就活で「エントリーシート(ES)の提出を求められたけれど、履歴書と何が違うの?」と戸惑う方もいるでしょう。
エントリーシートとは、企業が学生のみなさまの人柄や入社意欲を把握するための重要な書類のことです。
ここでは、エントリーシートの目的から書き方の基本、提出前の注意点まで整理します。
もし一人でエントリーシート作成を進めるのが難しいと感じたら、キャリアアドバイザーとの面談で客観的なアドバイスを受けるのも一つの方法です。
エントリーシートを書くうえで必須の自己分析や、自己PR・ガクチカ・志望動機の書き分け方などを無料でサポートします。
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この記事で分かること(目次)
- エントリーシート(ES)とは
- エントリーシート(ES)の役割
- エントリーシート(ES)と履歴書の違い
- 企業がエントリーシート(ES)で見ているポイント
- 内容が伝わるエントリーシート作成の考え方
- エントリーシート(ES)の作成フローの解説
- エントリーシートを提出する際の注意点
- エントリーシートに関するよくある質問
- エントリーシートとは自分に興味を持ってもらうきっかけ作り
エントリーシート(ES)とは
エントリーシートとは(略称:ES)、就活で企業に応募する際に提出する選考書類のことです。
企業が学生を見極めるための重要な判断材料であり、面接の参考資料として使われるだけでなく、選考の中でエントリーシートの内容が要となって合否が決まることもあります。
企業ごとに独自のフォーマットや設問が用意されているのが特徴です。
主に自己PRや志望動機が問われ、なぜ入社したいのか(熱意)やどのような人物なのか(人柄)を伝える役割を担っています。
エントリーシート提出のタイミング
エントリーシートは、就活広報解禁直後の3~4月頃に提出を求められることが多いです。
焦らずに済むよう早めの準備が重要です。
エントリーシートで聞かれやすい質問
エントリーシートの設問は企業によって異なりますが、代表的なのは、自己PRや学生時代に力を入れたこと(ガクチカ)、志望動機です。
これらは別々の質問に見えるかもしれませんが、一貫性が必要です。
企業側は「応募者はどのような人で、どんな場面で力を発揮し、なぜこの企業を選ぶのか」を確かめています。
設問単体で正しく答えるだけでなく、全体として矛盾がないかを意識すると、読み手に伝わりやすくなります。
関連記事:自己PRと志望動機の違いや書き方とは?例文とともに解説
エントリーシートの入手方法や形式
エントリーシートは、企業が指定する形式で提出します。
企業独自の用紙が配布される場合もあれば、就職情報サイト上の入力フォームに入力する場合もあります。形式が違うと、気をつけるポイントも変わります。
たとえば入力フォームでは、「別のファイルに下書きして保存し、それを入力フォームに貼り付ける」という工程を踏むことをおすすめします。
書いている途中で時間制限が来てしまい、書いた内容がすべて消えてしまうこともあるためです。
また、エントリーシートで書いた内容があとでわかるようにするためにも、コピーや別ファイルでの保存をおすすめします。紙の場合は、まずは鉛筆で下書きしてその上からペンで書くという工程を踏むほうが安心です。
まずは募集要項や案内メールで、エントリーシートの入手方法や形式、締切を把握しましょう。
関連記事:エントリーシート(ES)のダウンロード方法は?Word・PDFの注意点も
関連記事:エントリーシート(ES)は手書きとパソコンどちらがいい?自由?
エントリーシート(ES)の役割
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エントリーシートは、単に書類選考を通過するためだけのものではありません。
一度提出されたエントリーシートは、一次面接、二次面接、そして最終選考に至るまで、選考プロセスの全段階で参照され続ける重要な資料です。
それぞれのフェーズで、ESがどのような役割を果たしているのかを理解しておきましょう。
【第1段階】書類選考:合否判定の直接的な材料
最初の段階では、数多くの応募者の中から面接に呼ぶべき学生を絞り込むための判断材料となります。
採用担当者は1枚のエントリーシートを比較的短時間でチェックするため、パッと見て内容が伝わる分かりやすさが必須です。
採用担当者に見られているポイントは以下の通りです。
- 基礎能力の確認:社会人として最低限必要な文章力や論理構成力があるか
- 企業とのマッチ度:自社の求める条件や人物像と大きくズレていないか
- 面接に呼ぶ価値の判定:会って話を聞いてみたいと思わせる魅力があるか
【第2段階】面接:採用担当者の質問の台本
面接に進むと、エントリーシートは採用担当者の手元に置かれ、質問をするための台本のような役割を果たします。
採用担当者はゼロから質問を考えるのではなく、エントリーシートに書かれた内容をベースに会話を展開します。
たとえば「なぜそう思ったのですか?」「具体的にどのような行動をしたのですか?」といった深掘り質問は、エントリーシートの記述内容から始まることがほとんどです。
エントリーシートに自分が話したい強みやエピソードを適切に配置しておくことで、採用担当者との会話を自分のアピールしたいポイントに誘導することができます。
【第3段階】最終選考:一貫性とマッチ度の「検証資料」
役員や社長が登場する最終選考では、エントリーシートは学生の核を確認するために使われます。書類提出時から最終面接までの発言にズレがないか、チェックされます。
特に、採用担当者が見ているポイントは以下の通りです。
- 書類選考の時点と現在で、主張や志望理由に矛盾が生じていないか
- エントリーシートに書かれた過去の経験から、入社後にどれだけ成長できるポテンシャルがあるか
- 企業のビジョンや文化に本当にマッチしているか
ESは「選考全体を見据えた戦略」が必要
このように、エントリーシートは提出して終わりではありません。
面接で聞かれることや、最終選考で評価されることまで計算に入れ、選考全体を見据えた戦略的な設計を行うことが大切です。
エントリーシート(ES)と履歴書の違い
エントリーシートと履歴書は、似ているように思えるかもしれませんが、役割が違います。
| 項目 | 主な役割 | 重視される点 | 情報の性質 | 書き方 |
|---|---|---|---|---|
| エントリーシート | 未来の活躍イメージの提示 | 人柄、熱意、思考プロセス | 主観的な想い(なぜ、どのように、何を感じたか) | 読み手の感情を動かすように書く |
| 履歴書 | 過去の証明 | 正確性、事実の羅列 | 客観的なデータ(いつ、どこで、何を) | 簡潔に定型通りに書く |
この2つの違いが曖昧なままだと、同じ内容を繰り返してしまったり、逆に伝えたい要素が抜けたりしやすくなります。まずはそれぞれの役割を認識しましょう。
目的は何か
エントリーシートは、学生のみなさまの考え方や取り組み方、志望の背景など、文章で伝える比重が大きいです。
一方、履歴書は、学歴や資格、連絡先などの基本情報を整理して伝える側面が強い書類です。
そのため、エントリーシートでは、事実+その意味(考え方・工夫・学び)まで含めて伝える意識を持ち、履歴書では事実を正確に書くことを意識すると整理しやすくなります。
設問は何か
エントリーシートは、企業ごとに独自の設問が用意されています。
独自設問は、企業が今、知りたいことを反映しやすいので、テンプレを当てはめるだけだとズレが起きることがあります。
設問を見たら、まずこの質問で企業は何を確かめたいのかを言葉にしてから書くと、回答の軸がぶれにくくなります。
一方、履歴書は項目が固定されていることが多く、前述した通り事実を正確に書くことが求められやすいです。
同じ内容を書いてもよいか
エントリーシートと履歴書で同じエピソードを使うこと自体はめずらしくありません。ただし、同じ文章をそのまま貼り付けると、目的の違いが反映されにくくなります。
たとえば履歴書では要点を短くまとめ、エントリーシートではどのように考え、どう動き、何を学んだかを補うなど、情報の厚みを変えると読み手が理解しやすくなります。
大切なのは、重複よりも読み手が知りたい粒度に合っているかです。
どちらを優先して準備するか
エントリーシートと履歴書の両方を提出する場合、まずは提出形式と締切から逆算して進めてください。
オンライン提出のエントリーシートが先に締切なら、先にエントリーシートの骨子を固め、その内容と矛盾がないように履歴書を整えるほうが手戻りが減ります。
また、エントリーシートは面接の質問材料になりやすいので、先に面接で伝えたい軸を固めると、以降の書類や面接準備も一貫させやすくなります。
企業がエントリーシート(ES)で見ているポイント
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エントリーシートに何を書けば書類選考に通るか知りたい方が多くいるでしょう。企業が見ているポイントを押さえると、回答の方向性が定まりやすくなるため、解説します。
企業が求める人物像との接点があるか
企業は、エントリーシートを通じて、自社で活躍しやすい考え方や行動特性があるかを見ています。ここで大事なのは、抽象的に「協調性があります」と書くことではなく、協調性が発揮された場面と、その結果が読み取れることです。
経験の再現性があるか
企業は、過去の成果そのものよりも、どう考え、どう動いたかを重視する傾向があります。
つまり、入社後も同じように工夫して動けるか、という再現性です。
結果が大きいかどうかよりも、課題の捉え方や具体的な行動、工夫の理由、学びが筋道立っているかを整えましょう。読み手が行動の流れを追えると、評価の土台が作られやすくなります。
志望度が高いか
志望動機では、なぜこの企業かが問われます。
ここで曖昧になりやすいのが、業界への興味と企業への志望が混ざってしまうことです。
企業側は、学生のみなさまが将来やりたいことと、企業の事業・仕事の接点を見たいと考えます。
「何に惹かれたか」だけでなく、「その環境で何に取り組みたいか」まで言語化できると、志望度合いが伝わりやすくなります。
関連記事:【ES/履歴書】志望動機の例文。新卒の就活に使える書き方を紹介
関連記事:面接での志望動機の答え方。適切な長さは?履歴書と同じでよい?
文章は読みやすいか
エントリーシートは短時間で読まれることもあるため、読みやすさは重要です。
結論を先に置き、理由と具体例を添え、最後にもう一度結論で締める。これだけでも読み手の負担が減ります。文章力に自信がないときほど、構造を先に決めることが助けになります。
具体的なエントリーシートの書き方は「エントリーシート(ES)の書き方を解説!通過率を上げるコツを押さえよう」にて紹介しているため、こちらも参考にしてください。
内容が伝わるエントリーシート作成の考え方
企業の意図に沿って要素をそろえると、内容が安定しやすくなります。ここでは、自己PR・ガクチカ・志望動機別に重要なポイントを解説します。
- 自己PRは「強み+根拠+活かし方」をそろえる
- ガクチカは「課題→行動→結果→学び」を一本にする
- 志望動機は「企業理解→自分の軸→接点」で組み立てる
こちらについても「エントリーシート(ES)の書き方を解説!通過率を上げるコツを押さえよう」にて、自己PR・ガクチカ・志望動機の違いを紹介しているため、参考にしてください。
関連記事:就活の軸とは?ESや面接での答え方や決め方を例文を交えながら解説
エントリーシート(ES)の作成フローの解説
エントリーシート作成は、書き始める前の準備で難易度が変わります。何から着手したらよいか、順を追って解説します。
①情報収集
まずは情報収集です。いきなり文章にせず、経験を書き出して整理するほうが迷いが減ります。
自分の経験や長所は、自分では当たり前に見えてしまうことがあります。
第三者に「どこが良かったと思うか」「そのとき何を工夫していたか」を聞く他己分析は、材料を増やす助けになります。
「適性診断MATCHplus」や「お願い!他己分析」などのツールを活用するのもおすすめです。


②構成検討
設問を見たら、「結局、何を一番知りたい質問なのか」を自分の言葉に置き換えながら、構成を検討します。
たとえば「学生時代に力を入れたこと」は、活動の派手さではなく、取り組み方や思考の癖を見たい設問であることが多いです。
質問の意図に合っているかを最初に確認すると、ズレを防ぎやすくなります。
③執筆
PREP法(結論→理由→具体例→結論の流れ)を土台にして、執筆します。
文字数が限られる場合は、形容詞を増やすより、事実と行動を明確に書くほうが説得力が出やすい傾向があります。書きたいことを増やすより、伝える要素を絞って筋を通す意識が重要です。
④推敲
最後は推敲です。誤字脱字だけでなく、「一文が長すぎないか」「主語が曖昧でないか」「結論が最初にあるか」を確認します。
また、オンライン提出の場合は貼り付けで改行が崩れることもあるため、プレビュー確認も欠かせません。
提出前は、声に出して読んだときに引っかからないかもチェックすると、読みやすさが上がります。
関連記事:【例文つき】エントリーシート(ES)の書き方。通過率を上げるポイント
エントリーシートを提出する際の注意点

エントリーシートの提出は、形式ミスで損をしやすい工程です。指定に沿いつつ、リスクを減らす考え方を整理します。
指定がなければ、手書きではなくオンラインで提出する
エントリーシート(ES)の提出方法は、手書きではなくオンラインでの提出をおすすめしています。
理由は、作成の効率、読みやすさ、企業側のデータ管理のしやすさなど、運用面のメリットが大きいからです。
企業が複数の提出方法を用意している場合もありますが、それは学生の環境への配慮(PCがない場合など)や従来のフローの名残であることが多く、あえて紙で送ることで評価につながるとは限りません。
郵送の遅延リスクも踏まえると、オンライン提出のほうが安心です。
手書き指定がある場合は意図を踏まえる
オンライン提出が一般化しており、マイナビ新卒紹介としても推奨している一方で、企業があえて手書き指定をするのならば、その意図がある可能性が考えられます。
その場合は、手書きという指定を守ったうえで、鉛筆での下書きの準備や書き直し前提の段取りを丁寧に行うことが重要です。
書き間違えた際は、二重線を引いて訂正したり修正液を使ったりするのではなく、すべて書き直しましょう。
あえて手書きを指定する企業には「丁寧な仕事ができるか」や「手間を惜しまないだけの熱意があるか」を見たいという意図が含まれている可能性があります。
そして、最初に別の媒体で内容と構成を固めてから清書に入りましょう。
手書きを指定する企業はそれなりの意図があることが考えられるため、その目的を確認してかなり丁寧に仕上げる必要があります。
証明写真は写真館(スタジオ)あるいは証明写真機で撮る
エントリーシートに証明写真を貼るケースもあるかもしれません。
証明写真は、第一印象を左右する重要な要素ですので、基本的には「写真館(スタジオ)→データ受け取り」か、「データ受け取り機能付きの証明写真機」の利用をおすすめします。
面倒に思えるかもしれませんが、一度撮影・用意してしまえば、複数の企業への応募で使いやすくなるためです。
中にはスマホで撮影した写真を添付する方もいますが、どうしても時間がないときの最終選択肢として考えるのが無難です。
スマホ撮影の場合、影が入って暗い印象になったり、背景に生活感が映り込んだりする失敗が起きやすいからです。
どうしてもスマホで撮影するしかないなら、明るい場所で影が出ない角度にし、背景を無地に近づけるなど、傾きがない状態で撮れるように気を配りましょう。
誤字脱字・形式ミスを防ぐ
エントリーシート提出直前は、内容面と形式面の両方を確認します。
内容面では「設問に答えているか」「結論が冒頭にあるか」「話が飛んでいないか」をチェックします。
形式面では、敬体(文末が「です」「ます」などの文体)で統一されているか、誤字脱字がないか、指定文字数の範囲に収まっているか、入力フォームで改行や記号が崩れていないかを確認します。
こういったミスを落ち着いて行うために、締切直前ではなく、前日までに最終確認できる状態を作っておくのが安心です。
エントリーシートに関するよくある質問
学生のみなさまから寄せられるエントリーシートに関するよくある質問に回答します。
Q. 文字数指定がないときはどれくらい書けばよいですか?
まずは、フォームの入力欄や、過去の案内にて文字数について説明がないか再度確認しましょう。そのうえで、やはり文字数指定がないのであれば、入力欄の8割程度を埋めるように心がけるとよいでしょう。
長く書くほどよいわけではなく、結論と根拠、具体例がそろっているかが重要です。読み手が短時間で理解できる密度を意識すると、内容がブレにくくなります。
Q. 同じエピソードの使い回しは問題ありませんか?
同じエピソードを使っても基本的には問題ありません。問題になるのは、使い回しそのものではなく、企業ごとの意図に合っていないことです。
同じエピソードでも、企業が求める人物像に合わせて強調点を変えることはできます。エントリーシートの提出先の企業で活かせる要素が何かを考え、表現を調整しましょう。
Q. エントリーシート提出後にミスに気づいたらどうしたらよいですか?
まずは企業の案内に再提出可否や連絡方法の指定がないか確認しましょう。指定がある場合は、その手順に従うことが優先です。
入力フォーム上で修正ができない場合もあるため、提出前のチェック工程を厚くしておくことが、結果的に安心につながります。
Q. 長所・短所はエントリーシートにどう書いたらよいですか?
長所は強みとして、短所はリスクとして見られやすい項目です。短所を述べる場合は、改善の工夫や、短所が出やすい場面での対処まで書けると安心感が出ます。
ここで大切なのは、自分の特徴を把握し、根拠を添えて説明できることです。面接でも深掘りされやすいポイントですので、準備しておくと安心です。
関連記事:自己PRで短所を魅力的に見せるコツ!例文や言い換えを紹介
エントリーシートとは自分に興味を持ってもらうきっかけづくり
エントリーシートは、自分に興味を持ってもらうアピールをする書類だと考えるとよいでしょう。
そのため、「長所は何にしたらよいか」「自分の強みはどの企業で活かせるのか」などは、はっきり理解しておく必要があります。
これらを整理することで、エントリーシートの軸が定まります。しかし、こういったことを一人で行うのは大変なことです。そこで、第三者の視点を入れて整理する方法をおすすめします。
マイナビ新卒紹介では、第三者目線での学生のみなさまの適性を踏まえつつ、納得いく企業選びの基準(就活の軸)を一緒に考えます。
エントリーシートについても、文章の表現だけでなく、何を材料にどの順番で伝えると一貫性が出るかといった考え方をサポートするため、安心して面談をご利用いただけます。
マイナビ新卒紹介では、1社ごとに担当者がいるため、担当者を通して企業の採用基準や、選考で重視されるポイントなど、採用担当者目線の情報を把握しています。
そのため、企業理解を踏まえたうえで、自己PRや志望動機の接点を作りやすくなります。企業が求める人物像と、自分の経験のつながりを整理したいときに役立つでしょう。
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