっている |
志望動機に書く場合は、「PCスキルがあります」と抽象的に述べるのではなく、「Excelで○○ができます」や「MOS Excelを取得しました」のように具体的に伝えましょう。
また、文字を打つ場面が想像以上に多く、タイピングが遅いと業務効率に直結するため、入社前にある程度のスピードを身につけておくことをおすすめします。
目安としては、商談メモやチャット返信がスムーズにこなせる1分間に100〜120文字程度打てるようにしておくとよいでしょう。メール1通に10分以上かかるとやや遅い印象になります。
効果的な練習のコツ
- 正しいホームポジションを最初に覚える(F・Jキーに人差し指)
- 毎日10〜15分の短時間練習を継続する
- 最初は正確さ重視で、慣れてきたらスピードを上げる
- ニュース記事やビジネスメールの文面を実践的な題材として練習する
Q. 営業事務の志望動機で「サポートが好き」と書いてもよいですか?
「サポートが好き」だけではなく「どのようにサポートしたいか」まで具体的にすると、さらに志望度が伝わります。
「人をサポートすることが好きです」や「縁の下の力持ちとして働きたいです」という表現は、営業事務の志望動機で多く使われます。そのため、これだけでは他の就活生との差別化がしづらいです。
採用担当者が知りたいのは、「サポートが好き」という気持ちの先にある具体的な行動と成果です。
| 抽象的な表現例 | 具体化した表現 |
|---|---|
| 人をサポートすることが好きです | アルバイト先で、社員の方が接客に集中できるよう在庫管理と発注業務を自主的に引き受け、欠品率を○%削減しました |
| 縁の下の力持ちとして貢献したいです | ゼミの研究発表で、発表者がプレゼンに集中できるようデータ集計と資料作成を担当し、教授から「資料の完成度が例年より高い」と評価されました |
「サポートが好き」を出発点にすること自体は問題ありません。大切なのは、そこから一歩踏み込んで「どのような場面で」「どのように」「どんな成果を出したか」を語ることです。
営業事務の志望動機に迷ったら第三者に相談しよう
「一般事務と営業事務、どちらが自分に合っているか分からない」や「アルバイトの経験をどう強みに言い換えればよいか分からない」と悩む方は、第三者の視点を取り入れましょう。
新卒向け就活エージェント「マイナビ新卒紹介」では、専任のキャリアアドバイザーが丁寧なカウンセリングを通じて、あなた自身も気づいていない「強み」や「営業事務としての適性」を引き出します。
一人ではうまくまとめられない志望動機も、キャリアアドバイザーの視点で説得力のある文章へとブラッシュアップすることが可能です。
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