質問
「一生懸命書いたエントリーシート(ES)が連続で落ちてしまい、自信をなくしています。実績不足が原因なのでしょうか? それとも文章に問題があるのでしょうか。エントリーシートで落ちる理由と、通過するために何を見直すべきか具体的に教えてください。」
回答
エントリーシート(ES)で落ちる理由は『伝わりにくい書き方』をしているケースが多い
エントリーシートが受かる場合の特徴は、「自分が伝えたいこと」ではなく「企業が知りたいこと」を優先して書いていることです。一方で、落ちてしまうエントリーシートは、素晴らしい経験を持っていても、それが企業の知りたい点とずれがあるケースが多いです。
逆に言えば、「落ちるESの共通点/理由」を知り、その「落ちるポイント」さえ押さえて修正すれば、通過率は劇的にアップします。
この記事では、多くの就活生が陥りがちな「ESで落ちる原因」と、今すぐ使える「落とされないための対策」を徹底解説します。
✅この記事で分かること(目次)
1.エントリーシートが「落ちる/受かる」違い【比較表あり】
エントリーシート(ES)で「落ちる」ことには必ず理由があります。しかし、それは能力の低さではありません。「伝え方」のミスマッチが原因であること多い傾向にあります。
まずは、エントリーシートが「落ちる/受かる」違いを比較表で整理しましょう。自分のESがどちらに近いか確認してみてください。
▼ 「受かる」エントリーシート vs 「落ちる」エントリーシート【比較表】
| 比較項目 | 🟢 受かるES | 🔴 落ちるES |
|---|---|---|
| 主語と視点 | 「私が貴社でどう貢献できるか」 (企業視点) | 「私がどれだけ凄い経験をしたか」 (自分視点) |
| 文章の構造 | 結論ファーストで論理的。 読み手がストレスを感じない。 | 起承転結や時系列で長く書く。 最後まで読まないと結論が不明。 |
| 具体性 | 定量的な数字や、思考プロセス(なぜそうしたか)が明確。 | 「頑張った」「様々な」「コミュニケーション能力」など抽象語が多い。 |
| 企業分析 | 「なぜその企業でなければならないか」が独自性を持って語られている。 | 「成長できそう」「理念に共感」など、どの企業でも使える志望動機。 |
| 読みやすさ | 改行、カッコなどを使い、 一目で要点がわかるレイアウト。 | 文字がギチギチに詰まっており、読みづらい印象。 |
このように、受かるESは「読み手への配慮(=ビジネスコミュニケーション能力)」が備わっています。 ESは単なる作文ではなく、最初の「仕事」の提出物だと捉えましょう。
2. なぜ落ちる?採用担当者の視点と評価の仕組みを深掘り
なぜ上記の違いが「合否」に直結するのでしょうか? それは、採用担当者が膨大な量のエントリーシートをどのように読んでいるか、その仕組みを知れば納得がいきます。
採用担当者は”要点”のみを確認していることが多い
人気企業の採用担当者は、数千〜数万通のESに目を通します。そのため、1枚あたりにかけられる時間は限られています。採用担当者が見ているのは、「優秀なエピソード」そのものではなく、そこから透けて見える「再現性」と「論理的思考力」です。
▼ 採用担当者がチェックしているポイント
- 論理構成力: 結論から端的に記載してるか?
- 再現性: 過去の成功体験と同じように、入社後も活躍してくれそうか?
- 志向性のマッチ: 自社の社風や業務内容を正しく理解しているか?
「すごい経験」=「通過」ではない
よくある誤解として、「全国大会優勝」「留学経験」などの派手な実績がないと落ちると思われがちです。しかし、どれほどの実績があっても、「そこから何を学び、どう行動したか」というプロセスが見えなければ、企業にとっては評価対象に繋がりにくくなります。
逆に、アルバイトやサークル活動といった日常的なエピソードでも、「課題に対してどう工夫し、結果どうなったか」が論理的に書かれていれば、高く評価されます。
3. すぐに使える!通過率を上げるESテンプレートとNG例
では、具体的にどのように書けば通過率は上がるのでしょうか? ここでは、どの業界でも通用する鉄板の構成テンプレート(PREP法ベース)と、よくあるNG例を紹介します。
✅ 通過率アップの構成テンプレート(自己PR・ガクチカ用)
この構成に当てはめて文章を作成するだけで、論理的で読みやすいESになります。
- 【貢献】 この経験で培った〇〇を活かし、貴社の△△業務で貢献したいです。
- 【結論】 私の強みは〇〇です。(または、私が学生時代に力を入れたことは〇〇です)
- 【背景・課題】 所属していた〇〇(組織)では、△△という課題がありました。
- 【行動・工夫】 そこで私は、××という目標を立て、〇〇という行動を起こしました。(※ここで思考プロセスを入れる)
- 【結果】 その結果、△△という成果が出ました。(※数字で示すとベスト)
💡 要注意!やってはいけないNG例
落ちるエントリーシートで頻繁に書いてしまう表現です。これらが含まれていないか、提出前に必ずチェックしてください。
NG例1:抽象的な言葉だけで終わる
❌ 「コミュニケーション能力があります」
⭕ 「相手の潜在的なニーズを引き出す傾聴力があります」
※「コミュニケーション能力」は定義が広すぎるため、具体的に言い換えましょう。
NG例2:主語が自分ではなく「チーム」になっている
❌ 「チーム一丸となって頑張り、優勝しました」
⭕ 「チームの士気を高めるために私が〇〇を提案し、実行した結果、優勝できました」
※人事は「チームの実績」ではなく「あなた個人の行動」を知りたいのです。
NG例3:どの会社でも通じる志望動機
❌ 「貴社の企業理念に共感しました」「成長できる環境だと思いました」
⭕ 「貴社の〇〇という事業戦略が、私の〇〇という強みを活かせると確信したため…」
※企業名を別の会社に入れ替えても通じる内容は、志望度が低いと判断される場合があります。
まとめ
エントリーシートで落ちる悩みから脱却するためには、書く内容の凄さよりも「伝え方」を変えることが近道です。
▼ 今回のポイント💡
- 落ちるESは「自分視点」、受かるESは「企業視点(貢献性)」で書かれている。
- 採用担当者は限られた時間で判断するため、「結論ファースト」の読みやすさが必須。
- 特別な経験よりも、「課題解決のプロセス」と「入社後の再現性」を具体的に書く。
テンプレートを活用して、採用担当者が「会って話を聞いてみたい」と思うエントリーシートに仕上げていきましょう。

