【質問】面接で「わかりました」はダメですか?

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面接で「わかりました」はダメですか?

質問

「面接で「わかりました」は失礼ですか?正しい言い換えはありますか? 初めての面接で返事に迷います。「わかりました」を多用してしまうのですが、失礼でしょうか。一次面接やオンライン面接での言い換えや、場面別の正解を教えてください。」

回答

面接で「わかりました」は「承知しました」か「かしこまりました」に言い換える

場面により最適語が違うため、指示受領は「かしこまりました」、情報理解は「承知しました」を使い分けると自然です。

理由は、「わかりました」は丁寧語であり、謙譲語ではない からです。面接はフォーマルな場であり、指示・依頼の受領には謙譲表現が望まれます。人物評価は言葉の丁寧さや再現性も見られます。

敬語の種類面接での適切度
カジュアル了解/わかった❌ 不適切
丁寧語わかりました⚠️ 場面による
謙譲語承知しました/かしこまりました✅ 推奨

面接は目上の人(面接官・採用担当者)と話す場です。 丁寧語どまりの「わかりました」では、敬語の使い方が不十分と判断されることがあります。 特に最終面接や役員面接では、謙譲語を使えるかどうかが社会人としての基礎力として見られています。

💡 補足:丁寧語と謙譲語の違い

  • 丁寧語:話し方を丁寧にする(「〜です」「〜ます」)
  • 謙譲語:自分を低めて相手を立てる(「承知しました」「いただきます」)

この敬語の種類の理由を踏まえたうえで、さらに知っておきたい理由や具体的な言い換え表現を以下の本編で詳しく解説します。

1. 「わかりました」が面接でNGになる3つの理由
2. 「わかりました」だけじゃない!面接で使える返事表現を整理
3. 面接で「わかりました」を使う場面6選|シーン別の言い換えと例文
<パターン①> 指示を受けたとき(提出物・持ち物・準備)
<パターン②> 日程・場所の確認(オンライン含む)
<パターン③> 質問を受けたとき(聞き返し・確認)
<パターン④> 提案への同意・丁重な断り方
<パターン⑤> オンラインで被せを避ける
<パターン⑥> 最終面接での言葉遣い
4. 実践:すぐ使える「返事」のフレームワーク
5. まとめ

1.「わかりました」が面接で避けたいNGになる3つの理由

「わかりました」は日常会話では自然な言葉です。 しかし面接というフォーマルな場では、使い方によって評価を下げてしまうリスクがあります。

前述の「敬語の種類が合っていない」という理由に加え、さらに2つの理由を押さえておきましょう。

理由②:「本当に理解しているか」が伝わりづらい

「わかりました」は内容を問わず使える汎用フレーズです。 そのため、面接官には次のような疑問が生まれます。

「本当に内容を理解しているのか、それとも反射的に返事しているだけなのか?」

特に複数の指示を同時に受けたとき重要な情報を伝えたときに「わかりました」だけで返されると、面接官に正確さが伝わりにくくなる場合があります。

▼ 面接官が感じる不安の例

場面「わかりました」だけの返事面接官の心理
持ち物を3点伝えたとき「わかりました」全部聞けていた?
面接日時を変更したとき「わかりました」新しい日時を把握している?
事前課題の期限を伝えたとき「わかりました」期限を正確に覚えている?

理由③:口癖になると「語彙の乏しさ」に見える

面接中に「わかりました」を繰り返すと、語彙力・表現力をもう少し見せてほしいと感じられることがあります。

採用担当者は面接を通じて、コミュニケーション能力全般を評価しています。 返事の言葉が単調だと、それだけで「表現の引き出しが少ない人」という印象を与えてしまう可能性があります。

▼ 実際に起きやすいパターン

面接官:「では、自己紹介をお願いします」
就活生:「わかりました。〇〇大学の〜」

面接官:「次に志望動機を聞かせてください」
就活生:「わかりました。私が御社を志望した理由は〜」

面接官:「最後に何か質問はありますか?」
就活生:「わかりました。では〜」 ← 質問に「わかりました」は不自然

💡 「わかりました」の連発は、緊張のサインとして見られることもあります。 
返事のバリエーションを持つだけで、落ち着いて話せる人という印象に変わります。

「わかりました」は完全にNGではない

ここまで読んで「わかりました」を使ってはいけないと思った方、少し安心してください。

カジュアル面談・OB訪問・インターンの懇親会など、フォーマル度が低い場面では「わかりました」でも問題ありません。 大切なのは場面を読んで使い分けることです。

場面フォーマル度推奨表現
一次面接・二次面接承知しました/かしこまりました
最終面接・役員面接非常に高かしこまりました
カジュアル面談承知しました(わかりましたでも可)
OB・OG訪問低〜中わかりました/承知しました
インターン懇親会わかりました でも問題なし

このように、場面によっては「わかりました」でも問題ありません。 フォーマル度に合わせて使い分けることが、面接での言葉遣いの基本です。

次のセクションでは、正しい言い換え表現の全体像を3軸で整理します。 「じゃあ何を使えばいいの?」という疑問に、体系的にお答えしていきます。

2.「わかりました」だけじゃない!面接で使える返事表現を整理

面接中の返事は、大きく分けると 3つの軸 で整理できます。

  • 軸A:場面(何に対する返事か)
  • 軸B:敬語レベル(どの丁寧さで返すか)
  • 軸C:非言語(声・間・動作でどう補うか)

「わかりました」を連発してしまう原因は、この3軸を意識せず、すべて同じ言葉で済ませてしまうことにあります。 まずは全体像をつかんで、場面ごとの最適解を選べるようになりましょう。

軸A:場面で分ける「返事の5タイプ」

面接中に返事が必要になる場面は、主に次の5つです。

タイプ場面の例求められる返事の性質
①指示受領「履歴書をご持参ください」依頼を正確に受け止めた証明
②事実理解「面接は30分を予定しています」情報を正しく認識した確認
③合意・許可「録画させていただきます」提案への同意・承諾
④再確認日時・場所・担当者名の伝達齟齬を防ぐ復唱
⑤提案同意「次回は対面で実施します」前向きな受け入れ

💡 ポイント
5タイプすべてに「わかりました」を使うと、面接官には 「本当に理解しているのかな?」 と不安を与えてしまいます。タイプごとに表現を変えるだけで、印象は大きく変わります。

軸B:敬語レベルで選ぶ「3つの定番表現」

面接で使う返事の敬語レベルは、カジュアル → 丁寧語 → 謙譲語 の3段階です。 面接は基本的に 謙譲語レベル が求められます。

敬語レベル表現例面接での適切度使い分けの目安
カジュアルわかりました/了解です⚠️ 避けたい友人・同期との会話向き
丁寧語わかりました(です・ます付き)△ ギリギリカジュアル面談ならOKな場合も
謙譲語承知しました/かしこまりました◎ 推奨面接では基本こちら

さらに、謙譲語の中でも ニュアンスの違い があります。

表現ニュアンス最適な場面
かしこまりました「お申し付けの通りにいたします」という丁重な受領指示・依頼を受けたとき(タイプ①)
承知しました「内容を理解・認識しました」という確認情報を受け取ったとき(タイプ②④)
了承しました「その条件で同意します」という承諾提案・条件に合意するとき(タイプ③⑤)

💡 迷ったら「承知しました」が万能です。 
どの場面でも大きく外しません。余裕が出てきたら「かしこまりました」「了承しました」を場面で使い分けてみましょう。

軸C:非言語で差がつく「3つの補助スキル」

言葉だけでなく、声・間・動作 も面接官は見ています。 特にオンライン面接では、非言語の工夫が評価を左右します。

補助スキル具体的なやり方効果
①間(ま)を取る相手が話し終えてから0.5〜1秒待って返事する被せ防止・落ち着いた印象
②うなずき対面:小さく2〜3回/オンライン:やや大きめに「聞いています」のサイン
③復唱「10日10時、Zoomですね。承知しました」正確性の証明・信頼感アップ

▼ オンライン面接での注意点 
オンラインでは音声の遅延があるため、対面よりも意識的に間を取る ことが大切です。 「承知しました」と言う前に一呼吸おくだけで、被せてしまう失敗を防げます。

面接での返事は 「場面 × 敬語レベル × 非言語」 の3軸で整理すると迷いません。

場面を見極める → 適切な敬語表現を選ぶ → 間・うなずき・復唱で補う

この流れを意識するだけで、「わかりました」の一辺倒から卒業できます。 次のセクションでは、実際の面接でよくある6つの場面 に当てはめて、すぐ使える例文を紹介していきますね。

3.面接で「わかりました」を使う場面6選|シーン別の言い換えと例文

面接中に返事が必要になる場面は、実はパターンが決まっています。 よくある6つのシーンを、意図 → ポイント → 例文 → 解説 の順で説明していきます。 自分が苦手なパターンから読んでみてください。

<パターン①> 指示を受けたとき(提出物・持ち物・準備)

面接官の意図

「履歴書をご持参ください」「事前課題を提出してください」など、具体的な指示を出す場面です。 面接官がここで見ているのは、次の2点です。

  • 指示を正確に受け取れているか(聞き漏らし・勘違いがないか)
  • 主体的に動ける人材か(言われたことだけでなく、一歩先を考えられるか)

「わかりました」だけで終わらせずに、返事の中に 復唱+準備行動 を盛り込むことで、信頼感が一気に上がります。

💡 ポイント:返事の黄金パターン

指示受領の返事は、次の 3ステップ構成 が最も安全です。

  1. 受領の言葉(かしこまりました)
  2. 指示内容の復唱(〇〇を持参いたします)
  3. 一歩先の準備行動(念のため〇〇も用意します)

▼ 「かしこまりました」を使う理由 
指示・依頼を受けるときは「かしこまりました」が最も丁重な表現です。 「承知しました」でも問題ありませんが、持ち物・提出物など具体的な依頼には「かしこまりました」を使うと、より誠実な印象を与えられます。

【回答例文】

▼ ケース①:持ち物の指示を受けたとき

「次回の面接では、履歴書の原本をご持参ください。」

返事例: 「かしこまりました。履歴書の原本を必ずご持参いたします。万一に備え、コピーを1部ご用意してお伺いするつもりです。当日は開始10分前には到着できるよう、余裕を持って参ります。」

▼ ケース②:事前課題の提出を求められたとき

「選考の一環として、志望動機を800字でまとめてご提出ください。期限は今週金曜日です。」

返事例: 「かしこまりました。志望動機を800字にまとめ、今週金曜日までにご提出いたします。提出方法はメールでよろしいでしょうか。また、ファイル形式のご指定があればお知らせいただけますと幸いです。」

▼ ケース③:複数の指示を同時に受けたとき

「次回は履歴書・成績証明書・資格証明書の3点をご持参ください。」

返事例: 「かしこまりました。履歴書・成績証明書・資格証明書の3点ですね。念のため復唱させていただきました。準備が整い次第、ご連絡いただいた内容に沿って参ります。」

▼ 例文の解説

3つのケースに共通する 良い点 を整理します。

要素効果例文中の該当箇所
「かしこまりました」で開始丁重な受領を示す全ケース冒頭
指示内容の復唱聞き間違いを防ぎ、正確性をアピール「履歴書の原本を〜」「3点ですね」
一歩先の行動を宣言主体性・準備力をアピール「コピーを1部」「10分前に到着」
不明点をその場で確認後のトラブルを防ぐ誠実さ「提出方法はメールで〜」

💡 複数の指示を受けたときは、必ず復唱してください。
 「3点ですね」と声に出すだけで、聞き漏らしのリスクをゼロに近づけることができます。実際のビジネスの現場でも復唱は活用することが多く、面接官にとっても「この人は確認を怠らない人だ」という安心感につながります。

❌ よくあるNG例と言い換え

NG例注意したい理由言い換え
「わかりました!」カジュアルすぎる。受領の丁重さが伝わらない「かしこまりました」
「了解です」同格・目下に使う表現。面接では不適切「承知しました」
「はい、大丈夫です」「大丈夫」は曖昧。何が大丈夫なのか不明「かしこまりました。〇〇を準備いたします」
返事だけで終わる復唱がないため、聞き間違いのリスクが残る復唱+準備行動を添える
「えーと、はい」フィラー(えー・あのー)が入ると自信なさげに見える一呼吸おいてから「かしこまりました」

セルフチェック

面接後に自分の返事を振り返るときに使ってください。

  •  「かしこまりました」または「承知しました」で返事を始められたか
  •  指示の内容を復唱できたか(持ち物・期限・数量など)
  •  一歩先の準備行動を添えられたか
  •  不明点はその場で丁寧に確認できたか
  •  フィラー(えー・あのー)なく、落ち着いて返事できたか

≫関連記事:面接で「えっと」の代わりになる言葉は?

すぐ使えるテンプレート

穴埋めするだけで使える返事の型です。

「かしこまりました。
[指示内容の復唱:〇〇を△△いたします]。
念のため、[確認事項:日時・方法・数量など]で間違いないでしょうか。
当日は[一歩先の行動:〇〇も準備して参ります/〇分前に到着いたします]。」

記入例:

「かしこまりました。
履歴書の原本を次回面接にご持参いたします。
念のため、提出部数は1部でよろしいでしょうか。
当日は開始10分前には到着できるよう準備いたします。」

<パターン②> 日程・場所の確認(オンライン含む)

「面接は〇日〇時です」「オンラインで実施します」など、日程や実施方法を伝える場面です。 面接官がここで見ているのは、次の2点です。

面接官の意図

  • 情報を正確に把握できているか(日時・場所・ツールの聞き間違いがないか)
  • 事前準備を怠らない人材か(接続確認・到着時間など、リスクを自分で潰せるか)

日程・場所の連絡は、聞き間違いが最もトラブルになりやすい場面です。 「承知しました」だけで終わらせず、復唱+準備行動をセットで返すことが鉄則です。

💡 ポイント:返事の黄金パターン

  1. 受領の言葉(承知しました)
  2. 日時・手段の復唱(〇日〇時、〇〇にて)
  3. 事前準備の宣言(接続確認・早めの到着)

▼「承知しました」を使う理由

日程・場所の連絡は「指示」というより「情報の共有」です。 情報を受け取ったことを示す場面では「承知しました」が自然です。

【回答例文】

▼ ケース①:対面面接の日程を伝えられたとき

「面接は3月15日(月)10時から、弊社の東京オフィスで実施します。」

返事例: 「承知しました。3月15日(月)10時より、東京オフィスにお伺いいたします。場所の詳細をご案内いただけますでしょうか。当日は10分前には到着できるよう、余裕を持って参ります。」

▼ ケース②:オンライン面接の日程を伝えられたとき

「面接は10日10時、Zoomで実施します。URLは後ほどメールでお送りします。」

返事例: 「承知しました。10日10:00より、Zoomにて実施ですね。URLのご送付、ありがとうございます。前日までに接続確認を行い、当日は5分前にはスタンバイいたします。」

▼ ケース③:日程変更を伝えられたとき

「予定していた面接日程を、15日から17日の同じ時間に変更させてください。」

返事例: 「承知しました。15日から17日、同じ時間への変更ですね。問題ございません。改めてご連絡いただきありがとうございます。17日に向けて準備を進めてまいります。」

▼ 例文の解説

要素効果例文中の該当箇所
「承知しました」で開始情報受領を丁重に示す全ケース冒頭
日時・手段の復唱聞き間違いをその場でゼロにする「3月15日(月)10時より」「10:00より、Zoomにて」
準備行動の宣言リスク管理能力と誠実さをアピール「接続確認」「10分前に到着」
不明点の確認後のトラブルを防ぐ「場所の詳細をご案内いただけますでしょうか」

❌ よくあるNG例と言い換え

NG例注意したい理由言い換え
「わかりました」情報を本当に把握しているか伝わらない「承知しました。〇日〇時ですね」
「はい、大丈夫です」何が大丈夫なのか曖昧「承知しました。〇〇にて伺います」
復唱なしで終わる聞き間違いのリスクが残る日時・場所・ツールを必ず復唱する
「了解しました」カジュアルに聞こえやすいため目上の人への使用は控える「承知しました」
URLを確認しないまま終わる当日に接続できないリスクがあるその場で「URLをご送付いただけますか」と確認

すぐ使えるテンプレート

「承知しました。
[日時の復唱:〇月〇日(曜日)〇時より]、
[場所・手段の復唱:〇〇にて/Zoomにて]ですね。
[不明点の確認:〇〇をご確認させてください(任意)]
当日は[準備行動:〇分前にスタンバイ/到着いたします]。」

▼ 記入例:

「承知しました。
3月17日(火)14:00より、Zoomにて実施ですね。
URLは後ほどご送付いただけますでしょうか。
当日は5分前にはスタンバイいたします。」

<パターン③> 質問を受けたとき(聞き返し・確認)

面接官の意図

「将来についてどう考えていますか?」など、質問の範囲が広い場面や、聞き取れなかった場面です。 面接官がここで見ているのは、次の2点です。

  • 曖昧なまま答えず、正確に意図を汲めるか(的外れな回答をしないか)
  • 丁寧に確認できるか(聞き返しを失礼なく行えるか)

「わかりました」と言って的外れな回答をするより、確認してから答える誠実さの方が高評価です。 聞き返しは「準備不足」ではなく「正確さへのこだわり」として伝わります。

💡 ポイント:返事の黄金パターン

  1. クッション言葉(差し支えなければ/恐れ入りますが)
  2. 自分の解釈を提示(〇〇についてのご質問でしょうか)
  3. 柔軟な対応を示す(他の点も含む場合はお知らせください)

▼ クッション言葉を使う理由

聞き返しは、使い方を誤ると「聞いていなかった」「準備不足」という印象を与えます。 「差し支えなければ」「恐れ入りますが」などのクッション言葉を先に置くことで、丁寧さを保ちながら確認できます。

【回答例文】

▼ ケース①:質問の範囲が広いとき

「将来についてどう考えていますか?」

返事例: 「差し支えなければ確認させてください。今回のご質問は、長期的なキャリア像についてでよろしいでしょうか。もし役割や勤務地の希望も含む場合は、その点も合わせてお答えいたします。」

▼ ケース②:聞き取れなかったとき

(声が小さく、質問の内容が聞き取れなかった場合)

返事例: 「恐れ入りますが、もう一度お聞かせいただけますでしょうか。聞き取れなかった部分がございまして、大変失礼いたしました。」

▼ ケース③:専門用語や社内用語が不明なとき

「弊社のMVVについて、どう思いますか?」

返事例: 「不勉強で恐縮ですが、MVVとはミッション・ビジョン・バリューのことでよろしいでしょうか。認識が合っているようであれば、私の考えをお伝えいたします。」

▼ 例文の解説

要素効果例文中の該当箇所
クッション言葉聞き返しの唐突さを和らげる「差し支えなければ」「恐れ入りますが」
自分の解釈を提示ズレをその場で防ぐ「長期的なキャリア像についてでよろしいでしょうか」
柔軟な対応を示す協調性と準備の広さをアピール「他の点も含む場合はお知らせください」
謙虚な姿勢誠実さと素直さを示す「不勉強で恐縮ですが」

❌ よくあるNG例と言い換え

NG例注意したい理由言い換え
「え?もう一回言ってください」敬語がなく、失礼な印象「恐れ入りますが、もう一度お聞かせいただけますでしょうか」
曖昧なまま答え始める的外れな回答になるリスクがある解釈を提示してから答える
「わかりました」と言って黙る何を理解したのか伝わらない自分の解釈を声に出して確認する
何度も聞き返す集中力・理解力を疑われる1回の確認で要点をまとめて聞く

セルフチェック

  •  クッション言葉(「差し支えなければ」等)を使えたか
  •  自分の解釈を提示してから確認できたか
  •  聞き返しを1回にまとめられたか
  •  謝罪や感謝を添えて丁寧に確認できたか
  •  確認後、正確に質問の意図に沿って答えられたか

すぐ使えるテンプレート

「[クッション言葉:差し支えなければ/恐れ入りますが]、
確認させてください。
今回のご質問は、[自分の解釈:〇〇について]でよろしいでしょうか。
[柔軟な対応:他の点も含む場合はお知らせください(任意)]」

▼ 記入例:

「差し支えなければ確認させてください。
今回のご質問は、入社後に挑戦したい業務についてでよろしいでしょうか。
部署の希望も含む場合は、その点も合わせてお答えいたします。」

<パターン④> 提案への同意・丁重な断り方

面接官の意図

「事前課題に取り組んでください」「日程を変更できますか?」など、提案や依頼への対応を求める場面です。 面接官がここで見ているのは、次の2点です。

  • 協調性があるか(前向きに受け入れられるか)
  • 断るときに誠実に対応できるか(無理なときに代替案を出せるか)

同意するときは簡潔に前向きに、断るときは理由を一言添えて代替案をセットで伝えることがポイントです。

💡 ポイント:返事の黄金パターン

【同意】

  1. 受領(承知しました)
  2. 前向きな表現(ぜひ進めてください)
  3. 具体的な行動宣言(本日中に着手いたします)

【断り】

  1. クッション言葉(恐れ入りますが)
  2. 理由を一言(当日の変更は難しく)
  3. 代替提案(〇日以降であれば対応可能です)

【回答例文】

▼ ケース①:提案に同意するとき

「事前課題をお送りします。取り組んでみてください。」

返事例: 「承知しました。事前課題は本日中に着手し、期限までに必ずご提出いたします。」

▼ ケース②:日程変更を丁重に断るとき

「明日に面接日程を変更できますか?」

返事例: 「恐れ入りますが、明日はすでに先約がございまして、対応が難しい状況です。11日以降であれば終日対応可能ですが、ご都合はいかがでしょうか。」

▼ ケース③:条件の一部を確認してから同意するとき

「リモートワーク可能なポジションですが、月に数回の出社をお願いする場合があります。」

返事例: 「承知しました。月に数回の出社については、問題なく対応できます。出社頻度の目安をお聞かせいただけますでしょうか。スケジュール調整の参考にさせていただきます。」

▼ 例文の解説

種別ポイント効果
同意「本日中に着手」と行動を宣言前向きさ・実行力をアピール
断り「恐れ入りますが」でクッション断りの硬さを和らげる
断り「11日以降は対応可能」と代替案誠実さと協調性を同時に示す
条件確認同意しつつ詳細を確認慎重さと積極性のバランスを示す

💡 断るときに避けたいポイント

  • ❌「無理です」「できません」→ 代替案なしの拒否は印象が悪い
  • ❌「ちょっと難しいです」→ 曖昧な表現は不誠実に見える
  • ✅ 理由を一言+代替案をセットで伝えると誠実な印象になります

❌ よくあるNG例と言い換え

NG例注意したい理由言い換え
「無理です」代替案がなく、協調性がないと見られる「恐れ入りますが、〇日以降であれば対応可能です」
「大丈夫です」何が大丈夫なのか曖昧「承知しました。〇〇で進めます」
「考えておきます」曖昧で誠実さが伝わらない同意か謝絶かを明確にした上で返答する
「はい、はい」と連呼軽い印象を与える「承知しました」一言で丁重に

セルフチェック

  •  同意のときは「承知しました」+行動宣言を添えられたか
  •  断るときはクッション言葉を使えたか
  •  断るときは理由を一言+代替案を提示できたか
  •  条件が不明な場合はその場で確認できたか
  •  曖昧な表現(「大丈夫」「考えておきます」)を使わなかったか

すぐ使えるテンプレート

【同意】
「承知しました。
[前向きな表現:ぜひ〇〇で進めてください]。
[行動宣言:〇〇は本日中に着手いたします]。」

【断る場合】
「恐れ入りますが、
[理由:〇〇の都合で対応が難しい状況です]。
[代替案:〇日以降であれば対応可能ですが、ご都合はいかがでしょうか]。」

<パターン⑤> オンラインで被せを避ける

面接官の意図

オンライン面接特有の場面です。音声の遅延や映像のタイムラグがある中で、相手の話を遮らずに配慮できるかを見ています。 面接官がここで見ているのは、次の2点です。

  • 相手の発言を最後まで聞けるか(話を遮らない傾聴力)
  • オンラインの特性を理解した上で配慮できるか(デジタルリテラシー)

対面以上に意識的な「間」が必要です。返事は短く、許可を取ってから話し始める習慣をつけましょう。

💡 ポイント:返事の黄金パターン

  1. 感謝・受領(ありがとうございます。承知しました)
  2. 意識的な小休止(0.5〜1秒)
  3. 許可取り(補足してもよろしいでしょうか)

▼ 小休止を入れる理由

オンライン通話には0.3〜0.5秒の音声遅延が発生します。 相手が話し終わったと思ってすぐ話し始めると、被せが起きます。 意識的に0.5秒待つだけで、落ち着いた印象と配慮が伝わります。

【回答例文】

▼ ケース①:面接官の説明が終わったとき

(面接官が会社説明を終えた場面)

返事例: 「ありがとうございます。承知しました。(0.5秒)その前提で、私の経験を一つだけ補足してもよろしいでしょうか。」

▼ ケース②:面接官と同時に話し始めてしまったとき

(お互いが同時に話し始めた場面)

返事例: 「失礼いたしました。どうぞ、お続けください。」

▼ ケース③:回答中に接続が途切れたとき

(音声が途切れ、面接官の言葉が聞き取れなかった場面)

返事例: 「恐れ入りますが、少々接続が不安定なようで、聞き取れない部分がございました。もう一度お聞かせいただけますでしょうか。」

▼ 例文の解説

要素効果例文中の該当箇所
感謝・受領相手の発言を受け止めたサイン「ありがとうございます。承知しました」
小休止(0.5秒)被せ防止・落ち着いた印象(0.5秒)の間
許可取り一方的に話し始めない配慮「補足してもよろしいでしょうか」
譲る姿勢傾聴力と協調性をアピール「どうぞ、お続けください」

💡 オンライン面接での3つの非言語テクニック

テクニックやり方効果
うなずきを大きく対面の1.5倍の動きで頷くカメラ越しでも「聞いています」が伝わる
間を意識的に取る相手の発言後0.5〜1秒待つ音声遅延による被せを防ぐ
視線をカメラに向ける画面ではなくカメラを見て話す「目を見て話している」印象になる

❌ よくあるNG例と言い換え

NG例注意したい理由言い換え
相手の発言中に話し始める傾聴力がないと見られる0.5秒待ってから話し始める
「あ、すみません」と慌てる焦りが伝わり、印象が悪くなる「失礼いたしました。どうぞお続けください」
接続トラブルを放置する面接が成立しなくなるリスク「恐れ入りますが、聞き取れませんでした」と即座に伝える
うなずきをしない聞いているかどうか伝わらない大きめのうなずきで反応を可視化する

セルフチェック

  •  相手の発言が終わってから0.5秒待てたか
  •  話し始める前に許可を取れたか
  •  被せてしまったときに「どうぞお続けください」と譲れたか
  •  うなずきや表情で「聞いています」を可視化できたか
  •  接続トラブルが起きたとき、すぐに伝えられたか

すぐ使えるテンプレート

【発言前】
「ありがとうございます。承知しました。(0.5秒)
[許可取り:〇〇について補足してもよろしいでしょうか]。」

【被せてしまったとき】
「失礼いたしました。どうぞ、お続けください。」

【接続トラブルのとき】
「恐れ入りますが、接続が不安定なようで聞き取れませんでした。
もう一度お聞かせいただけますでしょうか。」

<パターン⑥> 最終面接での言葉遣い

面接官の意図

役員・経営層が面接官を務める最終面接では、言葉遣いの水準が一段上がります。下記の2点を意識できると良いです。

  • 役員層に対する敬意と成熟度(「かしこまりました」を自然に使えるか)
  • 入社後の姿勢・品位(感謝と今後の意欲を言葉で示せるか)

「承知しました」でも問題ありませんが、最終面接では「かしこまりました」を基本にすることで、より丁重な印象を与えられます。

💡 ポイント:返事の黄金パターン

  1. 「かしこまりました」で開始
  2. 感謝を添える(貴重なお時間を頂戴し)
  3. 今後の姿勢を示す(入社後も精進いたします)

▼ 最終面接で使いたい表現一覧

場面推奨表現
指示を受けたときかしこまりました
断るとき恐れ入りますが
お礼を言うとき誠にありがとうございます
確認するとき差し支えなければ確認させてください
退室時本日はお時間を頂戴し、誠にありがとうございました

【回答例文】

▼ ケース①:面接の終わりに「以上です」と言われたとき

「本日のご質問は以上です。」

返事例: 「かしこまりました。本日は貴重なお時間を頂戴し、誠にありがとうございました。お話を通じて学んだ点を踏まえ、入社後も精進いたします。」

▼ ケース②:役員から追加の質問を受けたとき

「最後に一つだけ聞かせてください。当社を選んだ決め手は何ですか?」

返事例: 「かしこまりました。改めてご質問いただきありがとうございます。私が御社を選んだ決め手は〜(回答)〜でございます。」

▼ ケース③:内定の連絡をその場で受けたとき

「内定をお出しします。ぜひ一緒に働きましょう。」

返事例: 「誠にありがとうございます。このようなお言葉を頂戴し、大変光栄でございます。ご期待に応えられるよう、入社に向けて精一杯準備いたします。」

▼ 例文の解説

要素効果例文中の該当箇所
「かしこまりました」役員層への敬意全ケース冒頭
感謝の言葉相手の時間・配慮への敬意を示す「貴重なお時間を頂戴し」
今後の姿勢入社意欲と成長意識をアピール「入社後も精進いたします」
「でございます」丁寧語の最上位。役員面接に適切「〜でございます」

💡 「かしこまりました」と「承知しました」の使い分け

表現ニュアンス使う場面
かしこまりました「仰せの通りにいたします」最上級の敬意最終面接・役員・社長
承知しました「内容を理解しました」丁重な受領一次〜二次面接・人事担当者

❌ よくあるNG例と言い換え

NG例注意したい理由言い換え
「わかりました」最終面接では敬語レベルが不十分「かしこまりました」
「ありがとうございます!」(語尾上がり)カジュアルな印象を与える「誠にありがとうございます」(落ち着いたトーンで)
「頑張ります」漠然としていて具体性がない「精進いたします」「ご期待に応えられるよう努めます」
「よろしくお願いします」だけで退室感謝と意欲が伝わらない「本日はお時間を頂戴し、誠にありがとうございました」

セルフチェック

  •  「かしこまりました」を自然に使えたか
  •  感謝の言葉(「誠にありがとうございます」)を添えられたか
  •  今後の姿勢・入社意欲を言葉で示せたか
  •  「でございます」など最上位の丁寧語を使えたか
  •  退室時に丁重な挨拶ができたか

すぐ使えるテンプレート

【面接終了時】
「かしこまりました。
本日は貴重なお時間を頂戴し、誠にありがとうございました。
[学んだこと・感想を一言]。
入社後も精進いたします。」

【内定通知を受けたとき】
「誠にありがとうございます。
このようなお言葉を頂戴し、大変光栄でございます。
ご期待に応えられるよう、入社に向けて精一杯準備いたします。」

3.面接官が見る3つの視点とセルフチェック

このセクションでは面接官が「どこを・なぜ見ているのか」を解説します。 評価の構造を知ることで、返事の精度がさらに上がります。

視点1:正確性(聞き取り・復唱・確認)

前のセクションでも述べたように、面接官が日時・持ち物・課題を伝えたあと、復唱して確認することをおススメします。 理由はシンプルで、面接での行動は、入社後の仕事の進め方を推測する材料の一つになるためです。

ビジネスの現場でも復唱して確認することは多くあり、仕事を正確に行うための基本マナーになるため、今のうちから癖をつけておけると良いかと思います。

対策:「3点セット復唱」を習慣にする

復唱のコツは「全部繰り返さない」ことです。 日時・場所・手段の3点に絞って端的に確認しましょう。

❌ 長すぎる復唱
「えーと、10日の10時に、オンラインで、Zoomを使って、
 担当は〇〇様で、URLは後ほど送っていただけるということですね…」

✅ 端的な3点復唱
「10日10時、Zoomにて、承知しました。
 URLは後ほどご送付いただけますでしょうか。」

視点2:丁寧さ(言葉選び・クッション言葉・語尾)

準備した自己PRや志望動機は、誰でも丁寧に話せます。 しかし返事・聞き返し・相づちは準備しにくいため、候補者の本来の言葉遣いが出やすい場面です。

対策:クッション言葉を「引き出し」として持つ

クッション言葉とは、依頼・聞き返し・断りの前に添える「一言のやわらげ表現」です。 場面ごとに使い分けることで、丁寧さが自然に伝わります。

場面クッション言葉使用例
聞き返すとき「恐れ入りますが」「恐れ入りますが、もう一度お願いできますでしょうか。」
依頼するとき「差し支えなければ」「差し支えなければ、URLをご送付いただけますでしょうか。」
断るとき「誠に恐縮ですが」「誠に恐縮ですが、その日程は難しい状況です。」
確認するとき「念のため」「念のため、日時を確認させてください。」

語尾チェック:丁寧さは語尾で決まる

語尾一つで印象が大きく変わります。 特に「〜です」「〜ます」止まりの返事は、丁寧語どまりになりがちです。

NG語尾推奨語尾
「〜です」「〜でございます」
「〜します」「〜いたします」
「〜できます」「〜できます/対応可能でございます」
「〜思います」「〜と存じます」

視点3:主体性(準備とリスク管理)

「主体性」というと大きな行動を想像しがちですが、面接では「一言の先読み」で十分に示せます。 特にオンライン面接では、接続トラブルへの備えを自ら宣言するだけで、採用担当者に安心感を与えられます。

対策:「準備・予備案・到着宣言」の3点セット

アクション例文伝わること
接続確認の宣言「当日は5分前に接続確認を行います。」準備力・段取り力
予備案の提示「万が一接続できない場合は、お電話にてご連絡いたします。」リスク管理能力
到着予定の宣言「9時50分には入室できるよう準備いたします。」誠実さ・時間管理力
✅ 主体性を示す返事の例

「承知しました。10日10時、Zoomですね。
 当日は5分前に接続確認を行います。
 万が一接続できない場合は、お電話にてご連絡いたします。
 よろしくお願いいたします。」

4.実践:すぐ使える「返事」のフレームワーク

緊張した場面でも自動的に出せる「思考の型」に変換できるようにすると便利です。 テンプレートの丸暗記ではなく、状況を見て自分で組み立てられる力を身につけることをゴールにしましょう。

返事を「3層構造」で考える

面接での返事は、次の3層で成り立っています。 この構造を理解すると、どんな場面でも迷わず組み立てられるようになります。

  • 第1層:受領の言葉 ← 必須
  • 第2層:復唱・理解の確認 ← 原則必須
  • 第3層:一歩先の行動・姿勢 ← 差がつくポイント
役割
第1層受け取ったことを示す「承知しました」「かしこまりました」
第2層正確に理解したことを示す「10日10時、Zoomですね」
第3層主体性・誠実さを示す「当日は5分前に接続確認いたします」

💡 第1層だけで終わるのが「わかりました」止まりの返事。
 第2層・第3層を加えるだけで、受け取り手の印象は大きく変わります。

まとめ

チェック項目ポイント
✅ 言葉の使い分け指示=かしこまりました / 理解=承知しました 
✅ 復唱の型日時・場所・手段の3点を端的に
✅ クッション言葉「恐れ入りますが」「差し支えなければ」で丁寧さを担保
✅ 主体性の示し方接続確認・予備案・到着宣言を自ら宣言
✅ フレームワーク意見はPREP/経験はSTAR/受領はテンプレートで
✅ 非言語0.5秒の間・うなずき・視線でオンラインでも誠実さを伝える

緊張しても、結論 → 復唱 → 補足の型があれば大丈夫です。 今日の練習から「承知しました/かしこまりました」を口に慣らしていきましょう。 返事の型は、繰り返すほど自然になります。

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