【例文付き】ガクチカで「研究」をアピールする書き方とは

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【例文付き】ガクチカで「研究」をアピールする書き方とは

「ガクチカに書けるのは研究だけだが、どうアピールすればよいのだろう」や「成果がまだ出ていないのに研究をガクチカにしてよいの?」と悩んでいる方は多いはずです。

結論から言えば、研究は立派なガクチカのテーマになります。

大切なのは研究内容そのものではなく、取り組む過程で発揮した思考力や行動力をどう伝えるかです。ここでは、書き方・例文・注意点まで詳しく解説します。

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この記事で分かること(目次)

  1. ガクチカとは?研究をテーマにするメリットと企業が見ているポイント
  2. ガクチカで研究を効果的に伝える書き方【4ステップ】
  3. ガクチカで研究をアピールする際の重要ポイント
  4. 【研究結果別】ガクチカで研究をアピールする例文
  5. 【院生向け】大学院生ならではの研究ガクチカの書き方と例文
  6. 【強み別】ガクチカで研究をアピールする例文
  7. 面接でガクチカ(研究)を聞かれたときの深掘り対策
  8. 研究をガクチカにするときに抱きやすいよくある質問
  9. 研究をどうガクチカでアピールすればよいか悩んだら「マイナビ新卒紹介」

ガクチカとは?研究をテーマにするメリットと企業が見ているポイント

ガクチカとは「学生時代に最も力を入れたこと」を問う定番の質問です。

ここで企業が知りたいのは「華々しい実績」ではなく、経験を通じて「直面した課題にどう考え、どう行動したか」というあなたの人柄やポテンシャルです。

「研究しかアピールすることがない」と悩む理系学生は多いですが、研究活動は企業が重視するポイントを満たしやすく、ガクチカの強力なテーマになります。

具体的に企業が研究のどこを評価しているのか、そのメリットと併せて解説します。

結果より「プロセス(課題解決力・粘り強さ)」をアピールできる

研究では思うような結果が出ないことが日常茶飯事ですが、「成果がないとガクチカにならない」というのは誤解です。

企業が見ているのは、成果の大きさよりも「壁にぶつかったときにどう考え、どう打開しようとしたか」というプロセスです。

失敗を繰り返しながらも別のアプローチを試みる研究の過程は、社会で求められる「論理的思考力」や「粘り強さ(継続力)」のアピールにつながります。

論理的なストーリーが立てやすく説得力が生まれる

学生の本業である学業について、大学生活の大半の時間を費やした研究をテーマに選ぶことは、誠実で説得力があります。

また、研究には「何を明らかにしようとしたか(目的)」「どのような困難があったか(課題)」「どう解決したか(行動)」「何がわかったか(結果)」という自然な流れが存在します。

そのため、ガクチカで求められる論理的な構成(STAR法など)に自然に当てはまり、分かりやすく説得力のある文章を作りやすいのが大きなメリットです。

専門性やオリジナリティが光り、志望動機と直結させやすい

サークルやアルバイトのエピソードは他の学生と似た内容になりがちですが、研究テーマは一人ひとり異なるため、本質的にオリジナリティがあり差別化を図れます。

また、研究に紐づく専門知識や「なぜそのテーマに取り組んだのか」という価値観は、志望する企業や事業領域への「志望動機」と一本の軸でつなぎやすくなります。

「研究での〇〇の経験が、御社の事業に活かせる」と展開することで、採用担当者に強い一貫性と熱意を伝えることができます。

ガクチカで研究を効果的に伝える書き方【4ステップ】

ガクチカで研究を効果的に伝える書き方【4ステップ】

研究をガクチカのテーマに選んだとしても、「研究内容の説明」だけで終わってしまうと採用担当者の印象に残りません。

以下の4ステップの構成に沿って書くことで、研究経験を最大限にアピールできます。

① 研究テーマと取り組んだ動機を簡潔に伝える

まず冒頭で「何の研究に取り組んだか」と「なぜその研究に取り組んだか」を一言で明確に示しましょう。

専門用語は使わず、採用担当者が専門知識を持っていなくても理解できる平易な言葉で説明することが重要です。

「私は〇〇の研究に取り組みました。きっかけは〇〇への疑問・関心からです」という形で、端的に状況を設定します。

② 研究における目標・課題を明確にする

次に、研究を通じて達成しようとした目標と、その過程で直面した困難・課題を具体的に述べます。

「〇〇を明らかにすることを目標にしていましたが、〇〇という困難に直面しました」という形で、問題の所在を明確にすることで、次のステップの行動の説明に説得力が生まれます。

③ 困難に対する自分の思考・行動を具体的に伝える

ガクチカの核心部分です。課題に対して「なぜその方法を選んだのか」「どのように考えて行動したのか」を具体的に説明しましょう。

ここでは研究内容よりも、あなた自身の意思決定と行動のプロセスを中心に書くことが大切です。

「〇〇という仮説を立て、〇〇を試みました。うまくいかなかったため、〇〇という観点から原因を分析し、別のアプローチを取りました」という流れが効果的です。

④ 学んだことと入社後への活かし方を示す

最後に、研究活動を通じて得た学びと、それを入社後にどう活かすかを述べます。

「この経験から〇〇という力を身につけました。入社後も〇〇の場面でこの力を発揮し、貢献したいと考えています」という形で締めることで、採用担当者がその学生の入社後の活躍イメージを持ちやすくなります。

ガクチカで研究をアピールする際の重要ポイント

書き方の構成を理解したうえで、さらに完成度を高めるために押さえておきたいポイントを紹介します。

専門用語は志望先に応じて「伝わる言葉」に言い換える

研究内容を説明する際、専門用語をそのまま並べてしまうと、採用担当者が内容を理解できず、せっかくのアピールが伝わらなくなってしまいます。

基本は「専門家ではない人にも伝わる言葉」に置き換えることですが、志望する業界や職種によって、どこまで専門用語を使うべきか(専門性の見せ方)は調整する必要があります。

①研究職・専門技術職(自身の専門と一致する場合)

専門用語を正しく用い、「どのような手法で」「なぜそのアプローチをとったのか」という論理性と深さをアピールします。

ただし、最初は平易な言葉で全体像を説明し、専門的な詳細に入るのが親切です。また、行き詰まったとき課題解決プロセスもセットで伝えましょう。

②関連業界のビジネス職・周辺領域(IT、メーカーの営業・企画など)

詳細なメカニズム(数式や化学式など)は割愛し、専門知識を「ビジネスの言葉」に翻訳します。

「〇〇を改善する技術」など平易な言葉に置き換え、その研究が「社会や企業の事業にどう役立つのか」という視点を盛り込みます。

③まったくの異業界・文系職種(コンサル、金融、商社など)

専門用語は完全になくし、研究の専門的な中身ではなく、プロセスに焦点を当てます。

「答えのない課題に対し、どう仮説を立てて検証・改善を繰り返したか」というポータブルスキル(課題解決力・粘り強さ)を抽出して伝えると効果的です。

【ポイント】

採用担当者は、専門用語を分かりやすく言い換えて説明できるかを通じて、「相手に合わせて、複雑な物事を論理的かつ簡潔に伝えるコミュニケーション能力」を見極めています。

「自分の説明が専門的すぎないか」や「志望企業に合った粒度になっているか」と不安に感じたら、ぜひマイナビ新卒紹介の理系・文系別専任のキャリアアドバイザーを頼ってください。

第三者目線で、採用担当者に評価される言葉へ変換するお手伝いをします。
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研究内容ではなく「あなたの行動と思考」を主役にする

よくある失敗は、ガクチカが研究内容の説明・報告で終わってしまうことです。

採用担当者が知りたいのは研究の内容ではなく、研究に取り組んだあなた自身がどのような人物かということです。

「私は〇〇を考え、××という行動をとりました」という形で、常に自分が主語になるよう意識しましょう。

研究のモチベーション(なぜやるのか)を必ず盛り込む

「なぜその研究テーマに取り組んだのか」という動機は、その学生の興味・関心・価値観を示す重要な要素です。

モチベーションが伝わることで、単なる義務として研究したのではなく、自分の意思で課題に向き合っていた主体性が伝わります。

院卒の場合はより高い水準でアピールする

大学院卒の場合、学部卒と比べてより深い専門性・研究の熟度・自律的な研究遂行能力が期待されます。

単に「研究を頑張った」だけではなく、他の研究との差異や社会への貢献可能性まで踏み込んで説明できると、院卒としての強みが伝わります。

また、研究以外の経験(インターンシップ&キャリアや学外活動など)も持っておくと、より強いアピールになります。

詳しくは後述の「【院生向け】大学院生ならではの研究ガクチカの書き方と例文」で解説しています。

行動や思考は具体的に書く

「粘り強く取り組みました」や「チームに貢献しました」という抽象的な表現だけでは、実際に何をしたのかが伝わりません。

「〇〇という状況で、〇〇と判断し、〇〇という行動をとりました」という具体的な行動レベルの記述が必要です。

【研究結果別】ガクチカで研究をアピールする例文

研究ガクチカは、研究結果によって書き方が変わります。

「成果が出た場合」「まだ研究途中の場合」「成果が出なかった場合」の3パターンに分けて例文を紹介します。

いずれも実際の研究内容や数値は自分のものに置き換えて参考にしてください。

【例文①】研究成果が出た場合

私が学生時代に最も力を入れたのは、〇〇に関する研究です。〇〇という社会課題に貢献できると考え、この研究テーマを選びました。

研究を進める中で、〇〇という問題に直面し、実験結果が想定と大きく異なる状況が続きました。諦めるのではなく、原因を系統的に分析し、〇〇という仮説を立て直したうえで実験条件を変えて再検証を繰り返しました。

その結果、〇〇という知見を得ることができ、学会発表にもつながりました。

この経験から、壁にぶつかったときに感情で判断せず、データと論理をもとに冷静に原因を分析する力を身につけました。入社後も、課題に直面したときにこの思考力を活かして解決策を導き出したいと考えています。

【ポイント】

成果が出た場合でも、「結果だけ」を語って終わるガクチカは採用担当者の印象に残りにくいです。この例文のように、成果に至るまでの「思考と行動のプロセス」を丁寧に描くことが重要なポイントになります。

「諦めずに分析し直した」という事実を、具体的な手順(系統的な原因分析→仮説の再構築→条件変更→再検証)として示すことで、論理的思考力と課題解決力が同時に伝わる構成になります。

【例文②】研究がまだ途中の場合

私が学生時代に最も力を入れたのは、現在進行中の〇〇に関する研究です。〇〇という現象の仕組みを解明することを目標に取り組んでいます。

研究途中ではありますが、当初の実験アプローチでは再現性のある結果が得られないという壁に直面しました。そこで、文献を改めて読み直し、〇〇の条件設定が不十分だったと仮説を立て、実験手法を根本から見直すことにしました。

修正後は安定した結果が得られるようになり、少しずつ目標に近づいています。現在は〇〇という段階まで進んでいます。

研究を通じて、結論が出ていない状況でも諦めずに仮説を立て直して前進する力が身についたと感じています。入社後も、すぐに答えが出ない課題に対して粘り強く向き合える人材として貢献したいと考えています。

【ポイント】

「研究が終わっていないのにガクチカにしてよいのか」と不安に感じる学生は多いですが、企業が評価するのは研究の完成度ではなくプロセスです。

この例文では、「再現性が取れない」という具体的な壁と、そこへの対処(文献の再精読→条件設定の仮説→手法の根本的見直し)が明示されており、途中段階であっても十分に思考力と粘り強さをアピールできる構成になっています。

「現在は〇〇という段階まで進んでいる」と現状を正直に示すことで、誠実さと主体的な取り組み姿勢も伝わります。

【例文③】成果が出なかった場合

私が学生時代に最も力を入れたのは、〇〇に関する研究です。〇〇を実現できると仮説を立て、1年以上にわたって実験を繰り返しましたが、最終的に当初の仮説を証明することはできませんでした。

しかし、この経験から得たものは大きいと考えています。うまくいかない原因を分析する中で、〇〇という新たな知見が得られました。また、ネガティブな結果そのものが次の研究の出発点になるという研究の本質を理解するきっかけにもなりました。

失敗を前にして諦めるのではなく、何が学べるかを考えて次に活かす姿勢がこの研究を通じて身につきました。

入社後も、うまくいかない状況に直面したときに原因を冷静に分析し、学びを次の行動につなげる姿勢で業務に取り組みたいと考えています。

【ポイント】

成果が出なかった経験をガクチカに使う場合、「失敗した」という事実の説明で終わってしまうと評価につながりません。

重要なのは、失敗から「何を学び、どう捉え直したか」という視点の転換を示すことです。

この例文では、仮説が証明できなかったという事実を隠さず正直に示しつつ、そこから得た新たな知見と「ネガティブな結果も研究の出発点になる」という本質的な気づきを語ることで、失敗を成長の糧にできる人物像が伝わります。

誠実さと前向きな思考が同時にアピールできる構成です。

【院生向け】大学院生ならではの研究ガクチカの書き方と例文

ガクチカで研究を効果的に伝える書き方【4ステップ】

大学院生(修士・博士)が研究をガクチカにする場合、学部生と同じレベルの「粘り強さ」や「言われたことをやり切った」というアピールでは物足りないと評価されることがあります。

より高度な「自ら課題を設定する力(主体性・自律性)」や、学会発表・論文執筆を通じた「高い論理的思考力とアウトプット力」、さらには「後輩(学部生)の指導や研究室の運営(マネジメント力)」を盛り込むことで、院生特有の強みを示すことができます。

【例文①】自律性・課題設定力をアピールする場合

私が大学院で最も力を入れたのは、〇〇における新しい評価手法の確立です。

当初は既存の手法でデータ測定を行っていましたが、〇〇の条件下では誤差が大きくなるという課題に気づきました。

そこで私は、従来のアプローチに固執せず、他分野である〇〇学の知見を取り入れた新しい測定モデルの構築を教授に提案し、自ら実行に移しました。まったく新しい試みだったため、国内外の論文を50本以上読み込み、他大学の研究者にも自らコンタクトを取って知見を集めました。

結果として、測定精度を従来比で20%向上させることに成功し、国際学会での発表にもつながりました。

この経験から、前例のない課題に対しても自ら問いを立て、周囲を巻き込みながら解決策を形にする力を得ました。

入社後も、与えられた枠組みにとらわれず、主体的に課題を解決する姿勢で事業に貢献したいと考えています。

【ポイント】

教授から与えられたテーマをこなすだけでなく、自ら問題点を発見し、研究手法から見直した主体性をアピールする構成です。研究開発職や企画職などで評価されやすくなります。

【例文②】後輩指導・マネジメント力をアピールする場合

私が大学院で最も力を入れたのは、自身の〇〇の研究と並行して行った、学部生3名の研究指導とチームの底上げです。

当研究室では毎年、学部生の実験手法の習得に時間がかかり、秋の学会発表に間に合わないという課題がありました。

私はその原因が「暗黙知化された指導手法」にあると考え、過去の実験データと失敗例を体系的にまとめた「〇〇実験マニュアル」を作成しました。

さらに、週に1度の進捗共有会を企画し、後輩がどこで行き詰まっているかを早期に発見し、一方的に教えるのではなく「どうすれば解決できるか」を自ら考えさせるコーチングの手法を取り入れました。

結果として、後輩全員が予定より1ヶ月早くデータ出しを完了し、無事に学会発表を果たすことができました。

この経験から、他者の課題に寄り添い、チーム全体の成果を最大化する仕組みづくりの重要性を学びました。

入社後も、自身の成果だけでなく、周囲を巻き込んで組織全体に貢献できる人材として活躍したいです。

【ポイント】

ビジネスの現場で直結する「チームマネジメント」や「人材育成」の素養を示す構成です。文系・理系問わず、総合職やビジネス職を志望する場合に有効なアピールになります。

【強み別】ガクチカで研究をアピールする例文

強み別にガクチカで研究をアピールするときの例文を紹介します。

【例文①】課題解決力をアピールする場合

私が学生時代に最も力を入れたのは、〇〇の研究です。〇〇という問題を解決したいという動機から、このテーマを選びました。

研究を進める中で、〇〇というボトルネックが生産性を大きく下げていることに気づきました。そこで、まず問題の全体像を整理し、影響の大きい要因から優先的に対処するという方針を立てました。具体的には〇〇という方法を採用し、その有効性を実験で検証しました。

結果として〇〇という改善が見られ、研究の進捗が大幅に向上しました。

この経験から、感覚ではなくデータに基づいて課題を整理し、優先順位をつけて行動することの重要性を学びました。入社後も、業務上の課題に対してこの問題解決のアプローチを活かして貢献したいと考えています。

【ポイント】

研究では、想定外の結果が出たり実験が失敗したりすることが日常的にあります。

そのたびに原因を分析し、別のアプローチを試みてきた経験は、ビジネスの現場で課題に直面したときの対処能力として活かせます。

【例文②】チームワーク・協調性をアピールする場合

私が学生時代に最も力を入れたのは、研究室全体で取り組んだ〇〇のプロジェクトです。複数の学生がそれぞれ異なるテーマを担当しながら、最終的に成果を統合して発表する形式でした。

担当領域が異なるため、全員が同じ方向を向くことが難しく、進捗にばらつきが生じる場面もありました。私は各メンバーの状況を把握するための定期的な情報共有の場を自主的に設け、互いの課題を補い合える体制を整えることを提案しました。

その結果、チーム全体の進捗が改善され、発表では〇〇という評価をいただきました。

自分の役割に徹するだけでなく、チーム全体の状況に目を配り、必要なときに動ける人材でありたいと考えています。入社後も、チームの一員として周囲を巻き込みながら成果を出すことに貢献します。

【ポイント】

研究室での活動は、指導教員・先輩・同期・後輩との連携が欠かせません。

ゼミでの議論・共同実験・研究発表の準備を通じて培った協調性や、チームの中での自分の役割を意識して動く力もアピールできます。

【例文③】粘り強さをアピールする場合

私が学生時代に最も力を入れたのは、〇〇に関する研究です。〇〇という現象を解明したいという一心で、このテーマに取り組み続けました。

実験を重ねるうちに、同じ条件で行っても結果が安定しないという問題が何ヶ月も続きました。周囲からは「条件を変えてみては」と助言をもらうこともありましたが、私はまず現状の手法の精度を上げることに徹底的にこだわりました。実験の細かい手順を一つひとつ見直し、誤差が生じやすい箇所を特定しながら、改善と再実験を繰り返しました。

半年以上かけた試行錯誤の末、安定した結果が得られるようになり、研究を前進させることができました。

すぐに方向転換するのではなく、一つのことをやり切る粘り強さがこの経験を通じて身につきました。入社後も、すぐに成果が出ない状況においても諦めず、地道に取り組み続ける姿勢で業務に貢献したいと考えています。

【ポイント】

数ヶ月から数年にわたって一つのテーマに向き合い続けた経験は、継続力と忍耐力の何よりの証明です。

すぐに結果が出ない状況でも諦めずに取り組める姿勢は、長期的なプロジェクトやキャリア形成においても高く評価されます。

【例文④】プレゼンテーション力・説明力をアピールする場合

私が学生時代に最も力を入れたのは、〇〇の研究です。専門外の人にも研究の意義を伝えたいという思いから、発表の場を積極的に活用することを意識してきました。

研究を進める中で、学会発表の場で専門用語をそのまま使って説明したところ、質疑応答で「研究の背景がわかりにくい」というフィードバックをいただきました。聴衆に内容が届いていないことを実感し、発表資料と話し方を根本から見直すことにしました。

具体的には、専門知識のない人でも理解できるよう、図や具体例を多用した構成に変更し、発表前には研究室外のメンバーに資料を見せて理解度を確認するという習慣を取り入れました。

その結果、次の発表では質疑応答の質が大きく変わり、研究内容の核心に踏み込んだ議論ができるようになりました。

この経験から、「正確に伝える」ことと「相手に届く言葉で伝える」ことは別物であると学びました。入社後も、複雑な情報を相手の立場に合わせてわかりやすく伝える力を活かし、社内外のコミュニケーションに貢献したいと考えています。

【ポイント】

学会発表・研究室内の報告会・ゼミでの発表など、専門知識を他者に伝える経験を積んできた理系学生は、複雑な内容をわかりやすく整理して伝える力が自然に身についています。

面接でガクチカ(研究)を聞かれたときの深掘り対策

ESを通過した後の面接では、ガクチカについてさらに深掘りされることが多いです。事前にきちんと準備しておきましょう。

よく聞かれる深掘り質問と回答するときのポイント

面接でよく聞かれる深掘り質問には大きく5つのパターンがあります。それぞれに対して自分の言葉で答えられる状態にしておきましょう。

深掘り質問回答するときのポイント
「その研究テーマを選んだ理由は何ですか?」自分なりの興味・関心・問題意識を具体的に説明する
「研究がうまくいかなかったとき、どう対処しましたか?」実際に経験した失敗と、そこからどう立て直したかを具体的に話す
「その研究はどのような社会的意義がありますか?」自分の研究が社会のどのような課題にどう貢献しうるかを平易な言葉で説明する
「研究室では周囲とどのように関わっていましたか?」チームでの自分の役割や、他のメンバーとどう連携したかのエピソードを話す
「その経験は入社後にどう活かせると思いますか?」研究で身についた能力を志望職種・業種の文脈に落とし込んで説明する

ESの内容と面接の回答に一貫性を持たせることが重要

ESに書いた内容と面接での発言が食い違うと、採用担当者は人物像を掴みづらくなります。

ESを提出する前に、自分が書いた内容を深掘りされた際にどう答えるかまで考えておくことが重要です。

面接では「台本の読み上げ」ではなく、自分の言葉でリアルな経験を語ることを意識しましょう。

研究をガクチカにするときに抱きやすいよくある質問

Q. 研究がまだ途中でも、ガクチカに使えますか?

研究が途中でもガクチカに使えます。企業が評価するのは研究の完成度ではなく、研究に取り組む姿勢・思考プロセス・困難への対処法です。

「現在〇〇という段階まで進んでいる」という現状と、「〇〇という壁に直面したが、〇〇という方法で前進した」というプロセスを伝えることで、十分にアピールになります。

むしろ、現在進行中の研究をガクチカにする場合は、「今どの段階にいるか」や「これからどう進める予定か」という将来の見通しも簡潔に触れることで、計画性と主体性を同時に伝えられます。

面接で「今後どうする予定ですか?」と聞かれることを想定し、その答えも準備しておくと安心です。

Q. 研究で思うような成果が出なかった場合でも使えますか?

研究で思うような成果が出なかった場合も、ガクチカに使えます。

成果が出なかった経験こそ、失敗から学ぶ力・粘り強さ・問題分析力を示す絶好のエピソードになります。

「成果が出なかった事実」を隠すのではなく、「その状況でどう考えて行動したか」や「何を学んだか」を正直に語ることが、採用担当者に誠実さと成長の姿勢を伝えます。

就活において「失敗経験から何を学んだか」を問う企業は多く、成果が出なかった研究はその問いに真摯に答えられる素材でもあります。

「うまくいかなかった」という事実より「そこからどう考えてどう動いたか」に重心を置いて語ることを意識してみてください。

Q. 他の学生と研究内容が同じであっても問題ないですか?

同じ研究テーマであっても、その中でのあなたの経験・困難・行動・学びは差別化できます。

「研究内容そのもの」ではなく「研究に取り組んだあなた自身のエピソード」を語ることが大切なため、研究テーマが被ること自体は評価に影響しません。

ガクチカはあくまで「その学生がどういう人物か」を伝えるための手段です。

同じ研究室に所属していたとしても、その中で何に興味を持ち、どのような困難に直面し、どう行動したかは一人ひとり異なります。

「研究テーマ」ではなく「自分固有のエピソード」を中心に語ることを徹底すれば、内容が同じことへの心配は不要です。

Q. 研究職以外の仕事を志望している場合、研究以外のテーマのほうがよいですか?

必ずしもそうではありません。研究と職種の関連性がない場合でも、研究で発揮した論理的思考力・課題解決力・継続力は文系職も含むあらゆる職種でアピールできます。

ただし、そのままでは伝わらないため、「研究で身についた〇〇という力が、〇〇という職種でこう活きる」という接続を明確にすることが重要です。

たとえば「仮説を立てて検証するという研究のプロセスは、営業活動で顧客の課題を分析してアプローチを考える場面と本質的に同じだと考えています」という形で語れると、研究経験と志望職種の間に橋渡しができます。

研究以外のテーマに変える必要はなく、「つなぎ方」を工夫することで十分に対応できます。

関連記事:理系の文系就職は「もったいない」は本当?メリット・デメリットとおすすめ職種

Q. ガクチカの添削はどこに相談すればよいですか?

就活エージェントのキャリアアドバイザーや、学校のキャリアセンター担当、OB・OG、友人・家族などが相談先として挙げられます。

状況・目的メリット注意点
就活エージェント質を高めて選考通過率を上げたい。・経験豊富なキャリアアドバイザーの視点で解像度の高いアドバイスがもらえる。
・自己分析から一貫してサポート可能。
担当者との相性がある。(合わない場合は変更可)
学校のキャリアセンター客観的な意見が欲しい。・過去の先輩のESデータが見られる場合がある。
・無料で気軽に相談できる。
・繁忙期(3月など)は予約が取りづらいこともある。
OB・OG企業ごとの対策をしたい。・社風や業務内容に即した実践的な助言をもらえる。
・「入社後に活躍できそうか」を見てもらえる。
・日程調整に時間がかかる。
・マナーを守る必要がある。
友人・家族自分の魅力を知りたい。・素の自分を知っているため、長所を引き出しやすい。
・精神的なハードルが低い。
・就活の専門知識が乏しいこともある。
・厳しい指摘をもらいにくい。

それぞれ得意な観点が異なるため、複数の視点から見てもらうのが理想的です。

マイナビ新卒紹介では、理系専任のキャリアアドバイザーが研究ガクチカの添削を無料でサポートしています。

「研究をどうアピールすればよいか分からない」という段階から気軽に相談できます。
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研究をどうガクチカでアピールすればよいか悩んだら「マイナビ新卒紹介」

研究はガクチカの立派なテーマであり、正しい伝え方をすれば十分に採用担当者の心に響くアピールになります。

大切なのは、研究内容の説明で終わらせず、「自分がどう考えてどう行動したか」というプロセスと「そこから何を学んだか」という成長の姿を具体的に語ることです。

成果が出ていなくても、研究が途中でも、問題ありません。研究に向き合ってきたその経験そのものが、あなたの強みの証明です。

「どう伝えればよいか分からない」と感じたら、一人で悩まずにマイナビ新卒紹介のキャリアアドバイザーに相談してみてください。

マイナビ新卒紹介は、理系・文系ごとにキャリアアドバイザー担当が分かれており、それぞれの特徴に合わせた選考対策を実施しています。

特に理系の場合、企業への理解と学生が学んできたことへの理解がないと、企業紹介がミスマッチになってしまいがちです。

そのため、マイナビ新卒紹介では、理系専任のキャリアアドバイザーも在籍しています。

理系・文系問わず、あなたの強みを活かせる求人紹介や、特有のスケジュールに合わせた選考対策が可能です。「自分のバックグラウンドを正しく評価してくれる企業に入社したい」という方はぜひマイナビ新卒紹介の無料オンライン面談でご相談ください。
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