エントリーシートの学生時代の取り組みの書き方は?テーマ別の例文を紹介

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エントリーシートの学生時代の取り組みの書き方は?

エントリーシート(ES)で必ずと言ってもよいほど聞かれる「学生時代の取り組み」の書き方に悩んでいる方も少なくありません。

ここでは、就活エージェントである「マイナビ新卒紹介」が、採用担当者の目に留まる、学生時代の取り組みの書き方について、例文を交えながら解説します。

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この記事で分かること(目次)

  1. 企業がエントリーシートで学生時代の取り組みを聞く理由
  2. 「学生時代の取り組み」「自己PR」「ガクチカ」の違い
  3. 学生時代の取り組みの構成フレームワーク
  4. 【文字数別】「学生時代の取り組み」書き方のコツ
  5. 【テーマ別】学生時代に取り組んだことの例文7選
  6. 「学生時代の取り組み」でよくある間違い・誤解
  7. 「学生時代の取り組みが思いつかない」を解決するエピソード発掘ワーク
  8. 学生時代の取り組みを書くうえで避けたい注意点とNG例文
  9. エントリーシートの学生時代の取り組みが書けないなら第三者に相談しよう

企業がエントリーシートで学生時代の取り組みを聞く理由

まずは、学生時代の取り組みを書き始める前に知っておきたい、採用担当者の意図を解説します。

採用担当者が何を知りたいかを理解することで、的外れな回答を防ぎ、評価される内容に仕上げられます。

多くの学生が「すごい実績を書かなければならない」と考えがちですが、企業が見ているポイントは実績そのものだけではありません。

あなたの人柄や価値観を知るため

企業は、あなたがどのようなことに興味を持ち、何にモチベーションを感じる人物なのかを知りたいと考えています。

学業であれ課外活動であれ、自ら選んで取り組んだことには、その人の性格や価値観が色濃く反映されます。

たとえば、チームで協力して何かを成し遂げることに喜びを感じるのか、あるいは一人でコツコツと探求することに情熱を注ぐのか、といった点です。

これらの情報は、企業の社風や文化とマッチするかを判断する重要な材料となります。

そのため、無理に自分を偽って書くのではなく、あなたらしさが伝わるエピソードを選ぶことが、ミスマッチのない就活につながります。

課題に対する思考プロセスと行動力を見るため

仕事には正解がなく、困難な壁にぶつかることはよくあることです。

そこで学生時代の取り組みを通して、「課題に直面したとき、どう考え、どう行動して乗り越えたか」という問題解決能力を見ています。

単なる結果だけでなく、そこに至るまでの工夫や努力の過程こそが評価対象です。

「なぜその課題に取り組もうと思ったのか」や「どのような困難があったのか」、「具体的にどう動いたのか」というプロセスを詳しく記述することで、採用担当者はあなたの思考回路や行動特性をイメージしやすくなります。

成功体験だけでなく、失敗からどう立ち直ったかという経験も、大きなアピール材料になります。

入社後の再現性(活躍イメージ)を確認するため

企業は「この学生は、入社後も同じように頑張ってくれるだろうか?」という視点でエントリーシートを読んでいます。

学生時代に粘り強く取り組んだ経験がある方は、仕事においても同様のパフォーマンスを発揮でき、再現性があると期待されます。

たとえば、部活動で地道な練習を積み重ねてレギュラーを獲得した経験は、仕事において地道な下積みを経て成果を出す姿勢につながると連想されます。

アルバイトでお客様のニーズを汲み取って接客した経験は、営業職や企画職での顧客理解力につながるでしょう。

このように、学生時代の経験と入社後の業務を結びつけ、「この人と一緒に働きたい」と思わせることが重要です。

「学生時代の取り組み」「自己PR」「ガクチカ」の違い

エントリーシートには似たような設問が多く、書き分けに悩む学生も少なくありません。

ここでは、「学生時代の取り組み」が他の項目とどう違うのか、書き分けのポイントを整理します。

基本的には「ガクチカ」と同じ内容でOK

多くの企業において、「学生時代の取り組み」は「学生時代に力を入れたこと(ガクチカ)」と同義で扱われます。

したがって、特にアピールしたいエピソードを一つ選んで深掘りするのが基本です。

ただし、設問文が「学業における取り組み」と限定されている場合は、必ず学業について記述しましょう。

自己PRとの違いは「過去の経験」か「現在の強み」か

「学生時代の取り組み」は、過去の経験(エピソード)を通して課題解決能力やプロセスを説明するものです。

一方、「自己PR」は、現在の自分の強みを主張し、その根拠として経験を提示するものです。

一貫性を持たせるため、同じエピソードを用いても問題ありませんが、「学生時代の取り組み」と「自己PR」それぞれの設問の意図を踏まえ、切り口を変える必要があります。

学生時代の取り組みの構成フレームワーク

読みやすく、説得力のある文章にするためには、「型」に沿って書くことが重要です。

ビジネスの世界でも、論理的な伝え方として「STAR法(スター法)」というフレームワークが広く使われています。これは、下記の頭文字をとったものです。

  1. Situation(状況)
  2. Task(課題・目標)
  3. Action(行動)
  4. Result(結果)

この順序で構成することで、初めてあなたのエピソードを読む採用担当者にも、背景から成果までがスムーズに伝わります。

ただし、指定される文字数によって、どの要素を厚く書くべきかのバランスは異なります。

200文字程度で短い場合

エントリーシートで200文字程度の制限がある場合、すべての要素を詳細に書こうとすると、内容が薄くなってしまいがちです。

短い文章でインパクトを残すためには、STAR法の中でも「Task(課題)」と「Result(結果)」を簡潔にまとめ、特にアピールしたい「Action(行動)」に文字数を割くことがポイントです。

具体的には、以下のような構成バランスを意識するとよいでしょう。

  • Situation(状況):20%
  • Task(課題・目標):20%
  • Action(行動):40%
  • Result(結果):20%

背景や課題は、「〜の活動において、〜という問題がありました」と一文でつなげてコンパクトに説明します。

その分、あなたが「具体的に何をしたか」という行動部分を具体的に描写しましょう。

採用担当者は、結果の大きさよりも、限られた文字数の中であなたがどう考え、どう動いたかという「行動の質」を見ています。

400文字程度で長い場合

400文字程度の場合は、標準的なエントリーシートの文字数であり、STAR法の4要素をすべて盛り込んだストーリー展開が求められます。

ここでは、単に行動を羅列するだけでなく、「なぜその行動をとったのか」という思考プロセスや、そこから得られた「学び」まで深掘りすることで、あなたの人柄を立体的に伝えられます。

特に重要なのは、「Task(課題)」の難易度を明確にすることです。「どのような困難があり、それを乗り越えるのがなぜ難しかったのか」を伝えることで、その後の「Action(行動)」の価値が相対的に高まります。

また、最後の「Result(結果)」には、数値的な成果だけでなく、「この経験を入社後どう活かすか」という再現性への言及を加えることで、採用担当者に活躍イメージを持たせることができます。

【文字数別】「学生時代の取り組み」書き方のコツ

企業によって指定される文字数は様々ですが、基本的には文字数が少ないほど「結果・事実」を重視し、多いほど「プロセス・人柄」を重視して書くとよいでしょう。

ここでは、一般的な100字〜400字の4パターンについて、それぞれの構成比率と例文を解説します。

100字の例文:要約力が重要になる

100字は短く、詳細な説明を入れる余裕はありません。「タイトル(キャッチコピー)」をつけるような感覚で、結論と成果だけを簡潔に伝えることに集中します。

  • 構成比率: 結論(30%)+ 取り組み・成果(70%)
  • 背景・動機はカット:「なぜやったか」は書かず、「何をしてどうなったか」に絞る
  • 体言止めの活用:「〜しました。」を「〜を実施。」として文字数を節約する

【例文】

カフェのアルバイトで、客単価の向上に取り組みました。

セットメニューの提案を徹底し、手描きのPOPを作成して視覚的に訴求。結果、客単価を前年比で110%向上させ、店舗の月間売上目標の達成に貢献しました。

200字の例文:骨組みを伝える

100字よりも少し具体性を出せますが、まだ情景描写を入れる余裕はありません。「課題 → 具体的なアクション → 成果」の骨組みをしっかり伝えます。

  • 構成比率: 結論(20%)+ 課題(20%)+ 行動(40%)+ 成果(20%)
  • 修飾語の削除:「一生懸命」「大変でしたが」などの感情表現は省く
  • 数字で具体化:少ない文字数で説得力を出すために、定量的な成果を入れる

【例文】

個別指導塾の講師として、担当生徒の志望校合格に尽力しました。

当初、生徒の学習意欲が低く、宿題の未提出が課題でした。そこで私は、生徒の趣味であるサッカーに関連付けた自作の英語問題を毎回作成し、興味を持たせる工夫を行いました。また、授業外でも進路について話を聞き信頼関係を構築しました。

結果、生徒の学習時間は1日3時間に増え、半年間で偏差値を10上げることができ、第一志望校への合格を果たしました。

300字の例文:人柄をにじませる

300字あると、単なる事実の羅列だけでなく、あなたの思考(なぜそうしたのか)を入れる余裕が生まれます。

ここで初めて動機や苦労した点を少し盛り込み、あなたらしさをアピールしましょう。

  • 構成比率: 結論(15%)+ 動機・課題(25%)+ 行動(40%)+ 成果・学び(20%)
  • 動機の追加:なぜその課題に取り組もうと思ったのかを一言入れ、主体性を強調する
  • 学びの追加:最後に「この経験から何を得たか」で締めくくり、入社後への期待感を持たせる

【例文】

所属するダンスサークルで、100名規模の定期公演を成功に導きました。

私は演出係として、「観客全員が楽しめる舞台」を作ることを目標にしました。しかし、練習段階でメンバー間の技術差が顕著になり、一体感が欠けることが課題でした。

そこで私は、技術の高いメンバーが初心者を教える「バディ制度」を導入し、練習後に互いのよかった点を伝え合う時間を設けました。技術だけでなく、チームの士気を高めることに注力したのです。

その結果、公演後のアンケートでは満足度95%を達成しました。この経験から、組織の課題に対して、仕組みとコミュニケーションの両面からアプローチする重要性を学びました。

400字の例文:ストーリーで語る

就活において標準的な文字数の一つです。ここではSTAR法(状況・課題・行動・結果)をフル活用し、読み手が情景を思い浮かべられるようなストーリーを展開します。

  • 構成比率:結論(10%)+ 背景・動機(20%)+ 課題(20%)+ 行動(30%)+ 成果(10%)+ 学び・再現性(10%)
  • プロセスの詳細化:行動部分は「Aを行い、さらにBも行った」と重ねて書くことで、粘り強さを出す
  • 再現性のアピール: 結びの言葉で、その経験を入社後にどう活かすかを明確に宣言する

【例文】

居酒屋のホールリーダーとして、業務効率化による提供時間の短縮に取り組みました。

私の店舗では、週末のピーク時に料理提供が遅れ、クレームが多発している現状がありました。「お客様に最高の状態で料理を届けたい」と考えた私は、原因を分析しました。その結果、ホールとキッチンの連携不足によるオーダー伝達のタイムラグが原因だと判明しました。

そこで私は、以下の2点の施策を行いました。

1点目は、インカムを使った連携ルールの徹底です。特定のメニューが入った際は必ず口頭でも確認し合うようマニュアル化しました。

2点目は、ドリンク場の配置換えです。動線を短縮し、移動時間を削減しました。

スタッフ全員に協力を仰ぎ、定着するまで粘り強く声かけを行った結果、平均提供時間を15分から10分に短縮し、クレーム数をゼロにすることができました。

この経験で培った「現状を分析し、周囲を巻き込んで改善する力」を、貴社の営業職でも活かしたいと考えています。

【テーマ別】学生時代に取り組んだことの例文7選

学生時代に取り組んだことの例文7選

ここからは、実際にエントリーシートで使える例文を7つのテーマ別に紹介します。

ありがちなエピソードでも、「課題(Before)→ 行動(Action)→ 変化(After)」のプロセスを具体的に描くことで、採用担当者の目に留まる回答になります。

ぜひ、ご自身の経験に置き換えて参考にしてください。

アルバイト

多くの学生が選ぶテーマです。「売上を上げた」という結果だけでなく、「自ら考えて動いた」という主体性をアピールすることが重要です。

【例文】

私はカフェのアルバイトで、新人スタッフの定着率向上に取り組みました。

当初、忙しさから丁寧な指導ができず、新人が早期に辞めてしまうことが課題でした。

そこで私は、業務フローを写真付きで解説した「新人用マニュアル」を自主的に作成し、店長に提案しました。また、勤務前後の10分間を質問タイムとして設けることで、質問しやすい環境を作りました。

その結果、新人の離職率は以前の30%から10%以下に改善され、店舗全体の接客レベルも向上しました。この経験から、相手の立場に立って環境を整える大切さを学びました。

【採用担当者の評価ポイント】

言われた業務をこなすだけでなく、マニュアル作成というプラスアルファの行動を起こしている点が評価されます。

また、「30%から10%以下」という具体的な数字があることで、成果の信憑性が高まっています。

サークル

リーダー経験がなくても問題ありません。組織の一員として、どのようにチームに貢献しようとしたかを書くとよいでしょう。

【例文】

所属するテニスサークルで、練習参加率の向上に取り組みました。

メンバーが100名いる中、練習参加者が20名程度に留まっていたため、私は同期と協力して原因をヒアリングしました。その結果、「初心者への指導不足」と「練習参加への温度差」が原因だと判明しました。

そこで私は、レベル別のコート分けを提案し、初心者には経験者がペアにつく制度を導入しました。結果、初心者が楽しみながら上達できる環境ができ、参加率は平均60名まで増加しました。組織の課題を見極め、周囲を巻き込んで解決する力を養いました。

【採用担当者の評価ポイント】

自身の主観で動くのではなく、ヒアリングをして原因を特定しているプロセスが論理的で好印象です

また、一人で解決するのではなく、「同期と協力」「ペア制度」など、周囲と協調して動ける人材だと伝わります。

学業・ゼミ・研究活動

学生の本分である学業は、継続力や論理的思考力、専門性をアピールするのに最適です。専門用語は噛み砕いて説明しましょう。

【例文】

私は経済学のゼミで、4人のチームリーダーとして共同論文の執筆に取り組みました。

研究を進める中で、メンバー間で「分析手法」に関する意見が対立し、作業が停滞しました。私はリーダーとして、双方の意見を否定せず、まずはそれぞれのメリット・デメリットを表にして可視化することを提案しました。

冷静に比較検討した結果、双方の要素を取り入れた折衷案を作成し、全員が納得する形で研究を進められました。結果、学内の論文コンクールで優秀賞を獲得しました。

この経験から、対話を通じて最適解を導き出す重要性を学びました。

【採用担当者の評価ポイント】

意見の対立から逃げず、可視化して比較検討するという冷静な対処法が評価されます。

また、自分の意見を押し通すのではなく、全員が納得する形を目指した点に、協調性の高さが表れています。

長期インターンシップ&キャリア

実務経験があるため、即戦力に近い評価を得やすいテーマです。社員と同じ目線で仕事をしたという意識の高さを強調しましょう。

【例文】

私はWebメディア運営企業での長期インターンシップで、記事の検索順位向上に取り組みました。

当初は記事を量産することに必死でしたが、閲覧数が伸び悩んでいました。

そこで私は、過去のデータから「読者が求めている情報」を分析し、構成案を根本から見直しました。具体的には、競合サイトにはない「体験談」を盛り込むことで差別化を図りました。

3ヶ月間継続して改善を行った結果、担当記事が検索1位を獲得し、サイトへの流入数を月間20%増加させられました。

成果を出すためのPDCAサイクルの回し方を実務で学びました。

【採用担当者の評価ポイント】

「量産(失敗)→分析→改善→結果」というビジネスの基本サイクルが回せている点が、評価されます。

入社後も同じように、データを分析して業務改善してくれそうだと期待させる内容です。

ボランティア

「よいことをした」だけで終わらせず、そこで直面した困難をどう乗り越えたかを書くことで、ビジネススキルとしてのアピールになります。

【例文】

地域の「子ども食堂」で、学習支援ボランティアを2年間継続しました。

当初は、勉強嫌いの子どもたちが多く、座って話を聞いてもらえないことが課題でした。私は「勉強=つまらない」という意識を変えるため、教科書を使わず、カードゲームやクイズ形式を取り入れた学習プログラムを考案しました。

子どもたちの興味に合わせて工夫を重ねた結果、「次の勉強はいつ?」と楽しみにしてもらえるようになり、参加者の半数がテストの点数を上げることができました。

相手のニーズに合わせたアプローチの大切さを学びました。

【採用担当者の評価ポイント】

一方的に教えるのではなく、相手(子ども)の興味に合わせて手法を変える柔軟性がアピールできています。

2年間という期間は、それだけで信頼性(すぐに辞めない忍耐力)の証明になります。

資格取得

資格そのものの難易度よりも、計画性や目標達成意欲をアピールしましょう。なぜその資格が必要だったのかという動機も重要です。

【例文】

私は大学3年次に、実用的な英語力を身につけるため、半年間でTOEIC800点取得を目標に取り組みました。

課題は、苦手なリスニングの克服でした。そこで、通学時間の往復2時間をリスニング学習に充てると決め、毎日欠かさず実践しました。また、週末には模試を解き、間違えた箇所を分析して翌週の学習計画に反映させました。

徹底した時間管理と弱点克服の結果、当初550点だったスコアを半年で810点まで伸ばしました。高い目標に対し、計画的に努力を継続する力を身につけました。

【採用担当者の評価ポイント】

通学時間を利用するといった時間の使い方が具体的で、入社後の業務遂行能力の高さを予感させます。

ただ勉強しただけでなく、「模試で分析→計画修正」という改善のプロセスが含まれているのがよい点です。

留学

留学に行ったこと自体はアピールになりづらいですが、異文化の中でどう壁を乗り越え、適応したかを書くことで、タフさをアピールします。

【例文】

カナダへの短期留学中、現地の会話スピードについていけず、殻に閉じこもってしまった経験があります。

「このままでは何も変わらない」と考えた私は、日本人がいない現地のバスケットボールサークルに一人で飛び込みました。言葉が通じない場面では、身振り手振りや図を描いて意思疎通を図り、プレー中は誰よりも声を出すことを心がけました。

その結果、チームメイトと信頼関係を築くことができ、帰国時には日常会話に困らない語学力と、未知の環境でも物怖じしない度胸を得られました。

【採用担当者の評価ポイント】

失敗(殻に閉じこもる)から立ち直り、あえて厳しい環境(日本人がいない場所)へ飛び込むバイタリティが評価されます。

言葉だけでなく、「声を出す」「図を描く」といった泥臭い努力も、現場での適応力としてプラス評価になります。

趣味

「趣味をエントリーシートに書いてもよいのか」と迷う学生は多いですが、趣味だからこそ伝わる強みもあります。

自発的に始め、誰に強制されるでもなく続けてきた経験には、あなたの価値観やモチベーションの源泉が色濃く表れるからです。

 ポイントは、趣味を「楽しかった」で終わらせず、その中で直面した壁と、乗り越えるために工夫したことを具体的に書くことです。

【例文】

私は趣味の料理を通じて、データをもとに仮説検証を繰り返し、成果を改善し続ける力を身につけました。

大学入学を機に自炊を始めましたが、当初はレシピどおりに作っても味が安定しないことが悩みでした。

そこで私は、毎回の調理工程・調味料の分量・火加減・食材の状態を記録する「料理ノート」をつけ始めました。

さらに、完成した料理を写真に撮ってSNSに投稿し、友人やフォロワーの反応を定点観測するようにしました。

「いいね」やコメントの傾向を分析すると、味の完成度だけでなく、盛り付けの彩りや投稿時間帯によっても反応が大きく変わることに気づきました。

この発見をもとに、「どんな見せ方をすれば相手に魅力が伝わるか」という視点を加え、調理と発信の両面でPDCAを回すようになりました。

3年間の継続の結果、フォロワーは30人から500人に増加しました。この経験から、ターゲットの反応をデータとして捉え、仮説を立てて改善を積み重ねることの重要性を学びました。

入社後も、数字に基づいた分析と改善を日々繰り返し、ユーザーに届くコンテンツづくりに貢献したいと考えています。

【採用担当者の評価ポイント】

趣味という身近なテーマでありながら、「記録→分析→改善」のサイクルをSNS運用にまで自然に拡張している点が高く評価されます。

単なる「料理が上手くなった」話ではなく、コンテンツの企画・発信・効果測定・改善というSNS運用業務の基本サイクルを趣味の中で実践してきたことが伝わる構成になっています。

面接では「どのような投稿が特に反応がよかったか」や「分析にはどんなツールを使ったか」といった深掘りにも対応しやすく、会話が広がりやすい例文です。

スポーツ(部活動)

部活動は多くの学生が選ぶテーマだからこそ、「何の競技をしていたか」ではなく「チームの中で自分がどう動いたか」が差別化の鍵になります。

キャプテンや副部長でなくても問題ありません。レギュラー争い、後輩指導、練習メニューの提案など、自分が主語になるエピソードを選びましょう。

また、スポーツには勝敗がつきものですが、結果だけでなく敗北や挫折からどう立ち直ったかを書くと、精神的なタフさが伝わります。

【例文】

私はバスケットボール部で、控え選手の立場からチームの底上げに取り組みました。

大学2年生のとき、レギュラー争いに敗れ、試合に出られない日々が続きました。悔しさから一時は退部も考えましたが、「試合に出なくてもチームに貢献できることがあるはずだ」と考え直しました。

そこで私は、毎試合の対戦相手のプレーを映像で分析し、相手チームの攻撃パターンと弱点をまとめた「スカウティングレポート」を自主的に作成してコーチに提出しました。

最初は活用されませんでしたが、データの精度を上げるために分析項目を見直し、レギュラー陣にもヒアリングして実戦で使いやすい形式に改善しました。

3ヶ月後にはコーチから「試合準備に欠かせない資料だ」と評価され、チームの公式戦勝率は前年の40%から65%に向上しました。この経験から、自分の役割を主体的に見つけ、組織に貢献する姿勢を学びました。

入社後も、与えられた役割にとどまらず、チーム全体の成果を最大化するために自ら動ける人材でありたいと考えています。

【採用担当者の評価ポイント】

「レギュラーになれなかった」という挫折を正直に書いたうえで、そこから腐らずに自分なりの貢献方法を見出している点が高く評価されます。

企業では全員がエースになれるわけではなく、自分の立場で最大限の価値を発揮できる人材こそ求められます。

また、「最初は活用されなかった→改善した」という試行錯誤のプロセスが、粘り強さと改善志向の証明になっています。

日常の習慣

特別なイベントや組織活動がなくても、毎日コツコツ続けてきた習慣は立派なエピソードになります。

 採用担当者は「この学生は入社後も地道な努力を続けられるか」を見ているため、日常の習慣は継続力・自律性を伝えるのに最適なテーマです。

 書く際のポイントは、「なぜその習慣を始めたのか(動機)」と「続ける中でどのような壁があり、どう乗り越えたか」を明確にすることです。

【例文】

私は大学1年生のときから3年間、毎朝6時に起きて30分間の読書を続けています。

きっかけは、授業中の議論で自分の知識不足を痛感したことでした。幅広い教養を身につけたいと考え、まずは「毎日必ず本を開く」ことだけを自分に課しました。

しかし、2ヶ月目に入ると新鮮さが薄れ、起きられない日が増えました。そこで私は、読んだ本の要点を3行でノートにまとめる「3行アウトプット」のルールを追加しました。

インプットだけでなくアウトプットを組み合わせることで、知識が定着する実感が生まれ、読書そのものが楽しくなりました。

3年間で累計300冊を超え、ゼミの議論では多角的な視点から意見を述べられるようになったと教授からも評価されました。この習慣を通じて、小さな行動を仕組み化して継続する力を養いました。

入社後も、日々の業務改善や自己研鑽を習慣として積み重ね、長期的に成長し続ける人材を目指します。

【採用担当者の評価ポイント】

途中で挫折しかけた壁と、それを乗り越えるための仕組み(3行アウトプット)を具体的に示している点が秀逸です。

企業が特に懸念する「入社後に努力を続けられるか」という問いに対し、3年間・300冊という事実がよい回答になっています。

また、「仕組み化して継続する」という学びは、業務プロセスの改善にも直結するため、入社後の再現性が高いと判断されます。

「学生時代の取り組み」でよくある間違い・誤解

「学生時代の取り組み」でよくある間違い・誤解

エントリーシートで学生時代の取り組みを書く際、多くの学生が陥りやすい誤解があります。

ここでは、代表的な3つの誤解を取り上げ、正しい考え方を解説します。

「実績がすごくないと評価されない」は誤解

「全国大会で優勝」や「TOEIC900点」のような華々しい実績がなければ評価されない、と思い込んでいる学生は少なくありません。

しかし、これは大きな誤解です。

前述のとおり、採用担当者が見ているのは実績そのものではなく、成果に至るまでのプロセス です。具体的には、以下のような点を評価しています。

  • どのような課題を認識したのか
  • その課題に対して、なぜ・どのように行動したのか
  • 行動の結果、何を学び、どう成長したのか

たとえば「アルバイト先で新人の教育係を任された」という一見よくある経験でも、そこで直面した課題と自分なりの工夫を具体的に書ければ、主体性や問題解決能力は十分に伝わります。

重要なのは実績の「大きさ」ではなく、取り組みの「深さ」です。等身大の経験を、自信を持って書きましょう。

「題材の種類によって有利・不利がある」は誤解

「部活やゼミのほうがアルバイトより有利」や「ボランティアのほうが好印象」など、題材の種類で評価が変わると考えている学生もいます。

結論から言えば、題材の種類による有利・不利は、ほとんどないと考えてよいでしょう。

企業が重視しているのは「何をしたか」ではなく「どう取り組んだか」です。

アルバイトでも、サークルでも、日常の習慣でも、以下の要素が伝われば評価されやすくなります。

評価される要素具体例
課題発見力現状の問題点に自ら気づけているか
思考プロセスなぜその行動を選んだのか論理的に説明できるか
行動の具体性抽象的でなく、読み手が情景を想像できるか
学びの言語化経験から何を得て、今後どう活かすか述べられているか

裏を返せば、どれほどめずらしい経験であっても、行動や工夫の内容が抽象的であれば評価に結びつきにくくなってしまいます。

題材選びに悩むことに時間をかけるよりも、選んだ題材の中身を深掘りすることに時間を使うほうが効率的に進められます。

「エピソードは複数入れたほうがアピールできる」は誤解

「アピール材料は多いほうがよいはず」と考え、1つの回答に複数のエピソードを詰め込んでしまうケースも見受けられます。

しかし、限られた文字数の中で複数のエピソードを並べると、以下のデメリットが生じます。

  • 一つひとつの説明が浅くなり、具体性が失われる
  • 結局何を伝えたいのかが分かりにくくなる
  • 面接で深掘りされた際に、どのエピソードについて聞かれているか混乱しやすい

採用担当者は、1つのエピソードを通じて「この学生はどんな人物か」を読み取ろうとしています。

複数の経験を広く浅く語るよりも、1つの経験を深く掘り下げるほうが、あなたの人柄や思考力が伝わりやすくなります。

目安として、300〜400字の指定であればエピソードは必ず1つに絞りましょう。800字以上の指定がある場合に限り、補足として2つ目のエピソードを添える程度にとどめるのが効果的です。

「学生時代の取り組みが思いつかない」を解決するエピソード発掘ワーク

「学生時代に力を入れたことが見つからない」や「自分には書けるような経験がない」そう感じている方は、経験がないのではなく、経験の見つけ方を知らないだけの可能性もあります。

以下の7つの質問に答えて、エントリーシートに書ける「学生時代に取り組んだこと」の題材を見つけてみましょう。

紙やスマホのメモを用意して、実際に手を動かしながら読み進めてください。

まずは深く考えず、思い浮かんだことをそのまま書き出してみましょう。考える時間は、1つの質問につき2〜3分程度が目安です。

Q1. 大学生活で一番「悔しい」と感じた瞬間はいつですか?

悔しさの裏には、「本当はこうしたかった」という理想があります。その理想と現実のギャップにどう向き合ったかが、そのままエピソードの骨格になります。

【書き出し例】

  • ゼミの発表で質問に答えられず、準備不足を痛感した
  • アルバイトで後輩に仕事の質を追い抜かれた
  • サークルの企画が不採用になった

Q2. 誰かに「ありがとう」と言われた経験はありますか?

感謝された経験は、あなたが他者に価値を提供できた証拠です。

どんな小さなことでも構いません。「なぜ感謝されたのか」を掘り下げると、自分では気づいていなかった強みが見えてきます。

【書き出し例】

  • 飲食店のアルバイトで常連客に名前を覚えてもらえた
  • 友人のレポートの構成を一緒に考えたら感謝された
  • 実家に帰省したとき、家事を手伝って親に喜ばれた

Q3. 3日以上連続で続けたこと(または今も続けていること)は何ですか?

継続している行動には、あなたの価値観やモチベーションの源泉が反映されています。

趣味・習慣・日課など、ジャンルは問いません。「なぜ続けられているのか」を考えると、自己PRにもつながる強みが浮かび上がります。

【書き出し例】

  • 毎朝のランニング・筋トレ
  • SNSへの写真投稿
  • 家計簿をつける習慣
  • 通学中の英語リスニング

Q4. 「自分のやり方」を工夫したことはありますか?

マニュアル通りではなく、自分なりに考えて改善した経験は、主体性と問題解決力を示す材料になります。結果の大小は関係ありません。「なぜ変えようと思ったか」が重要です。

【書き出し例】

  • アルバイトの作業手順を自分なりに効率化した
  • 授業のノートの取り方を試行錯誤して変えた
  • サークルの会議の進め方を提案して変更した

Q5. 苦手だったのに、少しでも「よくなった」と思えることは何ですか?

克服エピソードは、完全に克服できていなくても構いません。

苦手なことに向き合おうとした姿勢そのものが評価されます。「なぜ逃げずに取り組んだのか」を言語化してみましょう。

【書き出し例】

  • 人前で話すのが苦手だったが、ゼミ発表を重ねて慣れてきた
  • 早起きが苦手だったが、生活リズムを整える工夫をした
  • 数字が苦手だったが、簿記の勉強を通じて抵抗感が減った

Q6. 周囲の人と意見がぶつかった経験はありますか?

対立や衝突は、ネガティブに見えて実は協調性やコミュニケーション力を示すためのよいテーマです。意見が食い違ったとき、あなたがどう行動したかに人柄が表れます。

【書き出し例】

  • サークルの方針をめぐってメンバーと対立した
  • グループワークで役割分担がうまくいかず揉めた
  • アルバイト先で先輩のやり方に疑問を感じた

Q7. 大学に入る前と今の自分を比べて、一番変わったことは何ですか?

この質問は、大学生活全体を俯瞰して「成長の軸」を見つけるための問いです。変化の大きさではなく、「なぜ変わったのか」のきっかけとなった出来事が、エピソードの候補になります。

【書き出し例】

  • 受け身だった性格が、自分から行動できるようになった
  • お金の使い方に対する意識が変わった
  • 「まずやってみる」という考え方が身についた

書き出したメモをエピソードに変換する3ステップ

7つの質問に答えたら、次の3ステップでエントリーシートに書ける形に整えましょう。

  1. 選ぶ:特に感情が動いた回答を1つ選ぶ
  2. 深掘る:選んだ回答に対して「なぜ?」を3回繰り返す
  3. 構成する:「課題 → 行動 → 変化」のフレームに当てはめる

①特に感情が動いた回答を1つ選ぶ

7つの回答を見比べて、書いているときに一番気持ちが動いたものを選んでください。

「悔しかった」「嬉しかった」「必死だった」など、感情の種類は問いません。感情が強い経験ほど、具体的なディテールを思い出しやすく、説得力のある文章になります。

②「なぜ?」を3回繰り返す

選んだ回答に対して、「なぜ?」を最低3回掘り下げます。

深掘りの階層
事実アルバイトの作業手順を自分なりに変えた
なぜ①(動機)毎回同じミスが起きていて非効率だと感じたから
なぜ②(背景)ミスのたびに先輩がフォローに入り、申し訳なかったから
なぜ③(価値観)自分のことは自分で解決したいという責任感があるから

3回目の「なぜ」で出てきた答えが、あなたの価値観や強みの核心と言えます。これがエピソードの「伝えたいメッセージ」になります。

③「課題 → 行動 → 変化」のフレームに当てはめる

最後に、深掘りした内容を以下のフレームに整理します。

構成要素書く内容上の例で当てはめた場合
課題(Before)何に困っていたか・何を変えたかったか毎回同じミスが起き、先輩に負担をかけていた
行動(Action)具体的に何をしたか・なぜその方法を選んだかミスの発生パターンを記録し、手順書を自作して共有した
変化(After)行動の結果どうなったか・何を学んだかミスが半減し、自分で改善策を考え抜く力が身についた

ここまで整理できれば、あとは文章として書き起こすだけです。前章の例文を参考に、自分の言葉で仕上げてみましょう。

学生時代の取り組みを書くうえで避けたい注意点とNG例文

学生時代の取り組みを書くうえで避けたい注意点とNG例文

せっかくよいエピソードがあっても、表現方法で損をしてしまうことがあります。エントリーシート提出前に必ずチェックしておきたい、よくある失敗例を紹介します。

注意点① 抽象的すぎる文章

抽象的すぎる文章では、採用担当者に具体的なエピソードが伝わりません。

【避けたいNG例文】

私は大学時代、サークル活動に力を入れました。仲間と協力しながらさまざまな活動に取り組み、多くのことを学びました。大変なこともありましたが、みんなで乗り越えることで絆が深まりました。この経験を通じて、チームワークの大切さを実感しました。入社後もチームワークを活かして貢献したいと思います。

【よくないポイント】

  • 具体性がない:「さまざまな活動」「多くのこと」「大変なこと」などが抽象的で、何をしたのか伝わらない
  • 固有名詞・数字がない:サークル名も活動内容も人数も期間も書かれておらず、事実の裏付けがない
  • 誰が書いても同じ文章 :主語を「私」から別の学生に入れ替えても成立してしまい、あなたのことを採用する理由が見つからない

採用担当者は1日に多くのエントリーシートを読みます。抽象的な文章は読み始めてすぐ「この学生は何も考えていないのでは」と判断されてしまうリスクがあります。

【改善したOK例文】

私は、50名規模のテニスサークルで渉外担当として、練習場所の確保に力を入れました。

大学2年生のとき、主な練習場所だったコートが改修工事で半年間使用できなくなり、週3回の練習が維持できない危機に直面しました。私は近隣5大学のテニスサークルに連絡を取り、コートの空き時間を共有し合う「合同利用ネットワーク」を提案しました

最初は2大学にしか賛同を得られませんでしたが、利用ルールを明文化した共有カレンダーを作成し、各サークルの負担が偏らない仕組みを設計したことで、最終的に4大学が参加しました。

その結果、工事期間中も週3回の練習を維持でき、他大学との交流から合同練習会も生まれました。

この経験から、制約がある中でも外部と連携して解決策を生み出す力を身につけました。入社後も、社内外のリソースを巻き込みながら課題を解決できる人材を目指します。

【改善のポイント】

  • 「50名規模」「近隣5大学」「週3回」など、固有名詞と数字を入れて事実を具体化
  • 「大変だった」ではなく、何が・なぜ大変だったのかを明示(コート改修→練習場所喪失)
  • 「チームワーク」という抽象的な学びではなく、「制約下で外部と連携して解決策を生み出す力」と具体的に言語化

注意点② 専門用語が多すぎる文章

専門用語が多すぎても、採用担当者にエピソードが伝わりづらいです。「話したいこと」を意識するだけでなく、理解してもらえるように伝える工夫が重要です。

【避けたいNG例文】

私はゼミ活動において、Pythonを用いたデータマイニングに注力しました。

教師あり学習のランダムフォレストを実装し、説明変数の選定にはVIFと相関行列を用いて多重共線性を排除しました。

その結果、AUCが0.72から0.89に向上し、教授からも高い評価をいただきました。この経験で培った統計リテラシーを、貴社のデータドリブンな意思決定に活かしたいと考えています。

【よくないポイント】

  • 読み手が理解できない:「ランダムフォレスト」「VIF」「多重共線性」「AUC」など、専門知識がない採用担当者には伝わりづらい
  • 「何のために」が伝わらない:技術的な手法の説明に終始しており、そもそも何の課題を解決しようとしたのかが分からない
  • 人柄が見えない:専門用語の羅列からは、この学生がどのような人間で、どう考えて行動したのかが伝わらない

技術職の選考であっても、一次選考の段階では専門知識を持たない方が読むケースもあります。相手に伝えるということを意識するだけで、評価されやすい文章になります。

【改善したOK例文】

私はゼミ活動で、「地域の飲食店の売上を予測する仕組みづくり」に取り組みました。

きっかけは、ゼミの研究対象だった商店街の飲食店オーナーから「天気や曜日によって来客数が読めず、食材の仕入れ量に毎日悩んでいる」という相談を受けたことです。

そこで私は、過去1年分の売上データと天気・曜日・近隣イベントの有無などの情報を組み合わせて、翌日の売上をある程度予測できるプログラムを作成しました。

最初に作った予測モデルは精度が低く、実際の売上と大きくずれることが頻繁にありました。原因を調べると、似たような意味を持つデータを重複して使っていたことが分かりました。

不要なデータを整理し、予測に本当に役立つ情報だけに絞り込んだところ、予測の的中率が大幅に改善しました。

最終的に、店舗オーナーから「仕入れの判断がしやすくなった」と言っていただけました。この経験から、「相手が求めていること」に翻訳して届ける大切さを学びました。

入社後も、専門的な内容を分かりやすく整理し、チームや顧客に伝わる形にする力を活かしたいと考えています。

【改善のポイント】

  • 「飲食店の売上予測」という目的を冒頭で明示し、「何のためにやったのか」を誰でも理解できるようにした
  • 「ランダムフォレスト」や「AUC」などの専門用語を使わず、「予測の的中率」や「似た意味のデータの重複」など日常的な言葉に置き換えた
  • 技術の説明ではなく、「相手の困りごとを聞く → 試す → 失敗する → 原因を調べて改善する」という思考と行動のプロセスを中心に構成している

注意点③ 嘘・盛りすぎで信ぴょう性を失う文章

話を大げさにしてしまうのも避けましょう。採用担当者は違和感に気付き、信ぴょう性を疑うこともあります。

【避けたいNG例文】

私は学園祭の実行委員長として、来場者数を前年の2倍に増やすことに成功しました。100名を超える委員を統率し、企画・広報・運営のすべてを指揮しました。

特に、有名アーティストの招致を私が主導して実現し、当日は1万人以上の来場者で大盛況となりました。この経験から、大規模プロジェクトを率いるリーダーシップに自信があります。

【よくないポイント】

  • スケールが不自然:「100名を統率」「有名アーティスト招致」「1万人来場」など、学生の力でこれだけの成果が出るのか、採用担当者は疑問を持つ可能性がある
  • 自分の役割が曖昧:「すべてを指揮した」と書いているが、具体的に自分が何をしたのかが不明で、組織の成果を個人の手柄にすり替えている印象を与える
  • 面接で破綻するリスク:盛った内容は深掘り質問で一貫性が崩れる可能性があり、「アーティストとの交渉はどう進めましたか?」や「予算はいくらでしたか?」と聞かれた瞬間に上手く返せなくなる

エントリーシートで嘘や過度な誇張を書くと、面接で深掘りされた際に一貫性が崩れ、「この学生は信用できない」という致命的な評価につながってしまう可能性があります。

【改善したOK例文】

私は学園祭実行委員会で広報チームのリーダーを務め、SNSを活用した集客に取り組みました。

前年の学園祭では、広報がポスター掲示のみで、近隣住民や他大学の学生への認知が不足していることが課題でした。そこで私は、5名の広報チームでInstagramアカウントを開設し、準備の裏側を発信する「学園祭カウントダウン企画」を提案しました。

当初は投稿内容がメンバーごとにバラバラで統一感がなく、フォロワーも伸び悩みました。そこで、投稿テンプレートとハッシュタグのルールを作成し、週1回のミーティングで投稿の振り返りを行う体制を整えました。

メンバーそれぞれの得意分野(写真撮影・文章作成・ストーリーズ運用)を活かした役割分担にしたことで、投稿の質と頻度が安定しました。

結果として、アカウントのフォロワーは2ヶ月で800人に達し、当日の来場者アンケートでは「SNSを見て来た」と回答した方が全体の25%を占めました。この経験から、チームの強みを活かしながら、地道な改善を積み重ねて成果を出す大切さを学びました。

【改善のポイント】

  • 「実行委員長としてすべてを指揮」→「広報チームリーダーとしてSNS集客を担当」と、自分の役割を正直に限定
  • 「来場者2倍」「1万人」→「フォロワー800人」「SNS経由の来場25%」と、自分の行動と因果関係がある範囲の数字に絞った
  • 「投稿がバラバラだった」「フォロワーが伸び悩んだ」という壁を書くことで、改善プロセスにリアリティが生まれた
  • 面接で「具体的にどのような投稿をしましたか?」と聞かれても、事実に基づいて自信を持って答えられる内容になっている

エントリーシートの学生時代の取り組みが書けないなら第三者に相談しよう

この記事では、エントリーシートにおける学生時代の取り組みの書き方について解説しました。

重要なポイントを振り返ります。

  • 企業は「実績」ではなく「プロセス(工夫・行動)」を見ている
  • 「結論→動機→目標・課題→行動→結果→学び・今後」の構成で書く
  • 特別なエピソードでなくても、日常の継続や小さな変化で問題ない

学生時代の取り組みは、あなたがこれまでどう生きてきたか、そしてこれからどう働いていくかを伝えるための大切なポイントです。

どうしても自分の強みが見つからない場合や、うまく文章にまとめられないという場合は、私たち「マイナビ新卒紹介」のようなキャリアアドバイザーと面談するのも一つの手です。

客観的な視点から、あなたの隠れた魅力を引き出すお手伝いをさせていただきます。自信を持って、あなたらしいエピソードをエントリーシートに書けるようになりましょう。
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