質問
「就活の自己PRで『協調性』をアピールしたいのですが、ありきたりな内容になりそうで不安です。ただ『人と仲良くできる』と書くだけでは、企業から『主体性がない』『周りに流されやすい』と思われないでしょうか? 協調性を評価される強みとして伝える言い換え表現や、例文を教えてください。」
回答
「協調性」は、「巻き込み力」や「調整力」という強みに言い換えられます
「協調性」は、自己PRでは 巻き込み力(主体性)/調整力(解決力)/フォロワーシップ(組織貢献) などに言い換えると、ビジネススキルとして評価されやすくなります。
ただし、単に「協力しました」だけだと、受け身に受け取られる場合があるため、「なぜその行動をとったか(目的)」と「自分はどう働きかけたか(能動的な行動)」をセットで伝えるのがコツです。
✅この記事では、あなたのエピソードに合わせて選べる「協調性」を言い換える3つの切り口と、ES・面接で使える自己PRの例文を紹介します。
「協調性」を強みに言い換える3つの切り口
質問にもあったように、「協調性」という言葉は「誰とでも仲良くできる」という曖昧な意味で使われがちです。しかし、ビジネスで求められるのは「異なる意見を持つ相手とも協力し、成果を出す力」です。
企業によって異なりますが、“協調性”は状況によって、次のように受け取られることもあります。
- 主体性がない
- 自分の意見を持たない
- 対立を避けてなあなあにする
逆に、『目的意識→働きかけ→連携→成果』まで話せると、その協調性は”リーダーシップ”として評価される傾向があります。
以下の表を参考に、あなたのタイプに近い「言い換え」を選んでみましょう。
| パターン | エピソードの特徴 | おすすめの言い換え |
|---|---|---|
| A | 自分から声をかけて人を集めた | 主体性・巻き込み力 |
| B | 意見の対立をまとめて解決した | 調整力・傾聴力 |
| C | チームのために黒子役に徹した | 献身性・フォロワーシップ |
パターンA:自分から行動してチームを動かす場合
📌言い換え: 「周囲を巻き込む主体性」
協調性とは、周りの顔色をうかがうことではありません。目標達成のために、「自分から」周囲に働きかけ、協力体制を作ることができる力は、立派なリーダーシップです。
【書き出し例】
「私は、目標達成のために周囲を巻き込む『主体的な協調性』があります。一人で抱え込むのではなく、メンバーそれぞれの強みを活かせるよう自分から働きかけ、チーム全体の成果を最大化することができます。(具体的には~)」
パターンB:対立する意見をまとめる場合
📌言い換え:「合意形成を図る調整力」
チームで仕事をすると、意見の食い違いが起きることがあります。そこで対立を恐れず、双方の意見を聞き入れ、納得できる着地点(ゴール)を見つけ出せる力は、多くの職場で求められやすいスキルの一つです。
【書き出し例】
「私は、異なる立場や意見を持つメンバーの間を取り持つ『調整力』があります。意見が対立した際も、安易な妥協をせず、双方が納得できる解決策を粘り強く模索し、チームを一つの方向へ導くことができます。(具体的には~)」
パターンC:チームの成果を第一に考える場合
📌言い換え: 「組織貢献を優先する献身性」
自分が目立つことよりも、チーム全体の成功を優先して行動できる力です。「誰かがやらなければならない仕事」に進んで取り組んだり、リーダーを支えたりする姿勢は、組織になくてはならない存在です。
【書き出し例】
「私は、チームの成果を最大化するために行動する『徹底したフォロワーシップ』があります。自分の役割に固執せず、チームに足りない部分を察知して補うことで、円滑なプロジェクト進行を支えることができます。(具体的には~)」
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【例文】協調性を強みに変える自己PR
強みを理解しても、伝え方次第では強みが十分に伝わりにくくなります。ここでは、自己PRを組み立てやすくする「PREP法」に基づいた構成と例文を紹介します。
PREP法とは?
論理的で分かりやすい構成を作るためのフレームワークが「PREP法(プレップ法)」です。
PREP法は、以下の4つのステップの頭文字を取ったものです。
- Point(結論):最初に強み(言い換え表現)を述べます。
- Reason(理由):なぜそれが強みなのか説明します。
- Example(具体例):具体的なエピソードを挙げます。
- Point(結論): 入社後の貢献イメージで締めます。
この順番で話を展開することで、聞き手や読み手はストレスなく内容を理解でき、内容が伝わりやすくなります。
自己PRの基本構成(結論・理由・具体例・結び)
PREP法を基に、まずは「私の強みは〇〇です」という結論から始めます。
次にその理由、それを裏付ける具体的なエピソード、そして最後に「その強みを活かして貴社でどう貢献するか」で締めくくりましょう。
例文1:「調整力・傾聴力」としてアピールする場合(文字数:約350文字)
【例文】
私の強みは、異なる意見を持つメンバーの間に入り、チームの総意を形成する「調整力」です。 私は「全員が納得感を持って進むこと」を大切にしています。大学時代、サークルで学園祭の出し物を決める際、「利益重視」のメンバーと「楽しさ重視」のメンバーで意見が対立し、議論が停滞しました。 そこで私は、双方の意見を個別にヒアリングしました。すると、根本には「サークルの知名度を上げたい」という共通の目的があることが分かりました。私はその共通項を軸に、「観客参加型にして楽しさを演出しつつ、SNS拡散を狙って集客にも繋げる企画」を提案しました。 その結果、全員が納得して協力し、当日は例年の1.5倍の売上を達成しました。貴社においても、部署間の橋渡し役として円滑な業務遂行に貢献します。
▼ ポイント💡
ただ「仲裁した」だけでなく、「共通の目的を見つけ出し、新しい提案をした」というプロセスが評価の鍵です。「板挟み」をチャンスに変えた経験を書きましょう。
例文2:「主体性・巻き込み力」としてアピールする場合(文字数:約350文字)
【例文】
私の強みは、課題解決のために周囲を巻き込み行動する「主体的な協調性」です。 飲食店でのアルバイトで、新人スタッフの定着率が悪いという課題がありました。マニュアルが古く、教える人によって内容が違うことが原因でした。 私は店長に相談した上で、他のベテランスタッフに協力を仰ぎ、業務マニュアルの改訂プロジェクトを立ち上げました。忙しい業務の合間でしたが、「新人が働きやすい環境を作れば、全員の負担が減る」と呼びかけ、分担して写真付きの手順書を作成しました。 これを導入した結果、新人教育の期間が短縮され、半年間離職者ゼロを達成しました。 この経験から、一人では解決できない課題も、周囲の協力を得ることで解決できると学びました。貴社でも、チームの課題に対して自ら働きかけ、成果に貢献したいと考えています。
▼ ポイント💡
「周りに合わせた」のではなく、「自分から働きかけて周りを動かした」エピソードです。仕事に対する当事者意識の高さが伝わります。
まとめ:「協調性」は「仕事を進める力」としてアピールしよう
「協調性」は、決して「受け身でいること」ではありません。それは「自分一人ではなく、チームで大きな成果を出すための必須スキル」です。
「ただ仲良くした」ではなく、「目的のために、自分から周囲に関わっていった」というエピソードを添えることで、あなたの協調性は、“仕事を進める力”として評価につながりやすくなります。自信を持ってアピールしてください。



