【質問】
ESを書こうとしても、自己PRやガクチカで何をどの順番で書けばいいのかわからず、いつも途中で手が止まってしまいます。「結論から書く」とよく聞きますが、具体的にどう組み立てればちゃんと伝わる文章になるのか教えてください。
【回答】
① 結論→② 理由→③ 目標 / 課題→④具体的な行動→⑤結果→⑥ 再度結論(学び・まとめ)の順に文章を組み立てよう!
「書類の書き方が分からない…」「何をどの順番で書けばいいの?」 就活で避けて通れないのが、エントリーシート(ES)の作成です。ESは企業があなたを知る最初の接点であり、書類選考の合否を左右する重要な書類です。
以下でESの設問に回答する際の基本的な文章構成を、具体的な例文とともに分かりやすく解説します。
ESの文章には「型」がある
ESの設問(「自己PR」「ガクチカ」「志望動機」など)に回答する際、文章の構成にはある程度決まった型があります。この型に沿って書くことで、論理的で読みやすく、説得力のある文章に仕上がります。
その型が、以下の 6ステップ構成 です。
伝わるESの文章構成【6ステップ】
① 結論
↓
② 理由
↓
③ 目標 / 課題
↓
④ 具体的な行動
↓
⑤ 結果
↓
⑥ 再度結論(学び・まとめ)
それぞれのステップを詳しく見ていきましょう。
① 結論|最初に「答え」を伝える
設問に対する結論を、冒頭で端的に述べます。
結論から書くことで要点が伝わりやすく、読み手の理解が進みます。
| 設問 | 結論の書き出し例 |
|---|---|
| 自己PR | 「私の強みは、目標に向かって粘り強く取り組む力です。」 |
| ガクチカ | 「私が学生時代に最も力を入れたことは、ゼミでの共同研究です。」 |
| 志望動機 | 「御社を志望する理由は、○○事業を通じて社会課題の解決に貢献したいからです。」 |
✅ ポイント:結論は1〜2文で簡潔に。ここで読み手の興味を引くことが大切です。
② 理由|なぜそう言えるのかを示す
結論の根拠となる理由やきっかけを述べます。
「なぜなら〜」「そう考えるようになったきっかけは〜」などの形で、結論に至った背景を伝えましょう。
例:「この強みは、大学時代のカフェでのアルバイト経験を通じて身につけました。」
③ 目標 / 課題|何を目指していたのかを明確にする
具体的なエピソードに入る前に、当時どんな目標や課題を持っていたのかを示します。
目標や課題を先に提示することで、読み手は「この人はどうやってそれを乗り越えたのだろう?」と興味を持ちながら読み進めることができます。
例:「当時、店舗の売上が前年比で15%減少しており、リピーター獲得が大きな課題でした。私はアルバイトリーダーとして、売上回復に貢献したいと考えました。」
④ 具体的な行動|何をしたのかを詳しく伝える
目標や課題に対して、自分がどのように考え、どのような行動をとったのかを具体的に書きます。
評価で特に見られやすいパートの一つです。採用担当者は、結果そのものよりもあなたの思考プロセスと行動力を見ています。
例:「まず、常連のお客様30名にヒアリングを行い、満足度が低いポイントを洗い出しました。その結果、接客スピードに不満があることが分かったため、スタッフ間の役割分担を見直し、ピーク時のオペレーションを再設計しました。」
💡 ポイント:数字を使って表現すると、行動の規模感や成果が伝わりやすくなります。
- ❌「たくさんのお客様に聞きました」
- ✅「常連のお客様30名にヒアリングを行いました」
⑤ 結果|取り組みの成果を示す
行動の結果、目標や課題がどうなったのかを示します。
できる限り数字や客観的な事実で表現しましょう。目標を完全に達成できなかった場合でも、途中経過や部分的な成果を正直に伝えることが大切です。
例:「その結果、3か月後には売上が前年比と同水準まで回復し、リピーター数も20%増加しました。店長からも『チーム全体の意識が変わった』と評価していただきました。」
⑥ 再度結論|経験から得た学びでまとめる
最後に、この経験を通じて何を学んだのか、それを今後どう活かしたいのかを伝えて締めくくります。
冒頭の結論と一貫性を持たせることで、文章全体にまとまりが生まれます。
例:「この経験から、課題の本質を見極め、周囲を巻き込みながら粘り強く改善に取り組む力を身につけました。御社でもこの力を活かし、チームで成果を出せる人材として貢献したいと考えています。」
例文で見る|6ステップ構成の完成形
以下は、自己PRの設問に対する回答例です。
【設問】あなたの強みを教えてください。(400字程度)
①結論 私の強みは、課題を分析し周囲を巻き込みながら解決に導く力です。
②理由 この強みは、大学時代のカフェでのアルバイト経験を通じて培いました。
③目標/課題 当時、店舗の売上が前年比15%減少しており、リピーター獲得が課題でした。アルバイトリーダーとして、売上回復に貢献したいと考えました。
④具体的な行動 まず常連のお客様30名にヒアリングを実施し、接客スピードへの不満が多いことを特定しました。そこでスタッフ5名と話し合い、ピーク時の役割分担を再設計。さらに、週1回の振り返りミーティングを提案し、改善を継続できる仕組みを作りました。
⑤結果 3か月後には売上が前年比同水準まで回復し、リピーター数も20%増加しました。
⑥再度結論 この経験から、データに基づいて課題を特定し、チームで改善を続けることの重要性を学びました。御社でもこの力を活かし、組織に貢献したいと考えています。
ES作成で気をつけたいポイント
| ポイント | 詳細 |
|---|---|
| 結論ファースト | 最初に結論を書くことで、読み手がすぐに要点を把握できる |
| 数字を活用する | 「多くの」「頑張った」ではなく、具体的な数字で説得力を出す |
| 一つのエピソードに絞る | 複数の話を詰め込むと散漫になる。一つの経験を深掘りする |
| 「自分が何をしたか」を明確に | チームの成果ではなく、自分の役割・行動・考えにフォーカスする |
| 文字数を意識する | 一般に指定文字数に近づけると伝えたい内容を十分に示せます。企業や設問によっては簡潔さが評価される場合もあるため、公募要項を確認しましょう。 |
| 第三者に読んでもらう | 自分では気づけない分かりにくい表現や誤字脱字をチェックしてもらう |
まとめ
| 6ステップ | 書く内容 |
|---|---|
| ① 結論 | 設問に対する答えを端的に |
| ② 理由 | なぜそう言えるのか、きっかけや背景を |
| ③ 目標/課題 | どんな目標・課題があったのかを提示 |
| ④ 具体的な行動 | 自分が考え、実行したことを詳しく |
| ⑤ 結果 | 行動の成果を数字や事実で |
| ⑥ 再度結論 | 学びと今後への活かし方で締めくくる |
この6ステップの型を身につければ、多くの設問に対応しやすくなります。まずはこの型に沿って一度書いてみて、そこから自分らしい表現にブラッシュアップしていきましょう。
ESの書き方に不安がある方へ
マイナビ新卒紹介では、ESの添削や書類作成をサポートする面談を実施しています。「自分のESに自信がない」「キャリアアドバイザーに見てほしい」という方は、ぜひお気軽にご相談ください。あなたの魅力が伝わるESを、一緒に作り上げていきましょう。