ゼミ経験はエントリーシート(ES)や面接で学業への向き合い方を示せる一方、専門用語や成果の書き方次第で伝わりにくくなります。
もし「何を強みにすればいいか」「この書き方で伝わるか」が不安な学生のみなさまは、第三者に相談しながら整理するのも一つの方法です。
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この記事で分かること(目次)
- 【ここが大切!】企業が就活でゼミ経験を聞く理由
- 就活のエントリーシート(ES)でゼミ経験を書く前に整理しておきたい書き方のコツ
- 就活のエントリーシート(ES)でゼミ経験を書く際のテンプレ
- 【文字数別】エントリーシート(ES)におけるゼミ経験の具体的な例文
- 就活のESでゼミ経験を書く際の記入欄別の使い分け
- 【就活の質問パターン別】ゼミ・研究内容のES例文
- 就活のESでゼミ経験を書く際に伝わりやすくするコツ
- ゼミに入っていない場合のエントリーシート(ES)の書き方
- ESでゼミ経験を書いた際に面接で深掘りされる質問への対策について
- 就活のESでゼミ経験を書く場合の最終チェックポイント
- もし就活でゼミ経験をうまく説明できない場合は
【ここが大切!】企業が就活でゼミ経験を聞く理由
ゼミは学業の中でも、テーマ選びから学びの深め方まで人柄が出やすい経験です。
企業がなぜ学業の内容そのものではなく、わざわざゼミという枠組みでの経験を尋ねるのか。その背景には学生のポテンシャルや適性を見極めたいという意図が含まれていると考えられます。
企業側の意図を知ると、書くべき要素がブレにくくなるため、就活でゼミ経験が聞かれる理由を詳しく解説します。
どのようなことに興味や関心を持つ人かを知りたい
企業は、学生が選んだ研究テーマや問いの立て方から、関心の方向性や価値観を見ています。
一見するとビジネスに直結しないような難しいテーマやニッチな研究であっても、なぜそのテーマを選んだのかという動機には、その人の知的好奇心の源泉が表れるからです。
そのため、専門性の高さそのものよりも、テーマに対する情熱や着眼点を伝えることが大切になります。伝え方次第で、魅力は十分に伝わりやすくなります。
どう取り組む人かを知りたい
研究を進める中での結論までの道のりに、粘り強さ・工夫・周囲との関わり方が表れます。
研究活動は順調に進むことばかりではなく、仮説が外れたり、データが集まらなかったりといった壁にぶつかることも少なくありません。
そうした困難な状況において、どのように考え、行動し、乗り越えようとしたのかというプロセスは、仕事における課題解決能力に通じる部分があります。
そのため、結果の大小より、取り組み方の説明が重視されることがあります。
学びを仕事にどうつなげるかを知りたい
学びを「学術の話」で終わらせず、仕事での再現性につなげられるかが見られやすいポイントです。
企業活動の多くは、論理的に物事を考え、仮説を検証し、成果を出すというサイクルの繰り返しです。
ゼミで培った論理的思考力や情報収集能力、あるいはチームでの議論の進め方などが、入社後の業務でどのように発揮されそうか、という視点を持てているかが評価の分かれ目になることがあります。
わかりやすく伝える力があるかを知りたい
ゼミは専門性が出やすい分、相手に合わせて噛み砕けるかが評価につながります。
仕事の現場では、専門知識を持たない顧客や他部署のメンバーに対して、複雑な情報をわかりやすく説明するスキルが求められます。
そのため、専門用語を多用して難解なまま伝えるのではなく、誰が読んでも理解できるように翻訳して伝える力があるかどうかも、コミュニケーション能力の一つとして見られていると考えられます。
就活のエントリーシートでゼミ経験を書くときのコツ

いきなりエントリーシート(ES)に文章を書き始めると、情報が散らばりやすくなります。まずは材料をそろえましょう。
構成を考える前に、ご自身のゼミ活動における要素を書き出して整理することで、文章の軸が定まりやすくなります。以下の観点でメモを作成してみるのがおすすめです。
ゼミの概要を一言で言うと何か
まずは「何を扱うゼミで、何をしているか」を一言で言える形にします。
読み手である採用担当者は、その分野の専門家ではないことが多いため、詳細な説明に入る前に全体像をイメージしてもらう必要があります。
「〇〇法の判例研究を行うゼミ」「地域経済の活性化策を考えるゼミ」といったように、シンプルに表現してみましょう。専門用語は後で補足する前提で問題ありません。
なぜそのゼミを選んだのか
動機は立派である必要はありません。「何に惹かれたか」「どんな課題意識があったか」を言語化します。
「以前から〇〇という社会問題に関心があった」「先輩の研究発表を見て面白そうだと思った」など、ご自身の素直なきっかけを振り返ってみてください。
ここが明確であると、主体的に学業に取り組んでいる姿勢が伝わりやすくなります。
何を目標にしてどう進めたか
「目標→行動→工夫」の順でメモすると、読み手に伝わりやすくなります。
漠然と「頑張りました」と伝えることは避けましょう。
「いつまでに論文を完成させる」「コンテストで入賞する」といった目標に対し、どのようなスケジュールで、どのような手法(文献調査やフィールドワーク、実験など)を用いて進めたのかを整理します。
どのような壁があってどう乗り越えたか
課題解決は就活で特に聞かれやすい要素です。研究が行き詰まったときや、グループワークで意見が対立したときなど、具体的な「壁」を思い出してみてください。
その際、自分一人で解決したことだけでなく、友人や先生との連携、役割分担の見直しなども立派な工夫です。
どのように状況を打開したかが、あなたの行動特性を示す材料になります。
ゼミで得た学びやスキルは何か
専門知識だけでなく、調査力・論点整理・合意形成など汎用的な学びも洗い出します。「統計ソフトの使い方」といったテクニカルなスキルも重要です。
しかし、就活では「多角的な視点で物事を捉える力」や「粘り強く検証する姿勢」といった、どのような仕事にも通じるポータブルスキル(持ち運び可能な能力)も評価されやすい傾向にあります。
入社後にどう活かせそうか
ゼミで得たスキルを入社後にどう活かせるか具体的に考えましょう。職種に直結しなくても大丈夫です。
「情報を整理して提案する」「関係者を巻き込む」など、仕事の場面に置き換えます。
たとえば、営業職であれば「顧客のニーズをヒアリングし、最適な提案をする際にゼミでの調査力が活きる」、事務職であれば「複数のタスクを並行して進める管理能力が役立つ」といったように、抽象度を上げて接続部分を見つけるとよいでしょう。
どのようなゼミで何に取り組んでいるか
最初に概要を置くと、読み手にとってわかりやすくなります。結論から伝えることで、これから何の話が始まるのかを相手が理解しやすいようにします。
- 書き出し例:「〇〇ゼミで、〇〇をテーマに〇〇に取り組んでいます」
- 具体例:「〇〇大学のマーケティングゼミで、地方の観光地におけるリピーター増加をテーマに、SNS施策の効果検証に取り組んでいます。」
なぜそのテーマを選んだのか
ゼミでなぜそのテーマを選んだのか、背景や問題意識を短く入れます。単に与えられた課題をこなすのではなく、自らの意思で取り組んでいることを示すために重要です。
- 書き出し例:「〇〇に課題を感じ、原因を探るために〇〇を選びました」
- 具体例:「観光地は新規集客だけでなく継続的な来訪が課題だと感じ、行動のきっかけになりやすいSNS発信がどこまで再訪に影響するのかを確かめたいと考えました。」
どのような行動や工夫をしたか
ここが評価につながりやすい部分です。どのような行動や工夫をしたか、その過程を具体的にしましょう。単なる作業報告にならないよう、自分なりの工夫や思考のプロセスを盛り込むことがポイントです。
- 書き出し例:「文献調査に加え、〇〇のデータを収集し、〇〇の観点で比較しました」
- 具体例:「文献調査に加え、自治体の公開データとSNS投稿(投稿頻度・内容・反応)を収集し、来訪者数との関係を仮説ごとに比較しました。加えて、実際の投稿を『体験訴求』『割引訴求』などに分類し、反応が良い型を整理して提案書に落とし込みました。」
何を学んでどう仕事に活かすか
学びを「自分の強み」として締めましょう。
最後に、その経験を通じて成長した点と、それが企業でどう役立つかを示すことで、採用メリットを感じてもらいやすくなります。
- 書き出し例:「この経験で〇〇の力が身に付き、貴社では〇〇の場面で活かせると考えています」
- 具体例:「この経験で、仮説を立ててデータで検証し、改善策に落とし込む力が身に付きました。貴社でも、施策の効果を数字とユーザー理解の両面から捉え、改善提案につなげる場面で活かせると考えています。」
就活のエントリーシート(ES)でゼミ経験を書く際のテンプレ
同じゼミでの経験であっても、指定された文字数枠の大きさによって、盛り込むべき情報の優先順位や書き方は変わります。
ここでは、そのまま型として使えるテンプレートをご紹介します(内容はご自身の経験に置き換えてご活用ください)。
100字の書き方
短い枠では、詳細なプロセスよりも「概要+学び」を優先して伝えます。
100字という限られたスペースでは、背景や細かい苦労話をすべて盛り込むと要点がぼやけてしまうため、まずは「何をして、何を得たか」という結論を簡潔に示すことが重要です。
テンプレ
「〇〇ゼミで〇〇を研究。〇〇のために〇〇を行い、〇〇を学びました。」
200字の書き方
200字は「理由+工夫」まで入れやすい長さです。
概要と学びに加えて、なぜそのテーマを選んだのかという動機や、研究を進めるうえで特に意識した工夫点を盛り込むことで、あなたの人柄や思考プロセスが伝わりやすくなります。
テンプレ
「〇〇ゼミで〇〇をテーマに研究しています。〇〇に問題意識があり、〇〇の観点で分析しました。特に〇〇では〇〇を工夫し、〇〇を得ました。この経験で身に付けた〇〇は、仕事でも〇〇に活かせると考えています。」
400字の書き方
400字は「課題→行動→結果→学び→活かし方」まで丁寧に書けます。
起承転結を意識し、どのような課題にぶつかり、どう乗り越えたかというストーリーを具体的に描写することで、読み手があなたの行動特性をイメージしやすくなります。
テンプレ
【概要】〇〇ゼミで〇〇を研究。
【背景】〇〇の課題意識から〇〇を設定。
【行動】〇〇を行い、〇〇を工夫。
【結果】〇〇が分かり、〇〇を得た。
【学び】〇〇の力が身に付いた。
【活かし方】貴社では〇〇で再現したい。
【文字数別】エントリーシート(ES)におけるゼミ経験の具体的な例文
文字数別に就活のエントリーシート(ES)におけるゼミ経験の具体的な例文を紹介します。NG例も紹介するため、参考にしてください。
100字の例文
「地域経済ゼミで観光施策を研究しました。統計と事例を比較し、課題を因数分解して提案する力を学びました。」
200字の例文
「〇〇ゼミで〇〇をテーマに研究しています。〇〇に問題意識があり、〇〇の観点で分析しました。特に〇〇では〇〇を工夫し、〇〇を得ました。この経験で身に付けた〇〇は、仕事でも〇〇に活かせると考えています。」
400字の例文
「経営戦略ゼミで、企業の成長要因を分析する研究に取り組んでいます。身近な企業でも施策の良し悪しが分かれる点に疑問があり、成長企業の共通点を探るテーマを設定しました。
文献調査でフレームを整理したうえで、複数企業の公開情報を同じ指標で比較し、議論が散らばらないよう論点メモを作成して共有しました。結果として、施策そのものよりも“意思決定の前提”が成果を左右することが見えてきました。
この過程で、情報を整理し、関係者と合意形成しながら結論を磨く力が身に付きました。入社後も、状況を構造化し、周囲を巻き込みながら改善提案につなげたいと考えています。」
NG例文:感想だけで終わってしまっている
「地域経済ゼミで観光地の活性化について研究しています。ゼミの仲間と現地へ行き、アンケート調査を行いました。暑い中での調査は大変でしたが、みんなで協力して最後までやり遂げることができて良かったです。」
NGの理由
「大変だった」「楽しかった」という感想が中心になっており、ビジネススキルとしての学びが見えません。
短い文章だからこそ、感情よりも「どのような工夫をして、何を得たか」という事実に絞る必要があります。
NG例文:専門用語の羅列で、内容が伝わらない
「マーケティングゼミで、若年層の消費者行動におけるプロスペクト理論の応用可能性について研究しています。特に損失回避性が購買意欲に与える影響について、多変量解析を用いて相関関係を導き出しました。分析にはR言語を使用し、回帰分析の結果、有意差が認められました。この研究で高度な統計解析手法を習得しました。」
NGの理由
「プロスペクト理論」「多変量解析」など、専門外の人には難解な用語が並んでいます。相手に合わせて言葉を噛み砕く配慮が必要ですので、ESでは伝わりにくい可能性があります。
また、「どのような分析をしたか」の説明に終始しており、「なぜそれをしたのか(目的)」や「どう仕事に活かせるか(再現性)」が欠けています。
NG例文:ただの研究要約になっており、本人が見えない
「私は経営戦略ゼミに所属し、企業の成長要因について研究しています。具体的には、〇〇業界における成功企業と失敗企業の財務諸表を比較分析しています。
先行研究では〇〇という説が有力でしたが、私の研究では〇〇という新たな観点からアプローチしました。毎週のゼミでは、教授や学生の前で進捗を発表し、質疑応答を行っています。
時には厳しい指摘を受けることもありますが、図書館で関連書籍を探して補足資料を作成しています。現在は最終的な論文の完成に向けて、3万字を目標に執筆を進めています。
この経験を通して、忍耐力と論理的な文章力が身に付いたと感じています。」
NGの理由
「何を研究しているか」の説明が長く、採用担当者が知りたい「課題にぶつかったときにどう考え、どう動いたか」というプロセスが希薄です。
「発表しています」「指摘を受けました」といった受動的な事実の羅列ではなく、自分なりの仮説や、周囲を巻き込んだ具体的なアクションを中心に書き換えることで、あなたの強みが伝わるようになります。
就活のESでゼミ経験を書く際の記入欄別の使い分け

同じゼミ経験でも、エントリーシートのどの欄に書くかによって、強調すべきポイントや見せ方を変えると読み手に伝わりやすくなります。
それぞれの欄の目的に合わせて内容をカスタマイズしましょう。
ガクチカに書く場合
ガクチカ(学生時代に力を入れたこと)として書く場合は、頑張ったことのプロセス、つまり課題と工夫を中心にします。
ここでは成果そのものの大きさよりも、困難な状況に対してどう向き合ったかという行動力が評価されやすいためです。
もし研究成果がまだ出ていない場合でも、現時点での仮説検証のプロセスや、そこからの学びまで書けば十分に成立します。
自己PRに書く場合
自己PRに書く場合は、強みの根拠としてゼミを使います。
まず自分にはどのような強みがあるかを提示し、その強みがゼミ活動のどのような場面で発揮されたかをエピソードとして添えます。
構成としては「強み→発揮場面→再現性」の順に置くと読みやすくなります。
志望動機に絡める場合
志望動機の補強として使う場合は、関心の原点や学びの延長線として短く添えるのが効果的です。
「ゼミで学んだ〇〇の知識を活かしたい」「ゼミで感じた〇〇という課題を解決できるのは貴社だ」といった文脈で用います。
ただし、あくまで志望動機がメインであるため、ゼミの説明が長くなりすぎないよう注意が必要です。
【就活の質問パターン別】ゼミ・研究内容のES例文
企業によって質問のされ方や文字数は異なります。ここでは、よくある質問パターン別に例文を紹介します。
Q. 大学やゼミで学んでいる内容について、ご記入ください。
この質問は、自由度が高く、学びへの姿勢が問われるものです。専門的な学びから個人的な気づきへ展開すると深みが出ます。
例文
「所属するゼミにおいて、アメリカ憲法について学んでいる。憲法は普段はあまり意識しないものの、全法の上位法として存在するため、実際は私たちの生活に密接に関わっているケースが多くある。
具体的には、部活動という身近な場所での出来事が最高裁で争われるまでの大きな問題となり、そこで憲法が判断材料として用いられたものがある。英語の原文で裁判の内容を読むなどし、本来の意味に近い形で解釈するよう努力している。
また、憲法は全ての根底に存在する以上、「一見自分とは結び付かない他人の考え方などに想像力を働かせること」でもあると考えた。憲法を勉強することはより広い視野で様々なものに想像を巡らせるきっかけになった。」
例文のポイント
難解になりがちな法学のテーマを、部活動という身近な例に落とし込んでいる点がポイントです。最後に想像力という汎用的なスキル(人柄)に結びつけているため、専門外の採用担当者にも響きます。
Q. 研究テーマをご記入ください。
専門用語は避け、採用担当者にわかりやすい言葉で伝えます。たとえば、文字数が200文字程度の場合は、背景説明を削ぎ落とし、核心部分だけを伝える必要があります。
例文
「所属ゼミにおける研究として、政教分離の日米比較を憲法の側面から行っている。英語の原文で裁判の内容を読み、本来の意味に近い形で解釈するよう努力している。
「憲法」とは全ての根底にあるものであり、馴染みがなくても実際は私たちに密接に関わっていること、また国間の違いを理解する1つの手段であることを実感した」
例文のポイント
200文字と制限がある場合、具体的なエピソードをカットし、「何をしているか」と「何を感じたか」に絞ることで、制限文字数に収めます。
(前述した「Q. 大学やゼミで学んでいる内容について、ご記入ください。」の短縮版ですので、比較しながら何を優先的に入れるか参考にしてください)
Q. 研究課題(ゼミナール/卒業論文など)は何ですか?
文字数指定がない場合、標準的な200字程度、または枠の大きさに合わせて記述します。
ここでは「きっかけ→取り組み→得た能力」の構成を使います。
例文
「ゼミ活動において、アメリカ社会学を専攻している。グローバル化が進む現代において、経済大国であるアメリカの社会の仕組みに興味を持ったためである。
貧困、人種差別、環境問題という観点から海外の論文を読み、グループに分かれて、今後予想される問題を発表した。この活動から、問題提起力が養われ、物事を多角的に捉える力が身に付いた」
例文のポイント
「なぜそれを選んだか(興味)」と「どう取り組んだか(海外論文・グループ発表)」が簡潔にまとまっています。
結論として「問題提起力」というビジネスに直結するスキルで締めているのが好印象です。
Q. 研究活動の中で、最も困難だったことと、それをどう乗り越えたか教えてください。
単なる研究の失敗談ではなく、そこからどう立ち直ったかというリカバリー能力が見られています。
専門用語は控えめに、課題に対してどう行動したか、そのプロセスを具体的に書くのがコツです。
例文
「所属する心理学ゼミで「色彩が記憶力に与える影響」をテーマにグループ研究を行った際、予備実験の結果が仮説と全く逆になり、研究の方向性を見失ったことが最大の困難だった。
しかし、私は「失敗の要因こそが新たな発見の種になる」と考え、落ち込むメンバーを鼓舞して再検証を行った。具体的には、過去の先行研究30本を読み直し、実験環境の光量や時間の条件を厳密に再設定した上で、2週間で50名分の追加データを収集した。
この結果、特定の条件下でのみ仮説が立証されることを突き止め、最終的には学内発表で優秀賞を獲得できた。この経験から、予期せぬ事態に直面しても感情的にならず、冷静に原因を分析し、行動量を増やして突破する「粘り強い課題解決力」を学んだ。」
例文のポイント
仮説が外れるという研究によくあるピンチに対し、「論文の読み直し(座学)」と「追加データ収集(行動)」の両面でアプローチしている点が評価されます。
「メンバーを鼓舞して」という一言を入れることで、リーダーシップもさりげなくアピールできています。
就活のESでゼミ経験を書く際に伝わりやすくするコツ
内容が良くても、伝わりにくい書き方だと損をしがちです。
専門的な内容になりがちなゼミの話だからこそ、読み手への配慮が不可欠です。よくあるつまずきを先回りで潰しておきましょう。
専門用語は言い換えと補足をセットにする
ゼミ名やテーマ自体は正確に書きつつ、本文では一般的な言葉に置き換えます。
たとえば「コンジョイント分析を行いました」と書くよりも、「消費者が何を重視しているかを統計的に分析しました」と書くほうが、専門外の採用担当者にもイメージが伝わりやすくなります。
どうしても専門用語を使う必要があるなら、括弧を使って短く補足説明を入れると親切です。
成果より過程と工夫を厚めにする
「素晴らしい論文が書けた」という結果だけでなく、「何をどう考え、何を変えたか」というプロセスが伝わると、どの業界でも評価につながりやすくなります。
ビジネスの世界でも、結果に至るまでの論理的な思考や、泥臭い調整力が求められる場面が多いためです。
自分の役割が見える主語で書く
グループ研究などの場合、「私たちは~しました」という記述が多くなりがちですが、企業が採用するのはチームではなくあなた個人です。
「チームの中で私は何を担当し、どう動いたか」を1〜2回は明確に入れましょう。
「議論の進行役として」「データ分析担当として」など、自分の貢献箇所を具体的に示すことが大切です。
数値を用いて具体的に示す
「多くの文献を読んだ」「アンケートを頑張って集めた」といった形容詞だけの表現は、読み手によってイメージする規模感が変わってしまいがちです。そこで、客観的な事実として伝わる「数字」を活用するのが効果的です。
たとえば、「2週間で100人分の回答を回収した」「50冊の文献を比較した」のように書き換えると、行動量や努力の基準が明確になります。
成果だけでなく、チームの人数や費やした時間など、プロセスにも数字を入れることで、採用担当者があなたの取り組みを具体的に想像しやすくなります。
ゼミに入っていない場合のエントリーシート(ES)の書き方
ゼミがないから不利と決めつける必要はありません。すべての学生がゼミに所属しているわけではなく、企業側もそれを理解しています。見せ方を整えれば十分にアピールできます。
事実はシンプルに伝え、理由は前向きに書く
まず、「ゼミに所属していない」こと自体を長く説明しすぎないのがコツです。
「抽選に漏れたから」といった消極的な理由だけでなく、「より幅広く講義を受けたかった」「資格取得の勉強に時間を割きたかった」など、ご自身の判断軸があればそれを伝えます。
理由は、学びの軸が伝わる形にまとめましょう。
ゼミの代わりに取り組んだことを軸にする
企業が知りたいのは、学業への取り組み方です。
したがって、ゼミに限らず、講義内のレポート作成、実習、あるいは学業以外でもアルバイト・サークル・資格・インターンシップ&キャリアなどにおいて、「課題→工夫→学び」のプロセスが書ければ、評価につながります。
ゼミという枠組みがない分、自分でテーマを決めて取り組んだ経験があれば、それは高い主体性のアピールになります。
学びを仕事にどうつなげるかで締める
ゼミがない分、再現性を丁寧に書くと説得力が上がります。
「独学で〇〇を習得した経験から、新しい環境でも自ら学ぶ力があります」や「アルバイトでのリーダー経験から、組織内での調整力を発揮できます」といったように、具体的なエピソードとセットで仕事への活かし方を伝えましょう。
ESでゼミ経験を書いた際に面接で深掘りされる質問への対策について
ESに書いたゼミ経験は面接で深掘りされやすい項目です。書類選考を通過した後、採用担当者がどのような点に興味を持ちやすいかを想定し、先に準備しておくと安心です。
よく聞かれやすい質問を用意しておく
面接では、ESに書かれた内容をもとに、さらに詳細を聞かれます。以下のような質問に対して、自分の言葉でスムーズに答えられるよう整理しておきましょう。
想定例
- なぜそのテーマを選んだのですか
- 具体的に何を担当しましたか
- 一番苦労した点と、どう工夫したか
- うまくいかなかった経験はありますか
- 学びを入社後にどう活かしますか
短所もあわせて聞かれる場面に備えて、「自己PRで短所を魅力的に見せるコツ!例文や言い換えを紹介」も確認しておくと、受け答えが安定しやすくなります。
また、面接の終盤で「何か質問はありますか?」と聞かれたときに備えて、ゼミ経験に関連づけた逆質問を1〜2個用意しておくと、関心や理解の深さを伝えやすくなります。
逆質問の考え方は「『何か質問はありますか?』企業へ逆質問するときのポイント」や、「逆質問での印象アップのコツと注意点、業界ごとの逆質問例」も参考になります。
選考の種類で見られ方が変わることもある
企業や選考フェーズによって、評価の重点が異なることがあります。
インターンシップ&キャリアの選考では、志望度合いやマッチ度、そして何より主体的に学ぶ姿勢があるかといった将来性が問われることが多いです。
一方、本選考では「入社後に長く働くイメージが持てるか」や「組織に馴染めるか」が重視される傾向があり、中途採用のような即戦力性よりも、ポテンシャルが見られます。
ゼミ経験は、この将来性や伸びしろを示しやすい材料になりますので、自信を持って伝えてください。
就活のESでゼミ経験を書く場合の最終チェックポイント
書き上げたエントリーシートを提出する前に、ここだけ確認すると、読みやすさと伝わりやすさの両方が上がりやすくなります。
1文目だけで内容が想像できるか
ゼミの概要が冒頭にあり、読み手にとって理解しやすくなっているかを確認します。
採用担当者は多くのESを読むため、冒頭で何の話かが掴めないと、その後の内容が頭に入ってきづらくなります。
誰にでも伝わる言葉になっているか
自分では当たり前の言葉でも、専門外の人には通じないことがあります。専門用語が続いていないか、友人や家族に読んでもらって確認するのも有効です。
加えて、就活の書類を見慣れた第三者の視点がほしい場合は、キャリアアドバイザーへの相談も選択肢になります。
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深掘り質問に答えられるか
ESの内容を口頭で説明できるかをチェックします。
文章では綺麗にまとまっていても、面接で「具体的にどういうこと?」と聞かれたときに言葉に詰まる箇所があれば、そこが理解不足あるいは書き直しポイントかもしれません。
もし就活でゼミ経験をうまく説明できない場合は
ゼミ経験は、研究内容の難しさより、読み手に伝わる順番で差がつきます。
まずは①ゼミの概要(何を扱い、何をしているか)②選んだ理由(問題意識)③工夫と学び(自分の行動)を1文ずつ置き、専門用語は言い換え+短い補足で整えましょう。
成果が途中でも、現時点の気づきと次の検証まで書ければ十分に評価されやすいです。仕上げは、学びを仕事の場面に置き換えて再現性を示すことがポイントになります。
不安な場合は、第三者の視点で文章を整えるのも一つの方法です。
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