「エントリーシート(ES)や面接で『志望動機』と『志望理由』を聞かれたけれど、同じことを答えてよいの?」と悩んでいませんか。
ここでは、志望動機と志望理由の違いから、採用担当者の意図、説得力を持たせる作成ステップまでをわかりやすく解説します。
もし、志望動機と志望理由の違いがよく分からないなら、就活支援サービスを受けるのも一つの手です。
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この記事で分かること(目次)
- 志望動機と志望理由の違いとは?
- なぜ企業は「志望動機」と「志望理由」を聞き分けるのか?
- 【新卒向け】志望動機・志望理由を作成する4つのステップ
- ESや面接で評価される!志望動機・志望理由の伝え方のコツ
- 【例文付き】志望動機・志望理由の書き分け例
- 志望動機と志望理由の避けたいNGパターン
- 志望動機と志望理由に関するよくある質問
- 志望動機と志望理由の違いを理解して就活を有利に進めよう
志望動機と志望理由の違いとは?
一見似たような言葉に思える「志望動機」と「志望理由」ですが、採用の文脈では異なる意味を持っています。
どちらも「なぜ入社したいのか」を伝えるものです。しかし、焦点となる「時間軸」や「対象」が異なります。ここでは、それぞれの言葉の定義と違いを解説します。
志望動機は「きっかけや熱意」(過去〜現在)
志望動機とは、あなたがその業界や職種、あるいはその仕事そのものに「なぜ興味を持ったのか」という原体験やきっかけを指します。
たとえば、「アルバイトで接客をする中で、お客様の表情が変わる瞬間にやりがいを感じ、人の生活を豊かにする仕事がしたいと思うようになった」というような語りが志望動機に当たります。
過去の経験から現在に至るまでの、あなた自身の個人的な感情や熱意を語るのが特徴です。
採用担当者がこれを通じて知りたいのは、「この人はどのような人生を歩んできて、何に価値を感じるのか」というあなたの人となりや価値観です。
仕事への根本的な熱意があるかを確認し、困難な壁にぶつかったときでも頑張りきれるポテンシャルを見極めようとしています。
志望理由は「他社ではなくその企業を選ぶ根拠」(現在〜未来)
志望理由は、「数ある企業の中で、なぜ同業他社ではなく『御社』に入社したいのか」という客観的で論理的な根拠を指します。
たとえば、「同じ食品業界の中でも、貴社は海外展開に積極的であり、将来グローバルな舞台で働きたいという自分のキャリアビジョンと合致していると感じました」というような語りが志望理由に当たります。
企業の強みや事業内容と、あなたの将来のビジョン(就活の軸)がどうマッチしているかという、現在から未来に向けた企業選びの理由を語ります。
志望理由において大切なのは、「自社をよく知っている」と採用担当者に感じてもらえるほどの企業研究の深さです。
ホームページに載っている情報だけでなく、IR資料や中期経営計画、ニュースリリースなども参照しながら「自分にしか語れない根拠」を見つけることが、他の就活生との差別化につながります。
関連記事:就活の軸とは?決め方とESや面接での答え方を例文とともに解説
【比較表】志望動機と志望理由の違いまとめ
言葉だけでは少し混同しやすいかもしれません。
意味・定義や焦点・対象、時間軸など、それぞれの特徴を比較表として整理します。
| 志望動機 | 志望理由 | |
|---|---|---|
| 意味・定義 | 「なぜその仕事をやりたいと思ったのか」 | 「なぜ他社ではなく、その企業を選んだのか」 |
| 焦点・対象 | 業界・職種・仕事内容に対する興味 | 応募先企業そのものに対する興味 |
| 時間軸 | 過去〜現在(過去の経験から現在に至る感情) | 現在〜未来(現在の自分の強みと入社後のビジョン) |
| 回答のベース | 自分自身の原体験やエピソード(自己分析から導き出す) | 企業の強みや特徴(企業・業界研究から導き出す) |
| 企業が知りたいこと | 学生の人柄、価値観、仕事に対する熱意 | 自社とのマッチ度、志望度の高さ |
なぜ企業は「志望動機」と「志望理由」を聞き分けるのか?

次は「なぜ採用担当者はあえて両方を聞くのか」という視点を持つことが大切です。
採用担当者が似たような言葉をあえて使い分けて質問するのには、明確な意図があります。企業側の本音を知ることで、どのような回答が求められているのかが見えてきます。
【志望動機の意図】学生の「熱意」や「価値観」を知るため
志望動機を聞くことで、採用担当者は「この学生はこれまでどのような経験をして、何に心を動かされるのか」という人柄や価値観を把握しようとしています。
特に新卒採用では、スキルや実績よりも「この人と一緒に働きたいか」や「この仕事に対して本気で向き合えるか」という人物評価が重視されます。
仕事に対する根本的な熱意があるかを確認し、困難な壁にぶつかったときでも頑張りきれるポテンシャルを見極めようとしているのです。
裏を返せば、「給与が高いから」「安定しているから」という理由だけでは、仕事への熱意が伝わりにくく、「困難があったときにすぐ辞めてしまうのでは」という懸念を持たれてしまいます。
志望動機では、過去の自分の経験と「なぜこの仕事でなければならないのか」という熱意を、具体的なエピソードとともに語ることが重要です。
【志望理由の意図】「自社とのマッチ度」や「志望度の高さ」を測るため
志望理由を聞く意図は、「本当にうちの会社が一番なのか」というマッチングの確認です。
同じ業界の競合他社ではなく、あえて自社を選んだ理由や、企業研究の深さを測ることで、入社への本気度や、入社後のミスマッチによる早期離職を防ぐ狙いがあります。
採用担当者は日々多くの学生と面接しているため、「どの会社でも通用する志望理由」と「この会社だからこそ語れる志望理由」の違いをすぐに感じ取ります。
「貴社の〇〇という取り組みに共感しました」と語る際も、単に企業のホームページをなぞっているだけでは不十分です。
その取り組みが自分のどのような経験や価値観と結びついているのか、そして入社後にどのように貢献したいのかまで語れて初めて、「自社を深く理解してくれている」という好印象につながります。
【新卒向け】志望動機・志望理由を作成する4つのステップ
違いや企業の意図が分かったところで、実際に自分の言葉で作成していく手順を解説します。
いきなり文章を書き始めるのではなく、順番に情報を整理していくことがポイントです。
①自己分析で「就活の軸」と「原体験」を洗い出す
まずは、自分の過去の経験(学業やアルバイト、サークル活動など)を振り返り、何にやりがいを感じたのかを洗い出します。
これが「志望動機」の種となり、企業選びの譲れない条件である「就活の軸」を定めるベースになります。
自己分析の方法としては、「モチベーショングラフ」と呼ばれる、人生のどの時期にモチベーションが高く・低かったかを曲線で書き出す手法がよく使われます。
山(モチベーションが高い時期)と谷(低い時期)の理由を深掘りすることで、「自分が何に価値を感じているか」が見えてきます。
大切なのは、「人の役に立てたとき」「目標を達成したとき」「アイデアが形になったとき」など、自分が心から充実感を感じた瞬間を具体的に特定することです。
その感覚が、志望動機の核心になります。モチベーショングラフについては下記の関連記事で詳しく解説していますので、参考にしてください。
関連記事:自己分析のやり方がわからない就活生必見!手法と進め方を完全解説
関連記事:マインドマップを使った自己分析のやり方とは?就活での活用例も紹介
②業界・職種研究で「やりたいこと」を明確にする
自分の原体験が見つかったら、次にどの業界・職種で活かせるかを調べます。
自分の興味がある業界や職種が、具体的にどのような社会的役割を果たしているのかを調べ、自分の原体験と照らし合わせながら「この業界・職種でこういう課題を解決したい」という方向性を固めていきましょう。
業界研究の際には、業界地図や就活サイトの業界情報だけでなく、気になる企業の有価証券報告書やIR資料も参考にすると、業界全体の構造や課題が深く理解できます。
「なんとなく興味がある」という段階から「この業界でなければならない理由」を言語化するためには、この調査の深さが不可欠です。
③企業研究で「その企業ならではの強み」を見つける
就活の方向性が決まったら、応募する企業を深く調べます。
競合他社と比較し、その企業の理念や事業展開、社風などの「他社にはない強み」を洗い出しましょう。これが「志望理由」の強力な根拠となります。
特に「なぜ同業他社ではなくこの会社なのか」を語るためには、競合他社との比較が有効です。
A社とB社を並べて「この部分が違う、だから自分はB社を選んだ」という論理展開ができると、志望理由の説得力が格段に上がります。
④自身の強みやビジョンと企業の結びつきを言語化する
最後に、①〜③で整理した内容をつなぎ合わせます。
「自分の過去の経験から〇〇を実現したい(志望動機)。それをかなえられるのは、〇〇という強みを持つ御社だからである(志望理由)」というように、双方が論理的につながるように文章を組み立てましょう。
この「つなぎ合わせ」の作業こそが、多くの学生が苦労するポイントです。
自己分析と企業研究が別々のものとして存在していても、それが一本の線でつながって、初めて説得力のある志望動機・志望理由が完成します。
うまくつながらないと感じる場合は、企業研究が浅いか、自己分析が表面的な可能性があります。もし行き詰まりを感じたら、就活エージェントのキャリアアドバイザーに相談してみることも有効な手段です。
ESや面接で評価される!志望動機・志望理由の伝え方のコツ

内容がしっかり固まっていても、伝え方次第で採用担当者が受け取る印象は大きく変わります。ここでは、相手に納得感を与え、評価を高めるための構成や話し方のコツをお伝えします。
結論ファースト(PREP法)で論理的に伝える
ESや面接の基本は、結論から述べることです。
「私が御社を志望する理由は〇〇です」と最初に宣言し、その後に理由、具体例(原体験)、再度結論と続ける「PREP法」を意識しましょう。
そうすると、初対面の採用担当者にも話の筋道がスムーズに伝わります。
志望動機と志望理由に「一貫性」を持たせる
志望動機(やりたいことのきっかけ)と志望理由(その企業を選ぶ理由)の間に矛盾がないか確認しましょう。
たとえば「グローバルに活躍したい」という志望動機に対し、志望理由が「地域密着型の事業に惹かれた」では一貫性がなく、説得力が落ちてしまいます。
受け身な表現を避けて入社後の貢献意欲をアピールする
新卒はポテンシャル採用ですが、「御社で学ばせていただきたい」や「成長できる環境だから」といった受け身の姿勢は好まれません。
自分の強みを活かして「入社後にどう事業に貢献していきたいか」という主体的な姿勢を示すことが、高評価につながります。
【例文付き】志望動機・志望理由の書き分け例
ここまで解説してきた「違い」や「伝え方のコツ」を踏まえ、実際にどのように書き分ければよいのか、業界別の例文で確認しましょう。
いずれの例文も、志望動機では過去の原体験から生まれた熱意(過去〜現在)を、志望理由ではその企業を選ぶ具体的な根拠(現在〜未来)を軸にしています。
【メーカー(食品)】志望動機・志望理由の例文
まずは、メーカー(食品)の志望動機と志望理由の例文を紹介します。
ES例文:志望動機(400字以内)
私が食品業界を志望するきっかけは、大学のゼミで取り組んだ地域の食文化調査です。
過疎化が進む地方を訪れた際、地元の伝統食材が後継者不足で失われつつある現状を目の当たりにしました。同時に、その食材を活かした新商品が地域おこしにつながった成功事例も学び、「食の力で人々の暮らしを豊かにしたい」という思いが強くなりました。
この経験から、食を通じて社会課題の解決に貢献できるメーカーで働きたいと考えるようになりました。
単に商品を届けるだけでなく、食材の背景にあるストーリーや地域の価値を消費者に届ける仕事に携わりたいと考えています。
ES例文:志望理由(400字以内)
数ある食品メーカーの中で貴社を志望する理由は、「地域共創プロジェクト」に代表される、地方の生産者と二人三脚で商品開発を行う姿勢に強く共感したからです。
貴社は売上規模だけでなく、生産者の持続可能な経営を支援する取り組みを業界に先駆けて推進されています。私はゼミ活動で培った地域の生産者との関係構築力を活かし、貴社の地域共創プロジェクトにおいて、生産者のニーズを的確に汲み取った商品企画に貢献したいと考えています。
入社後はまず営業として現場を学び、将来的には商品企画部門で地方発の新ブランド立ち上げに挑戦したいです。
面接回答例:志望動機と志望理由を両方聞かれた場合
採用担当者「まず、食品業界を志望した動機を教えてください」
> はい。きっかけは大学のゼミで行った地域の食文化調査です。
過疎地域で伝統食材が失われつつある現状を知る一方、その食材を活かした新商品が地域活性化につながった事例を目の当たりにしました。
この経験から、食の力で社会課題を解決する仕事がしたいと強く思うようになりました。
採用担当者「では、なぜ当社を選んだのですか?」
> 御社の「地域共創プロジェクト」の存在です。同業他社にも地方連携の取り組みはありますが、御社は生産者の経営支援まで踏み込んでいる点が他社にはない強みだと感じました。
私はゼミ活動で地域の生産者と信頼関係を築いた経験があり、その力を御社の地域共創の現場で活かしたいと考えています。
【IT業界】志望動機・志望理由の例文
次は、IT業界の志望動機と志望理由の例文を紹介します。
ES例文:志望動機(400字以内)
私がIT業界を志望する原点は、大学2年生のときにアルバイト先の飲食店で在庫管理の非効率さに気づき、独学でスプレッドシートの自動集計ツールを作成した経験です。
それまで毎日30分かかっていた棚卸し作業が5分に短縮され、店長から「本当に助かった」と感謝されたとき、テクノロジーの力で人の負担を減らせることに大きなやりがいを感じました。
この経験から、ITの力で業務課題を解決し、人がより創造的な仕事に集中できる環境を作りたいと考えるようになりました。
技術そのものだけでなく、「現場の困りごとに寄り添い、最適な解決策を届ける」という姿勢を大切にしたいと思っています。
ES例文:志望理由(400字以内)
貴社を志望する理由は、「現場起点のDX支援」という事業方針と、それを支えるワンストップ型の開発体制に魅力を感じたからです。
IT企業の中には技術力を強みにする企業は多くありますが、貴社はコンサルティングから設計・開発・運用保守までを一貫して自社で手がけることで、顧客の業務課題に深く入り込んだ提案ができる点が際立っています。
私はアルバイト先で「現場の声を聞いてから仕組みを作る」ことの重要性を実感しており、貴社の現場起点のアプローチは私の価値観と強く一致しています。
入社後はまずシステムエンジニアとして開発スキルを磨き、将来的にはプロジェクトマネージャーとして顧客の経営課題を解決できる人材を目指します。
面接回答例:志望動機と志望理由を両方聞かれた場合
採用担当者「IT業界に興味を持ったきっかけを教えてください」
> はい。大学2年生のとき、アルバイト先の飲食店で在庫管理に毎日30分かかっていることに課題を感じ、独学で自動集計ツールを作成しました。作業時間が5分に短縮され、店長に感謝されたとき、テクノロジーで人の負担を減らすことに強いやりがいを感じたのがきっかけです。
採用担当者「同業他社もある中で、当社を選んだ理由は何ですか?」
> 御社の「現場起点のDX支援」という方針に共感したからです。
御社はコンサルから運用保守まで一貫して自社で対応されており、顧客の業務に深く入り込める体制が他社にはない強みだと感じました。
私自身、アルバイト先で現場の声を聞いてから仕組みを作ることの大切さを学んでおり、御社でならその経験を活かせると確信しています。
【金融業界】志望動機・志望理由の例文
続いて、金融業界の志望動機と志望理由の例文を紹介します。
ES例文:志望動機(400字以内)
私が金融業界を志望するきっかけは、大学1年生のときに祖父母の相続手続きを家族で経験したことです。
複雑な手続きに戸惑う両親の姿を見て、お金に関する知識の有無が人生の安心感を大きく左右することを実感しました。
その後、ファイナンシャルプランナーの資格取得に向けて勉強する中で、金融の知識は個人の生活設計だけでなく、企業の成長や地域経済の発展にも深く関わっていることを知りました。
この経験から、金融の専門知識を活かして、お客様の人生やビジネスの重要な意思決定を支える仕事がしたいと考えるようになりました。
ES例文:志望理由(400字以内)
数ある金融機関の中で貴社を志望する理由は、「ライフプラン・コンサルティング」を軸にした個人向け総合提案力と、若手にも早期から顧客担当を任せる育成方針に魅力を感じたからです。
貴社は預金や融資といった単一商品の提案にとどまらず、保険・投資・相続対策までをワンストップで提案できる体制を構築されています。
私は祖父母の相続手続きの経験から、お客様の人生全体を見据えた提案の重要性を強く感じており、貴社の総合提案型のスタイルは私の目指す姿と合致しています。
入社後は個人営業として信頼関係の構築力を磨き、将来的にはFP1級を取得してライフプラン・コンサルティングの専門人材として活躍したいと考えています。
面接回答例:志望動機と志望理由を両方聞かれた場合
採用担当者「金融業界を志望した理由を教えてください」
> はい。大学1年生のときに祖父母の相続手続きを家族で経験し、お金の知識が人生の安心感を大きく左右することを実感したのがきっかけです。
その後FPの勉強を通じて、金融は個人の生活だけでなく企業や地域の発展にも関わる分野だと知り、金融の力でお客様の大切な意思決定を支えたいと考えるようになりました。
採用担当者「当社を選んだ決め手は何ですか?」
> 御社の「ライフプラン・コンサルティング」を軸にした総合提案力です。
単一商品ではなく、保険・投資・相続対策まで一人の担当者がワンストップで提案できる体制は、お客様の人生全体を支えたいという私の目標と合致しています。
また、若手にも早期から顧客担当を任せていただける点も、成長スピードを重視する私にとって大きな魅力です。
例文を参考にする際の注意点
例文はあくまで「構成や書き分けの型」を学ぶための参考資料です。
志望動機と志望理由の一貫性を必ずチェックしましょう。志望動機で語った原体験と、志望理由で挙げた企業の強みが論理的につながっているかを第三者に確認してもらうのも効果的です。
また、志望動機と志望理由の書き分けに自信が持てない場合は、就活エージェントにESを添削してもらいましょう。
» 就活エージェント「マイナビ新卒紹介」のキャリアアドバイザーに添削してもらう
志望動機と志望理由の避けたいNGパターン

志望動機と志望理由の伝え方のコツを押さえたうえで、「よかれと思って書いたのに逆効果だった」というケースを避けるためのチェックも大切です。
自分の作成した内容が当てはまっていないか、以下の項目で確認してみましょう。
どの企業にも当てはまる「使い回し」の内容になっている
同業他社であればどこでも通用するような抽象的な内容は、「当社が第一志望ではないな」と志望度を低く感じさせてしまいます。
「貴社の挑戦を続ける姿勢に共感しました」や「チームワークを大切にしている社風に惹かれました」といった表現は、多くの企業に当てはまってしまう言葉です。
その企業でしか実現できないことやその企業の具体的な取り組みに必ず触れましょう。
「なぜ同業他社ではなく御社なのか」という問いに答えられる内容になっているかを、常に自問しながら書くことが大切です。
企業理念や事業内容をなぞっただけの「会社説明」になっている
ホームページに書いてある企業理念やサービス内容を並べ立て、「それに共感しました」とだけ伝えるのは魅力的に映りません。
採用担当者が知りたいのは自社の情報ではなく、「あなたの経験や価値観と、その企業理念がどう結びついているのか」というあなた自身のエピソードです。
企業の情報をそのまま「そこに共感しました」と語るだけでは、「調べてくれているのはわかるが、自分のこととして語れていない」という印象を与えてしまいます。
企業理念を引用する際には、「なぜそれが自分にとって魅力的か」を自分の過去の経験とつなげて語るようにしましょう。
待遇や制度、福利厚生だけを理由にしている
「休日が多いから」や「家賃補助があるから」といった労働条件は、働くうえで重要な要素です。
しかし、待遇や制度、福利厚生を選考の場でメインの理由として伝えるのは控えたほうがよいでしょう。
仕事内容や企業のビジョンへの興味よりも、自分の利益を優先していると誤解されてしまいます。
志望動機・志望理由の中では、あくまでも「この仕事」「この会社だからこそやりたい」という意欲を前面に出すことが重要です。
志望動機と志望理由に関するよくある質問
志望動機と志望理由に関するよくある質問にお答えします。選考本番で迷わないように、あらかじめ疑問を解消しておきましょう。
Q.面接で「志望動機」と「志望理由」を両方聞かれたらどう答えたらよいですか?
同じ面接の中で両方を聞かれた場合は、明確に切り分けて答えることが大切です。
志望動機を聞かれたら「業界や職種に興味を持ったきっかけ(過去)」を中心に語り、志望理由を聞かれたら「同業の中でなぜその企業なのか(現在〜未来)」を強調して答えましょう。
もし前の回答と内容が重複しそうな場合は、「先ほど申し上げた志望動機とも重なる部分がありますが」と一言添えたうえで、今度は「企業選びの根拠」に焦点を当てて語ってみてください。
採用担当者にも「違いを理解したうえで回答している」という誠実な印象を与えられます。
Q.ESの設問が「志望動機」だけの場合はどちらを書くべきですか?
多くの企業では、ESの設問で「志望動機」という言葉を広い意味で使っています。
この場合は、業界・職種に興味を持ったきっかけ(志望動機)と、その企業を選んだ根拠(志望理由)の両方を、一つの文章の中にバランスよく組み込んで作成するのがベターです。
具体的には、「〇〇という経験から△△の仕事に興味を持ちました(志望動機)。その中でも貴社を志望するのは、〇〇という取り組みが自分のビジョンと合致しているからです(志望理由)」という構成にすると、一つの設問の中で両方の要素を自然にカバーできます。
文字数制限がある場合は、比重を「志望動機:志望理由=4:6」ほどにして、「なぜこの会社か」という部分をやや厚く書くと、志望度の高さが伝わりやすくなります。
Q.まだ明確な志望理由が見つからないときはどうすればよいですか?
明確な志望理由が見つからないときは、企業研究が不足しているか、自分の中で就活の軸が定まりきっていない可能性があります。
まずはその企業の社員インタビュー記事を読んだり、OB・OG訪問をしたりして情報を集めましょう。
社員の生の声を聞くことで、ホームページには書かれていない「その企業で働く実感」を得られることがあります。様々な情報に触れることで、自分なりの志望理由が見えてきます。
それでも見つからない場合は、「そもそも自分がこの会社に入りたいのかどうか」を改めて見直すきっかけかもしれません。
志望理由が見つからない企業に無理に志望理由を作っても、面接では見抜かれてしまいます。
自分が本当に「ここで働きたい」と感じられる企業を探す視点で、業界・企業研究をやり直してみることも大切です。
志望動機と志望理由の違いを理解して就活を有利に進めよう
志望動機と志望理由の違いを理解し、一貫性のあるアピールができれば、あなたの志望度は採用担当者に力強く伝わります。
改めて整理すると、志望動機と志望理由の違いは以下の通りです。
- 志望動機:「なぜその仕事をやりたいのか」という過去の経験から生まれた熱意
- 志望理由:「なぜ他社ではなくこの企業なのか」という企業研究に裏打ちされた論理的な根拠
この二つをセットで語れるとき、採用担当者は「この学生は本気だ」と感じるでしょう。
ただし、自分一人で考えた志望動機・志望理由が、企業目線で本当に説得力があるかどうか不安になることもあるでしょう。
「書いた内容が採用担当者に高く評価されるか確かめたい」や「もっと自分らしい表現に磨き上げたい」と感じているなら、就活エージェントの活用をおすすめします。
就活エージェント「マイナビ新卒紹介」のキャリアアドバイザーなら、客観的な視点であなたの強みや熱意を引き出し、採用担当者から高評価をもらえる伝え方を一緒に考えます。
志望動機と志望理由の違いをマスターして、第一志望の企業から内定をもらいましょう。
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