履歴書の書き方マニュアル
ここでは、履歴書の各項目ごとの書き方を解説します。注意点やコツを詳細にお伝えしますので、書き方の参考にしてください。
※履歴書を書く前の準備については「履歴書の事前準備」を参考にしてください。
印鑑
履歴書に押印箇所がある場合は押印が必要です(ない場合は不要です)。押印忘れや、全項目記入した後に押印で失敗してしまうことを避けるためにも押印は一番最初に行うとよいです。
日付
- 郵送の場合は投函日、面接で手渡しする場合は当日の日付を記入します。
- 履歴書全体で、元号または西暦で統一します。
写真
- サイズは履歴書に記載されているサイズに合わせます(一般的なサイズは4×3cm)。大きすぎたり小さすぎるのはNGです。
- 剥がれた場合に備えて、写真の裏に氏名・学校名を記入します。
- 履歴書を書き損じることもあるので、写真は最後に貼ります。
- 貼るときは両面テープがおすすめです。
水のりだと用紙がふやけてしまい、スティックのりは粘着力が弱いことがあります。
氏名
- 「ふりがな」は平仮名で、「フリガナ」は片仮名で書きます。
住所
- 都道府県から書き、マンション名も略さずに書きます。
- 「丁目、番、号」を用いて書きます。
メールアドレス
- 企業から書類などの添付ファイルが送付されることも考え、携帯電話のアドレスではなく、PCのアドレスを記入します。携帯電話のアプリでもチェックできるメールサービスを使うと便利です。
- 社会人としてふさわしいメールアドレスを記入します。自分の愛称や単語の組み合わせは避けましょう。氏名と数字の組み合わせなどが無難です。
学歴
- 履歴書全体で、元号または西暦で統一します。
- 中学校卒業から記入します。学校名は省略せずに正式名称で書きましょう。「高校」ではなく「高等学校」と書きます。
- 卒業見込みも忘れずに記入します。
職歴
- アルバイトは職歴には含まれないため、一般的な大学生(正社員での就職経験がない)の場合は「なし」と記入します。
趣味・特技・資格・免許
- 資格は正式名称で記入します。
【例】「FP」→「ファイナンシャル・プランニング技能士」「英検」→「実用英語技能検定」 - 取得年月も記入します。
- 学力や語学のPRにならない資格、仕事と全く関連しない資格は記入しないようにしましょう。また、資格のレベルにも注意が必要です。「英検3級」(中学レベル)など評価されないレベルの資格は書かない方がよいです。
- 現在勉強中のものを記入するのもOKです。
採用担当者目線で見る記入ポイント
「趣味・特技」は、一見さほど重要でない項目のように思いますが、これも立派な自己PR要素です。例えば次のような点で活かせます。
「趣味・特技」の役割
- 一つのことに集中し、継続して行う力をアピールできる
- 仕事に活かせる特技をアピールできる
- 面接官に会話のきっかけを提供することでコミュニケーションを図れる
- 自身の第一印象を覆すような意外性や多面性をアピールできる
ただ単に一番の趣味・特技を書くのではなく、採用担当者に何を感じて欲しいかを考え、書くことを選びましょう。
ゼミナールの研究・得意な学科
- 研究テーマを選んだ理由やその成果(何を学んだかなど)を書きましょう。
- 得意な学科を書く場合は、その学科が得意になった経緯や好きな理由、その学科のスキルを何に活かしたいかを書きましょう。
採用担当者目線で見る記入ポイント
「ゼミナールの研究・得意な学科」の内容で採用担当者が見ている点について例を挙げます。
- 研究や勉学で体得した知識、スキル、経験は仕事に活かせるか?(理系の場合)
- どのような価値観、考え方を持っているのか?
- 目的意識を持って行動できるか?
- 成果や結果を振り返り、何を学び、何に活かすかを考えられるか?
学業以外の取り組み(部活・サークルなど)
- 部活、サークル、アルバイト、ボランティア活動などを書きます。
- どのような努力をしたか、どのように苦労を乗り越えたか、何を学んだかを書きましょう。
採用担当者目線で見る記入ポイント
過大に自分を誇示しないように気をつけましょう。
学業以外の取り組みの記入ではありがちですが、例えば、「飲み会の幹事」「海外旅行」など、遊びやレジャーの要素が強い内容での取り組みを誇示しても高評価にはつながりません。
自己PR
- 履歴書では、どの項目も自己PRの要素を入れて書く必要がありますが、自己PR欄がある場合は、最もPRをしたいことをこの項目に書きます。
- どのように仕事に活かせるかということも忘れずに書きましょう。
志望動機
- 競合企業ではなく応募企業でなければならない理由を書きます。
- 志望動機の欄に何を書くかで、企業研究をどこまでしっかりと行ったかがわかります。
- 企業のホームページや説明会で感じたことだけでなく、新聞・ニュースで調べたことや、企業の商品・サービスを利用して感じたこと、OB・OG訪問のエピソードなどを用いて、なおかつ自分自身とのつながりを語れると説得力が増します。
採用担当者目線で見る記入ポイント
「企業理念に共感した」「御社に魅力を感じた」など通り一遍の志望動機では採用担当者の心を動かすことはできません。自分自身と企業のつながりを語り、自分ならではの志望動機を述べることが大事です。
本人希望記入欄
履歴書に「本人希望記入欄」がある場合は、基本的には「貴社規定に従います。」と書くのが一般的です。
この項目は、一般的には勤務条件(給与・勤務地・勤務時間)などの希望を記入する箇所ですが、就業経験のある「転職」ではなく、未経験の「新卒」においては特に謙虚な姿勢で選考に臨むことが求められます。
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