逆質問での印象アップのコツと注意点、業界ごとの逆質問例|金融・メーカー・IT・商社・人材・コンサル

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逆質問って重要?企業が聞いてくるのはなぜ?

企業が逆質問を求める理由は、応募者の企業や業界への関心度を測ることが多いです。また、逆質問を通じて応募者のコミュニケーションスキルや問題解決能力も評価されることがあります。

効果的な逆質問

【1】各面接の“フェーズ”に合わせた質問をしましょう!


1次面接→2次面接→最終面接・・・と、面接のフェーズ(段階)によって対応する面接官が異なります。

・1次面接:人事担当者、若手責任者(課長など)
・2次面接:現場責任者(部長など)
・最終面接:役員、社長

例えば、社長に対して「若手営業の1日のスケジュール」を聞いたとしても、おそらく相手は答えるのに躊躇してしまいます。
面接官のフェーズに合わせて質問を変えることで、相手も答えやすく、しっかり興味を持って質問をしてくれているという印象につながります。

現場の業務内容(理系の方であれば技術的な質問など)、会社の展望や将来ビジョンなど、どの面接官に質問するのがベストなのか是非考えて用意してみてください。

【2】なぜその質問をしているのか、「質問の意図」を織り込めると◎


これは必須ではありませんが、可能であれば是非参考にしていただきたいポイントです。

例えば、「御社の環境対策について教えてください」という質問をするとします。
もちろんこのままでも問題ないのですが、場合によっては「なぜそんなことが知りたいのか?」「逆質問のために用意しただけなのでは?」という印象を持たれてしまう場合もあります。

・「○○業界では最近△△という環境対策を行っている企業が多いとの認識を持っているのですが、御社でも取り組まれていることがありましたら是非伺いたいです」


・「私は学校で○○について学んでおり、御社の△△の事業に親和性を感じております。その中で□□という点について詳しくお伺いできますでしょうか」

このように、「自身で調べたこと/これまでの経験」+「○○について知りたい」という流れを作っていただくと、より効果的な逆質問になります。
質問の意図がはっきりしているため、「うちの会社にしっかり興味を持ってくれている」「事前に調べて考えた上で質問をしてくれている」と面接官に感じてもらえるかと思います。
ただし、「自分で調べたこと」を伝えるのが長くなりすぎると何について知りたいか分かりずらくなるため簡潔に伝えることを意識しましょう。

【業界別】逆質問例

志望する企業やフェーズによって、どんな質問が最適なのか悩む場合はマイナビ新卒紹介に相談することをおすすめします。過去の選考データからアドバイスをすることも可能です。下記の質問例は参考として見てみてください。

金融業界(銀行・証券・保険など)

  1. 御社で活躍している若手社員に共通する特徴はありますか?
  2. 金融業界全体が変革期を迎える中、御社が注力している取り組みは何ですか?
  3. 配属やキャリアパスはどのように決まるのでしょうか?
  4. 金融サービスのデジタル化が進んでいますが、業務に変化はありますか?
  5. 営業として成果を出すために必要なスキルは何でしょうか?
  6. 金融に携わるうえで最も重要なスキルは何ですか?
  7. 海外展開に関して今後注目している地域や市場はありますか?
  8. お客様との信頼関係を築くうえで意識していることは?
  9. 研修制度の中で特に印象的なものがあれば教えてください。
  10. 入社前に身につけておくべき金融に関する知識やスキルがあれば教えてください。

製造・メーカー業界(食品・化粧品・機械・自動車など)

  1. 商品開発において、若手社員が関わる機会はありますか?
  2. 今後注力していく製品や技術の分野について教えてください。
  3. 開発と営業、製造など他部門との連携はどのように行われていますか?
  4. 商品開発においてこだわる部分はどこですか?
  5. 入社後、製品への理解を深めるための取り組みはありますか?
  6. サステナビリティに関してどのような取り組みをされていますか?
  7. 若手社員が挑戦しやすい文化はありますか?
  8. ヒット商品が生まれる背景や社内の雰囲気を教えてください。
  9. 技術系社員のキャリアパスについて教えてください。
  10. 現場で働く社員が仕事にやりがいを感じる瞬間はどんなときですか?

コンサル業界(戦略・IT・人事など)

  1. 若手社員が関われるプロジェクトの規模感を教えてください。
  2. 御社が大切にしているコンサルタント像は?
  3. プロジェクトのアサインはどのように決まりますか。
  4. 入社後すぐに求められるスキルやスタンスは何でしょうか?
  5. 最初の3〜6カ月で担う具体的なタスクはなんですか(リサーチ、分析、資料作成など)
  6. クライアントとの信頼関係を築く上で重要なことは?
  7. フィードバック文化について、どのように行われていますか?
  8. 提案活動(RFP対応、見積、PoC)のどの部分に新卒が関われますか。
  9. 主なプロジェクトの期間はどのくらいですか?
  10. 今後注目している業界や分野があれば教えてください。

人材業界(人材紹介・求人広告・派遣など)

  1. 事業ポートフォリオ(求人広告・紹介・派遣など)の構成比と、注力領域を教えてください。
  2. 人材業界で業務をする上で重要視することは何ですか?
  3. どのような企業(業界・規模・地域)とお取引が多いですか
  4. 担当業界・職種の知識は社員のみなさんはどのようにキャッチアップされていますか。
  5. トップセールスの方が実践している工夫などがあれば知りたいです。
  6. 今後新しく挑戦する事業などはありますか?
  7. 求人は新規開拓と既存企業の深耕、どちらが多いですか。新卒が担当する割合を伺えますか。
  8. 社内でのキャリアの広がり方(キャリアチェンジやマネジメントなど)を教えてください。
  9. AIマッチングやAIの求人票作成などどういった点でAI活用を行われていますか
  10. 今後の人材業界はどのように変化していくとお考えでしょうか?

商社(総合・専門商社)

  1. 若手社員が海外案件に関わるタイミングはいつごろですか?
  2. 配属先はどのように決まりますか?希望はどの程度考慮されますか?
  3. 現在注力しているビジネス領域について教えてください。
  4. 新卒に求められるスキルなどはありますか?
  5. 社内での新規事業立ち上げの機会やプロセスについて教えてください。
  6. 英語以外で重視されているスキルはありますか?
  7. 活躍している社員に共通する考え方は?
  8. 商社の「泥臭さ」とは具体的にどんなことを指しますか?
  9. 他業界と比較したときのやりがいや魅力は何だと感じますか?
  10. チームでの連携や文化について具体的なエピソードがあれば知りたいです。

IT業界(SIer、Web系、自社開発など)

  1. 若手が技術力を高めるために用意されている研修や制度はありますか?
  2. 現在注力している開発領域や技術トレンドについて教えてください。
  3. エンジニア職・企画職など職種間での連携はどうなっていますか?
  4. キャリアパスとしてマネジメントと専門職のどちらも選べますか?
  5. 入社1〜2年目で担当する業務のイメージを教えてください。
  6. リモートワークやフレックス制度の活用状況はいかがですか?
  7. プロジェクトの進め方で大事にしている文化や考え方は?
  8. チームで働く際に大切にしていることは何ですか?
  9. 新卒で入社した方がつまずきやすいポイントはありますか?
  10. 御社が今後力を入れていきたいプロダクトや分野を教えてください。

避けるべき逆質問

【1】HPを見ればわかる内容、説明会等ですでに案内があった内容

企業研究が足りていないという印象になるため下記のような逆質問は控えたほうが良いです

・御社の企業理念はなんですか
・御社の強みはなんですか
・どんな事業を行っていますか

【2】ネガティブな内容、自信がなさすぎる内容、他力本願な内容

やる気が感じられない・入社後に活躍できるか不安という印象になるためひかえたほうが良いです。

・(業務に対応できるか不安なのですが)研修はしっかりありますか
・ノルマが達成できなくても大丈夫ですか
・能力の伸ばしてくれる環境ですか

【3】仕事への興味が感じられない内容 

条件面ばかりを重視しており、企業に関心を持っていない印象になる可能性があります。

・福利厚生について教えてください
・年収について教えてください
・有給休暇は取りやすい環境ですか

逆質問をした後・・・

回答後のお礼と感想

逆質問に対する回答を受けた後は、お礼の言葉を忘れないようにしましょう。例えば、「ご回答いただきありがとうございます。非常に参考になりました。」と感謝の意を伝えることで、面接官に礼儀正しい印象を与えます。

また、感想を述べることもおすすめです。具体的には、「御社のプロジェクトに対する取り組みが非常に興味深いです。」や「〇〇という点に関するご説明が分かりやすく、具体的なイメージを付けることができました。」といったフィードバックを添えることで、面接官に対話の質を高めつつ、自分の関心をアピールできます。

面接時間に気を付ける

せっかくの機会ですので、気になる質問があれば終了時間を意識した上で質問しましょう。時間をオーバーする可能性がある場合は、質問に入る前に「あともう一点だけよろしいでしょうか?」などと確認することがおすすめです。