- 「BtoB」「BtoC」とは?それぞれの特徴について
- BtoBとBtoCの違い
- BtoB企業の魅力
- BtoC企業の魅力
- BtoB企業とBtoC企業の適性
- まとめ:新卒が知っておきたいBtoB企業とBtoC企業の選び方
- おまけ:就活生の企業選択のポイントは?
「BtoB」「BtoC」とは?それぞれの特徴について
BtoBとは?



BtoBとは、Business to Businessの略語で、企業間で行われる取引を指します。
具体的には、製造業が部品を供給するための商取引や、IT企業が他の企業にシステムを販売するケースが該当します。



BtoCとは、Business to Consumerの略語で、企業が消費者に直接商品やサービスを提供する取引を指します。代表例としては、スーパーマーケットやオンラインショップ、飲食店などが挙げられます。
BtoBとBtoCの違い
取引の規模と対象
BtoB(企業間取引)の場合
企業を対象とし、高額な契約や長期的な取引が多い傾向。
例→機械製造業やソフトウェア開発企業
BtoC(消費者向け取引)の場合
一般消費者を対象とし、比較的小額で単発の取引が中心。
例→スーパーマーケットやアパレルブランド
意思決定のプロセス
BtoB(企業間取引)の場合
複数の担当者や部門が関与し、慎重に決定が行われることが多い。
具体的な意思決定のプロセス→調達担当者、品質保証部門、経営陣など、さまざまな部門が関わり決定までの時間がかかる。
◎企業の長期的な利益や信頼性が重視されるため、契約内容や納期、価格交渉などの詳細な打ち合わせが必要です。綿密な計画と交渉力のスキルが重要になってきます。
BtoC(消費者向け取引)の場合
消費者一人ひとりが自由に購入を決定するため、意思決定のプロセスがシンプル。
具体的な意思決定のプロセス→商品やサービスの見た目やブランド、価格、口コミなど、個々の消費者の判断基準によって購入を検討。購入までの時間が比較的に短い。
◎企業は消費者のニーズに迅速に応える必要があり、俊敏な対応力とマーケティング力を重要。
BtoB企業の魅力
安定した経営基盤
企業間の取引は、継続的な契約やリピート注文が一般的であり、売上の予測が立てやすくなります。このため、経済の変動にも比較的影響を受けにくく、安定した収益を確保しやすいのが特徴です。
社会貢献性の高い事業に取り組める可能性が高い
インフラ整備や医療機器の提供など、社会にとって不可欠なサービスを提供する企業が多く見受けられます。これにより、人々の生活の質を向上させたり、地域社会の発展に寄与したりすることができます。
専門性の高い業務に携われる
業務用ソフトウェアの開発や、企業向けコンサルティングサービスの提供など専門性の高い事業を行う企業が多く、こうした業務では、個々の社員が専門性を発揮できる場であり、成長の機会が豊富にあります。企業と直接取引を行うことが多いため、高度なビジネススキルや業界知識を身につけることができます。これにより、自身のキャリアを豊かにするだけでなく、市場価値も高まります。
BtoC企業の魅力
高い知名度とブランド力
世界的に有名な飲料メーカーやアパレルブランドは、一般消費者に広く認知されており、日常生活でも目にする機会が多いです。この知名度により、社員は自社製品を自信を持って薦めることができ、誇りを持って働ける環境が整っています。また、ブランド力が高い企業は業界内での評価も高く、新しい商品やサービスを展開する際にも大きな信頼を得やすいです。
消費者との直接的な関わり
消費者との直接的な関わりが強い点も魅力です。店舗での接客やオンラインでのカスタマーサポートなど、消費者と直接対話しながらニーズを把握し、迅速に対応する場面が多くあります。例えば、小売業やサービス業では、顧客に対する丁寧な対応が求められ、その結果として消費者の満足度やロイヤルティが高まりやすいです。
BtoB企業とBtoC企業の適性
BtoBに向いている人
論理的思考、提案力、信頼性を兼ね備えた、コミュニケーション能力の高い人物と言えます。
論理的な思考や分析能力に優れている
企業間の取引は複雑であり、商品提供から契約締結までのプロセスを的確に理解し、計画を立てる力が求められるためです。
顧客のビジネスニーズを深く理解し、提案力を発揮できる
相手の業界や環境に合わせたソリューションを提供するため、業界知識を活かして柔軟に対応できる能力が求められるためです。
長期的な関係を築くための信頼性
クライアントとの信頼関係を築き、継続的に取引を行うことで、企業の安定した成長を支えることができるためです。
BtoCに向いている人
創造力、柔軟性、感性の鋭さを兼ね備え、消費者との直接的な関わりにやりがいを感じる方です。
創造力と柔軟性が豊かであること
消費者の多様なニーズに応えるため、商品やサービスの魅力を引き出す新しいアイデアを次々と提案できる力が求められるためです。
自らの働きかけの結果が直ちに見えることにやりがいを感じる
消費者との直接的なやり取りを通じて、リアルタイムでフィードバックを受け取ることでモチベーションを高めることができる人が多いです。
感性が鋭く、人の心に響くメッセージを発信できる
広告やマーケティングなどの分野で活躍するためには、消費者の感情を動かすコミュニケーションスキルが求められるためです。
まとめ:新卒が知っておきたいBtoB企業とBtoC企業の選び方
自身のキャリアプランや働き方の希望に合った企業を選ぶためには、企業の特徴や違いを理解し、自身に適した企業文化やビジネスモデルを見極めることが大切です。
またBtoB企業とBtoC企業と分けましたが企業ごとに特色は変わるため、今回の内容を参考に自分のスキルや強みに合った企業を探す必要があります。
効率よく自身のスキルや強み、やりがいに感じられることを重視できる企業を見つけるために就活エージェントのキャリアアドバイザーから求人を紹介してもらうことも視野に入れることをおすすめします。
おまけ:就活生の企業選択のポイントは?
- 「安定している会社」が51.9%。初めて5割を超える
- 「給料が良い」が4年連続の増加
企業を選択する場合にどのような企業がよいか(あてはまると思う項目を2つまで選択)を聞いたところ、「安定している会社」が51.9% (前年比2.0pt増)で7年連続で最多、初めて5割を超えています。

「給料の良い会社」も4年連続で増加し、前年比1.6pt増の25.2% となった。物価高に伴う経済面への不安や、初任給引き上げ・賃上げといった動向の影響が考えられます。
引用:マイナビ キャリアリサーチラボマイナビ 2026年卒大学生就職意識調査