就活を進めていく中で、内々定・内定をいただくと承諾期限内に承諾するかどうかを判断しなければいけないと耳にしました。内々定・内定をいただいたらどのように考えればいいのでしょうか。
【回答】自身の就活軸と企業を比較して承諾するかどうかを検討しましょう。
まずは、内々定・内定の獲得、本当におめでとうございます!これまで一生懸命に就職活動に向き合ってきた努力の賜物です。しっかりと自分自身を褒めてあげてください。次に、就活軸と企業の魅力がどの程度マッチしているのかを確かめます。
内々定と内定の違いとは?
まずは、「内々定」と「内定」の違いを押さえておきましょう。似た言葉ですが、法的な意味合いが異なります。
| 内々定 | 内定 | |
|---|---|---|
| 時期 | 主に卒業・修了年度の6月1日以降(政府の就活ルールに準拠する企業の場合) | 主に卒業・修了年度の10月1日以降 |
| 形式 | 電話・メール・口頭などで「採用予定」を伝えられる | 内定通知書(書面)が交付され、内定承諾書を提出する |
| 法的拘束力 | 法的拘束力は基本的にない(企業・学生双方が取り消し可能) | 「始期付解約権留保付労働契約」が成立し、法的拘束力がある |
| 取り消し | 企業側・学生側ともに比較的柔軟に対応可能 | 企業側からの取り消しには正当な理由が必要(法律で保護される) |
ポイント: 内々定は「正式な内定を出す前の約束」、内定は「労働契約が成立した状態」と理解しておきましょう。どちらの段階であっても、承諾するかどうかは慎重に判断することが大切です。
内々定・内定承諾を判断する前にやるべき3ステップ
内々定・内定をいただいたら、嬉しい気持ちと同時に「本当にこの企業でいいのだろうか」と迷うこともあるかもしれません。焦って決断する前に、以下の 3つのステップ を順番に進めてみてください。
| ステップ | やること | 目的 |
|---|---|---|
| STEP 1 | 自分の就活軸を改めて整理する | 判断の「ものさし」を明確にする |
| STEP 2 | 企業のリアルな情報を収集する | 比較するための材料を集める |
| STEP 3 | 就活軸と企業の魅力を比較する | 納得感のある決断をする |
STEP 1:自分の就活軸を改めて整理する
就活軸とは?
就活軸とは、自分が企業を選ぶ際の 「ブレない基準」 であり、大きく 「価値観(やりがい・目標)」 と 「条件(働く環境)」 に分けられます。合格を機に、改めてこれらを言語化してみましょう。
価値観の整理
過去の経験や自己分析を振り返り、「自分は何を大切に働きたいのか」「どんな将来像を描いているのか」を明確にします。
<価値観の例>
- 人の役に立っている実感を持ちながら働きたい
- 若いうちから裁量のある仕事に挑戦したい
- チームで協力して一つの目標を達成する働き方がしたい
- 専門性を高めてスペシャリストになりたい
- 海外に関わる仕事がしたい
- 社会課題の解決に貢献したい
条件の整理
価値観を実現するために必要な環境をリストアップし、優先順位をつけます。
<条件の例>
- 休日数(年間120日以上など)
- 残業時間(月平均20時間以内など)
- 福利厚生(住宅手当・家賃補助など)
- 給料(初任給・昇給制度など)
- 研修制度(入社後研修・資格取得支援など)
- 勤務地(転勤の有無・希望エリアなど)
ポイント: すべての条件を完璧に満たす企業はなかなかありません。「絶対に譲れない条件」と「あれば嬉しい条件」に分けて優先順位をつけておくと、比較・判断がしやすくなります。
STEP 2:企業のリアルな情報を収集する
就活軸が定まったら、就活軸と比較するために企業の情報を取得できるように動きましょう。事前に調べていた企業研究の内容や業界・職種研究の内容だけでなく、より自分の就活軸と ダイレクトに比較できる情報 を採用担当者に確認しましょう。
<確認しておきたい情報の例>
- 配属先の具体的な業務内容・1日の流れ
- 入社後のキャリアパス(異動・昇進の実績)
- 残業時間や有給取得率の実態
- 研修制度の具体的な内容と期間
- 職場の雰囲気や社風
※企業によっては、合格後に現場社員との面談や職場見学を調整してもらえることもあります。気になることがあれば、遠慮なく採用担当者に相談してみましょう。
STEP 3:就活軸と企業の魅力を比較する
STEP 1で整理した就活軸と、STEP 2で収集した企業情報を突き合わせて比較します。頭の中だけで考えると堂々巡りになりがちなので、表にして「見える化」する のがおすすめです。
比較マトリックスの例
以下は、A社とB社の2社で迷っている場合の比較例です。
| 就活軸(優先度順) | 重要度 | A社 | B社 |
|---|---|---|---|
| 海外で働くことができる | ★★★ | ◎ 入社3年目から海外駐在の実績あり | △ 海外取引はあるが駐在制度なし |
| 若手から裁量のある仕事ができる | ★★★ | ○ 2年目からプロジェクトリーダーの実績あり | ◎ 1年目から担当顧客を持てる |
| 研修制度が充実している | ★★☆ | ◎ 入社後6ヶ月の研修+資格取得支援あり | ○ OJT中心、外部研修は希望制 |
| 残業が少ない | ★★☆ | ○ 月平均20時間 | ◎ 月平均10時間 |
| 住宅手当がある | ★☆☆ | ◎ 月3万円の住宅手当あり | △ 住宅手当なし(寮あり) |
| 勤務地が希望エリア | ★☆☆ | ○ 初期配属は東京・大阪のいずれか | ◎ 希望勤務地を考慮 |
使い方のコツ:
- 重要度(★) を先に決めてから各社の評価を記入すると、優先順位がブレにくくなります。
- ◎○△× など記号で直感的に評価し、迷ったら STEP 2 に戻って追加情報を集めましょう。
- 最終的に「重要度★★★の項目で◎が多い企業」が、自分にとって納得感の高い選択肢になることが多いです。
取得した情報をもとに、自分のキャリアビジョンやプライベートの理想の生活像に対してどの程度マッチしているかを検討し、その企業に対する返答を決めましょう。
承諾期限への対応と他社選考とのバランスを考える
学生のみなさまが最も悩むのが「承諾期限」です。内々定・内定承諾の期限は企業によって異なりますが、提示された期限内に決断するのが基本です。しかし、第一志望の企業の選考がまだ続いている場合などは、焦って決断する必要はありません。
期限の延長を相談してみる
どうしても迷う場合や他社の選考結果を待ちたい場合は、正直に採用担当者に相談してみましょう。「御社への志望度は非常に高いのですが、悔いのない判断をしたいと考えておりますので、〇月〇日までお時間をいただけないでしょうか」と誠意を持って伝えることで、期限を延長してもらえるケースは多くあります。
最後に
内々定・内定承諾は、自分の将来を前向きに選び取る大切なステップです。企業の知名度や周囲の意見も参考にしつつ、最終的には 「自分自身が納得できるか」 を最も大切にしてください。マイナビ新卒紹介のキャリアアドバイザーも全力でサポートしますので、迷ったらいつでも相談してください。