理系学生が逆質問で抑えるべきポイント
- 企業研究を前提に「現場の実態」を具体で聞く
- 自分の専攻・経験に結びつけて質問する
- オープンクエスチョンで深掘りする(「どのように」「なぜ」「具体例」)
- 面接官の職種に合わせて聞く内容を切り替える(人事=制度や配属、現場=技術・プロセス)
- 1問1目的で意思決定に必要な情報を取りに行く(配属・育成・働き方・成長機会)
- 質問の意図をひと言で添える(「入社後のイメージを具体化したく」など)
- 数字・事例ベースで比較可能な情報を引き出す(KPI、頻度、比率、標準的な期間)
基本的な注意点 調べてすぐわかる質問/意図のない質問 は基本的にNG!
すぐに使える!逆質問テンプレート
質問の意図 + 具体的な質問 + 自分ごと化
例:「入社後の成長計画を具体化したく、若手エンジニアのコードレビュー体制について伺いたいです。1〜2年目はどの粒度でレビューが入り、独り立ちまでの目安期間はどれくらいでしょうか?」
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ほぼそのまま使える!業界別 逆質問例
IT・ソフトウェア/SaaS/AI・データ
- 若手1〜3年目が担当する範囲やコードレビュー・設計レビューの進め方の雰囲気を教えていただけますか?
- はじめの半年〜1年のオンボーディングや学習支援は、どのような形で進むことが多いでしょうか?
- 新卒の評価では、成果・影響・プロセスなど、どの観点を特に大切にされているかを教えていただけますか?
- 開発プロセス(スクラムやアジャイル)の運用は、チームごとにどんな違いがありますか?若手の関わり方のイメージも伺いたいです。
自動車・モビリティ(EV/ADAS/車載ソフト)
- 機能安全(ISO 26262/ASIL)やAUTOSARの開発プロセスに、新卒はどの段階から関われますか?
- OTAやサイバーセキュリティ対応(UN R155/156)に触れる機会について、入社後のイメージを伺えますか?
- サプライヤ様との要件調整は、どなたが中心となり、若手が同席・担当する機会はどのくらいありますか?
電機・電子/半導体
- 配属(設計・プロセス・テスト)の初期バランスや、ジョブローテーションの頻度について、もし可能でしたら概況を教えてください。
- 教育・安全面のサポート体制と、独り立ちまでのおおよその期間を伺ってもよろしいでしょうか。
- 設計と製造の連携(DFM/DFT)は、日頃どのような場で進むことが多いでしょうか。
機械・重工/プラント・エネルギー
- 国際規格対応のレビューや社内チェック体制について、もし可能であれば流れを伺えますか?
- 調達・品質保証など他部門との連携は、どのようなツールや会議体で進むことが多いですか?
- 海外案件や出張への関わりは、若手のうちはどの程度の頻度・役割になることが多いでしょうか?
化学・素材
- 特許や学会発表の方針について、若手の名前が出るまでの目安感を伺ってもよろしいでしょうか?
- 研究・開発から製品化までの大まかな流れの中で、若手はどの段階に関わることが多いでしょうか?
- 先輩のフォローや研修、OJTはどのように進むことが多いですか?
- 工場や外部パートナーとのやり取り・出張の頻度について、イメージを教えていただけますか?
医薬/医療機器
- 医療現場の声を製品要件に反映する仕組みについて、概要を伺ってもよろしいでしょうか?
- 医薬(もしくは医療機器)の開発工程の中で、新卒が関わりやすい段階を、差し支えなければ教えていただけますか?
- 臨床評価の場に、若手が同席・支援する機会はどの程度あるか、イメージを教えてください。
建設・ゼネコン/設備・プラントエンジ
- 安全・品質に関するKPIや、日々の振り返りの場は、どのように運用されていることが多いでしょうか?
- 働き方(夜間作業や出張など)の実態は、新卒向けにどのように説明・フォローされていますか?
- 若手のキャッチアップ支援について、差し支えなければ伺えますか?
金融(クオンツ/データサイエンス)
- 市場・信用・オペレーションリスクなど各部門との連携は、日頃どのような体制で進むことが多いでしょうか?
- 新卒の評価では、精度・スピード・実装品質など、どの観点が特に重視されるか伺ってもよろしいでしょうか?
商社(技術系職・エンジ機能)
- 技術評価や品質監査への関わり方について、若手に任される範囲のイメージを教えていただけますか?
- サプライヤ選定の基準(品質・コスト・納期・リスク)や評価プロセスは、普段どのように進むことが多いでしょうか?
- 海外案件のプロジェクトマネージャー支援や契約交渉への同席機会は、どの程度あるか伺ってもよろしいでしょうか?
印象アップの+1ポイント!
回答を要約して理解して対話力のアピール
「回答ありがとうございます。理解を確認したく、若手でも◯◯の段階を担当できる、という認識でお間違えなかったでしょうか?」
少し踏み入った質問をしたい場合は、クッションになる一言を添える
例:「入社後のイメージを具体にしたく…」「もし可能であれば…」「差し支えなければ…」
おまけ 逆質問は納得感がある承諾をする材料を集めることができる!
Q.入社予定先の決定について、どの程度深く考えて決められたと思いますか。(一部抜粋)
※入社予定先の企業を決めている学生で集計
全体 | 理系 | 理系男子 | 理系女子 | |
回答数 | 2,081 | 956 | 503 | |
かなり深く考えて 決められた | 44.3% | 45.0% | 46.9% | 41.5% |
深く考えて決められた | 49.7% | 48.8% | 46.3% | 53.2% |
軽い考えで 決めてしまった | 5.3% | 5.1% | 5.4% | 4.6% |
かなり軽い考えで 決めてしまった | 0.6% | 1.1% | 1.4% | 0.7% |
今振り返って、入社予定先企業をもっと慎重に考えるべきだったと感じる点を聞いた結果、他との比較や現場の雰囲気についての情報不足が納得した承諾においては必要なデータかもしれません。
理系男子 | 入社予定企業のほかに、同じ業界の競合他社や他の業界についてもっと詳しく調べておくべきだった。 |
理系男子 | ネームバリューだけで決めないこと。 |
理系女子 | 事業領域ごとに社員の方々の雰囲気が違うことを知り、社内の雰囲気をもっと見ていればよかった。 |
逆質問では、熱意をアピールできる場ではありますがホームページや求人票からは見えてこない情報が得られる場です。具体的に逆質問することで承諾先を検討する際の判断材料にすることができます!