自己PRと長所は、一見同じもののように思えるかもしれません。
しかし、就活における自己PRは「企業で活躍できる根拠を知るためのもの」、長所は「あなたの人柄を知るためのもの」と、少し意味が異なります。
今回は、数多くの就活生を支援してきたマイナビ新卒紹介が、自己PRと長所の違いから、自分では気づきにくい長所の見つけ方、採用担当者に響く伝え方まで、豊富な例文とともにお伝えします。
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この記事で分かること(目次)
- 「自己PR」と「長所」の違い
- あなたの長所を見つける方法
- ありきたりな長所の言い換え表現一覧
- 【経験別】長所の自己PR例文15選
- 長所を魅力的に伝えるための構成(PREP法)
- 自己PRで長所を話す時の注意点
- この長所で良いのか確かめたいときは
「自己PR」と「長所」の違い
なぜ採用担当者は「自己PR」と「長所」の両方を聞くのでしょうか。
「結局同じことでは?」と感じるかもしれませんが、この2つの質問には明確な意図の違いがあります。
この違いを理解することが的確なアピールへの第一歩です。以下で詳しくお伝えします。
自己PRは「企業で活躍できる根拠を知るためのもの」
自己PRで企業が見ているのは、「あなたの強みを活かして、入社後にどう貢献してくれるか」という、未来の活躍イメージです。
そのため、単なる性格の良さではなく、スキルや経験に基づいた、再現性のある強みをアピールすることが求められます。
つまり、「私はこんなことができます。だから、貴社でこのように活躍できます」という、具体的な貢献意欲を示すプレゼンテーションの場です。
イメージとしては、自己PRは「ビジネスの場に持ち込める武器・実績・行動パターンを、企業目線で整理して見せるもの」です。
たとえば「継続力」が強みなら、単に「三年間アルバイトを続けました」で終わらせるのではなく、「なぜ続けられたのか」「続けるうえでどんな工夫をしたのか」「その結果、職場や周囲にどんな良い影響が出たのか」までセットで語ることで、企業側に“この人は仕事でも粘り強く取り組んでくれそうだ”と具体的にイメージしてもらえます。
長所は「あなたの人柄を知るためのもの」
一方、長所の質問では、「あなたがどのような人間で、どんな価値観を持っているか」という、より本質的な人柄を見ています。
企業は、スキルや能力だけでなく、自社の社風に合うか、チームの一員として他の社員と気持ちよく働けるかといった、カルチャーフィットも重視しています。
あなたの長所は、その判断材料となる大切な要素なのです。
そのため長所は、できるだけ「一言で伝わる言葉」にまとめることがポイントです。
例:「相手の気持ちを汲み取って行動できる傾聴力があります」など、性格+行動の傾向がセットになっていると、採用担当者は“この人がチームに入るとこんな雰囲気になりそうだな”とイメージしやすくなります。
また、長所の質問では、結果よりも「ふだんどのような考え方で行動しているのか」「どのような場面でその長所が表れているのか」を丁寧に伝えると、人柄のイメージがぐっと鮮明になります。
自己PRと長所は重複してもOK
自己PRと長所の内容は重複しても問題ありません。ただし、見せ方を意図的に変えましょう。
例えば「粘り強さ」という同じテーマでも、自己PRでは「目標達成のために粘り強く行動し、売上を〇%向上させた経験」を、長所では「一度決めたことは最後まで諦めない真面目な性格」というように、見せ方を変えることが重要です。
むしろ、まったく別の強みを無理に用意すると、「この学生は自分の強みが定まっていないのかな?」と受け取られてしまうリスクもあります。
自己PRと長所は、“同じ軸を深掘りした具体的な経験を伴うロングバージョン(自己PR)”と“その要約版(長所)”と考えると整理しやすいでしょう。
答え分けのイメージとしては、下記のようになります。
- 自己PR:「私の強みは〇〇です。その強みを活かして△△という成果を出しました。だから御社でも〜の場面で貢献できます」
- 長所:「私の長所は〇〇です。学生時代には、□□の場面でその長所が表れました」
このように、聞かれた質問ごとに“どこまで詳しく話すか”のレベルを変えるイメージで構成してみてください。
あなたの長所を見つける方法

「自己PRでどのような長所を伝えればよいのか迷っている」という方も多いはずです。
しかし、それは特別な経験の中から探そうとしているからかもしれません。あなたの日常の行動や考え方の中に、必ずアピールできる長所は隠れています。
短所をポジティブに言い換える
自分の短所はすぐに思いつく、という人は多いかもしれません。その場合は、短所の見せ方を変えましょう。「リフレーミング」という手法で、あなたの隠れた長所を見つけられます。
例えば、短所から長所への言い換え例として、以下が挙げられます。
- 心配性 → 慎重、計画性がある
- 頑固 → 意志が強い、信念がある
- 優柔不断 → 思慮深い、協調性がある
- 負けず嫌い → 向上心が高い、粘り強い
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リフレーミングをするときのポイントは、「短所をそのままごまかす」のではなく、「短所として出やすい場面」と「長所としてプラスに働く場面」を切り分けて考えることです。
たとえば“心配性”なら、「新しいことに一歩踏み出すのに時間がかかる」というマイナス面がある一方で、「事前に情報を集め、ミスを減らすことができる」という強みにもなり得ます。
自己PRでは、「心配性な面もあるため、スケジュールには余裕を持たせたり、事前に先輩に確認したりして、ミスを防ぐように工夫しています」といったように、短所と向き合いながら強みに変えようとしている姿勢まで伝えられると説得力が増します。
過去の経験を感情で振り返る
リーダー経験や受賞歴といった、大きな成功体験はなくても構いません。
「最高に楽しかった」「悔しくて眠れなかった」「時間を忘れるくらい夢中になった」など、あなたの感情が大きく動いた瞬間を思い出してみてください。
そして、なぜそう感じたのかを深く掘り下げてみましょう。感情が動いた瞬間には、あなたの価値観や人柄、つまり長所が隠されています。
おすすめなのは、ノートやスマホに以下のような形で書き出してみることです。
- 出来事:文化祭のクラス企画で出し物の取りまとめをした
- 感情:大変だったが、みんなで意見を出し合って形にできたのが嬉しかった
- 理由:自分の提案をきっかけに、人が動いてくれたと感じられたから
このように整理すると、「人の意見をまとめるのが好き」「自分のアイデアで周りが動くとやりがいを感じる」といった傾向が見えてきます。そこから「調整力」「主体性」「巻き込み力」など、自己PRや長所につながる言葉を選ぶことができます。
友人や家族に長所を聞いてみる
自分では当たり前だと思っている行動が、他人から見ると素晴らしい長所であることはよくあります。
「私の良いところって何だと思う?」と率直に聞いてみましょう。客観的な視点から、思わぬ長所を見つけられるはずです。
こういったときに役立つのが「お願い!他己分析」です。「お願い!他己分析」は、LINEなどでつながっている友だちに直接自分の長所や短所などを聞ける他己分析ツールです。

客観的な意見から、自分の新たな一面を発見するかもしれません。
他己分析の結果を見るときは、「票が多かったキーワード」と「少数意見だけれど自分の感覚と近いキーワード」の両方に注目してみてください。
前者は“周りから見たあなたのイメージの核”であり、後者は“これから伸ばしていきたい強みの種”になりやすい部分です。
自己PRでは“核”となる長所を、長期的なキャリアの中では“伸ばしたい強みの種”を育てていくイメージで整理していくと、就活が単なる内定獲得ではなく、「今後の自分の生き方を考えるきっかけ」にもなっていきます。
無料の診断ツールを活用する
自分一人で考えるのが難しいと感じたら、客観的なデータに基づいて強みを分析してくれるツールに頼るのも一つの手です。
就活を想定した無料の診断ツールを使えば、あなたのパーソナリティの傾向から考えられる強みや弱みを言語化してくれます。
例えば、「適性診断 MATCH plus」は、受検結果からあなたの強みを知ることができるため、自己分析の第一歩としておすすめです。

診断ツールは「結果をそのまま長所として丸写しする」のではなく、
- 自分の感覚と合っているか
- どの診断結果が実際のエピソードで説明できそうか
を確認する道具として使うと効果的です。
診断で出てきたキーワードを眺めながら、「この結果が表れているエピソードはどれだろう?」と考えることで、自分らしい長所の言い方を見つけやすくなります。
ありきたりな長所の言い換え表現一覧
「責任感」「協調性」といった言葉も、より具体的に言い換えることで、あなたらしさが伝わり、採用担当者の印象に残りやすくなります。
以下のリストを参考に、自分のエピソードに合う言葉を探してみてください。
ここで大事なのは、「言葉だけかっこよくする」のではなく、「その言葉で表された行動を自分が本当にしてきたか」を基準に選ぶことです。
同じ“協調性”でも、「意見がぶつかったときに間に入るタイプ」なのか「場の空気を和ませて話しやすい雰囲気をつくるタイプ」なのかで、選ぶべき表現は変わってきます。
気になる言葉があれば、「その長所が表れている具体的な場面はあったか?」と自問自答しながら、2〜3個に絞り込んでいきましょう。
真面目で誠実さがある
責任感が強い / 約束を守る / 継続力がある / 几帳面 / 誠実 / 規律性がある / コツコツ努力できる / 一貫性がある / 最後までやり遂げる力
「約束を守る」→「締め切りを必ず守る」「決めたルールを自分から率先して守る」など、具体的な行動に置き換えて説明できると説得力が増します。
行動力がある・挑戦している
チャレンジ精神旺盛 / 主体性がある / 実行力がある / 向上心が高い / 負けず嫌い / 好奇心旺盛 / 開拓力がある / フットワークが軽い
「主体性がある」→「課題を見つけたら、指示を待たずに改善案を考えて提案する」など、“自分から動いた瞬間”を思い出してみてください。
思考力がある・分析することが得意
計画性がある / 論理的思考力がある / 探究心がある / 課題発見力がある / 慎重 / 状況把握力がある / 改善意識が高い
「課題発見力がある」→「なんとなく不満がある状態を放置せず、「どこが問題なのか」を言語化して周囲と共有する」など、問題点を整理した経験がないか振り返ってみましょう。
協調性がある・対人能力が高い
傾聴力がある / 調整力がある / 働きかけ力がある / チームワークを大切にする / 人の意見を尊重できる / 思いやりがある / 明るく前向き / 信頼関係を築く力
「傾聴力がある」→「すぐに自分の意見を言うのではなく、まず相手の背景や意図まで理解しようと質問する」など、ふだんのコミュニケーションのクセを思い出すと、自分らしい表現が見つかります。
このようにカテゴリからスタートして、「自分のエピソードと一番しっくりくる言葉」を選んでいくと、自己PRと長所の一貫性も取りやすくなります。
【経験別】長所の自己PR例文15選
ここでは、見つけた長所を具体的なエピソードで伝えるための例文を紹介します。
構成や表現を参考に、あなた自身の言葉で自己PRを作成してみましょう。
例文はあくまで“型”として活用し、業種や企業ごとに少しずつアレンジすることをおすすめします。
例えば、同じ「継続力」でも、メーカー志望なら「地道な改善を積み重ねて品質を高める」、コンサル志望なら「長期間のプロジェクトでも粘り強くやり抜く」など、志望する仕事のイメージに近づけて表現を変えると、より評価されやすくなります。
アルバイト経験で自己PRする長所
お客様や職場の仲間との関わりが多いアルバイト経験は、特に対人関係における長所をアピールしやすい機会です。
「ただシフトに入っていた」だけではなく、「その中で自分が工夫したこと」「任されるようになった役割」「周囲からかけられた言葉」などを思い出しながら、長所につながるポイントを探してみましょう。
継続力×カフェ
私の長所は、目標達成のために地道な努力を続けられる継続力です。
大学入学時から3年間、同じカフェでアルバイトを続けています。当初は失敗ばかりでしたが、お客様に最高のサービスを提供したいという思いから、勤務時間外にラテアートの練習を重ね、接客に関する本を毎月2冊読むことを自らに課しました。
その結果、今では新人教育を任される立場となり、お客様からも顔を覚えていただけるようになりました。
この継続力を活かし、貴社でも粘り強く業務に取り組み、着実に成果を積み上げていきたいです。
傾聴力×アパレル
私の長所は、相手との会話から潜在的なニーズを引き出す傾聴力です。
アパレル店でのアルバイトで、お客様の言葉に耳を傾けるだけでなく、その背景にあるライフスタイルや好みを理解することを心がけました。
「特に目的はない」というお客様にも、「最近どんな場所に行かれましたか?」といった質問を通じて対話を重ねることで、お客様自身も気づいていなかった「次の旅行で着たい服」というニーズを引き出し、全身コーディネートの提案に繋げることができました。
この傾聴力を活かし、お客様の真の課題解決に貢献します。
責任感×塾講師
私の長所は、任された役割を最後までやり遂げる責任感です。
個別指導塾の講師として、担当生徒の成績向上にコミットしてきました。数学が苦手な生徒に対し、ただ教えるだけでなく、毎週オリジナルの確認テストを作成し、間違えた問題の傾向を分析しました。
生徒がどこでつまずいているのかを徹底的に可視化し、保護者の方とも密に連携を取りながら指導計画を修正し続けました。結果、半年でテストの点数を40点上げることに成功しました。
この責任感を持ち、貴社でも与えられたミッションに真摯に取り組みたいです。
主体性×居酒屋
私の長所は、現状をより良くするために自ら考えて行動する主体性です。
居酒屋のホールスタッフとして働く中で、外国人観光客のお客様への対応に時間がかかり、他の業務が滞るという課題がありました。そこで店長に提案し、英語・中国語併記の指差し注文シートを自主的に作成しました。
これにより、言葉の壁による注文ミスや遅延が大幅に減り、スタッフ全体の業務効率が15%向上しました。
入社後も、現状に満足せず、常に改善点を見つけて主体的に行動することで組織に貢献します。
計画性×イベントスタッフ
私の長所は、目標から逆算して周到に準備を進める計画性です。
音楽フェスの運営スタッフとして、1万人規模の来場者を安全に誘導する役割を担いました。私は過去のトラブル事例を分析し、時間帯ごとに混雑が予想される場所を地図上にマッピングしました。それに基づき、人員配置や誘導経路のパターンを3案作成し、リーダーに提案しました。
当日は想定通りの混雑が発生しましたが、事前の計画のおかげで混乱なく誘導でき、運営責任者の方から高く評価いただきました。
この計画性を活かし、貴社のプロジェクトを成功に導きたいです。
サークル・部活動経験で自己PRする長所
一つの目標に向かって仲間と努力した経験は、目標達成意欲やチームで働く姿勢を示すのに最適です。
サークルや部活動は、役職の有無よりも「チームの中で自分がどんな役割を担っていたか」が重要です。ムードメーカーとして場を和ませていたのか、練習メニューを組む役だったのかなど、自分ならではの関わり方を振り返ってみましょう。
チームワークを大切にする×サッカー部
私の長所は、個々の力を結集し、チームの成果を最大化することです。
サッカー部でサイドバックを務めていた際、チームは守備が安定しないという課題を抱えていました。私は練習後、守備陣だけでなくフォワードの選手も交えたミーティングを毎日主催し、それぞれの視点から守備戦術について意見を出し合いました。
全員が守備への意識を共有した結果、チームの一体感が高まり、失点数を前シーズンの半分に抑え、県大会ベスト4進出に貢献しました。
この経験を活かし、貴社でもチームの一員として組織の目標達成に貢献します。
計画性×文化祭実行委員
私の長所は、目標達成までのプロセスを逆算し、計画的に物事を進める力です。
文化祭実行委員会の広報責任者として、来場者数1万人という目標を掲げました。私は目標達成のため、半年前からSNS運用、ポスター掲示、地域メディアへのプレスリリース配信という3つの施策を柱とした広報計画を立案しました。
各タスクの担当者と期限を明確にしたスケジュール表を作成し、毎週の定例会で進捗を確認しました。計画的な広報活動の結果、当日は目標を上回る1万2千人の来場者を記録しました。
貴社の業務においても、この計画性を発揮し、着実な目標達成に貢献したいです。
向上心×軽音楽サークル
私の長所は、高い目標を掲げ、達成のために努力を惜しまない向上心です。
軽音楽サークルでギターを担当しており、未経験から始めましたが、次のライブで憧れのギタリストの難易度の高いソロを弾きこなすという目標を立てました。
目標達成のため、毎日3時間の個人練習に加え、自分の演奏を録画して客観的に課題を分析し、改善するサイクルを繰り返しました。その結果、ライブ本番ではソロを完璧に演奏しきり、仲間や観客から称賛の言葉をもらいました。
この向上心を持ち、貴社の業務においても常に高みを目指し続けます。
最後までやり遂げる力×ダンスサークル
私の長所は、困難な状況でも諦めずに最後までやり遂げる力です。
所属するダンスサークルで、発表会直前に中心メンバーが怪我で離脱するという危機がありました。一時は発表自体が危ぶまれましたが、私はリーダーとして「絶対に成功させよう」とメンバーを鼓舞。
全員で構成や振り付けを徹夜で見直し、離脱したメンバーのパートを全員で分担する形でカバーしました。この経験を通じてチームの結束は一層強まり、本番では最高のパフォーマンスを披露することができました。
貴社でも、どんな困難なプロジェクトでも粘り強く完遂します。
調整力×テニスサークル
私の長所は、異なる意見を持つ人々の間に立ち、合意形成を図る調整力です。
100名が所属するテニスサークルの副部長として、合宿の企画を担当しました。その際、「練習中心にしたい」という上級者と、「レクリエーションを楽しみたい」という初心者との間で意見が対立。
私は双方の代表者から個別にヒアリングを行い、両者の想いを汲み取った上で、「午前はレベル別の練習、午後は全員参加の団体戦とBBQ」という折衷案を提示しました。結果、全員が納得し、合宿は過去最高の参加率で大成功を収めました。
この調整力を活かし、円滑なチーム運営に貢献します。
ゼミ・学業経験で自己PRする長所
地道な研究やグループワークは、思考力や真面目さ、誠実さを伝えるエピソードになります。
「アルバイトやサークルでは特別な役職がない」と感じている方ほど、ゼミや授業での取り組みを丁寧に振り返ると、自分の長所が見つかることがあります。テーマの難しさよりも、どのような姿勢で学びに向き合ったかが評価されるポイントです。
探究心×卒業論文
私の長所は、興味を持った事柄をとことん突き詰める探究心です。
卒業論文で「地方都市の商店街活性化」をテーマに研究しました。既存の文献調査だけでは不十分だと感じ、実際に3つの都市に足を運び、合計50人の商店主の方々にヒアリング調査を実施。
現場の生の声を集めることで、文献だけでは見えてこなかった「後継者不足」という共通の課題を突き止め、独自の視点から解決策を提言しました。
この探究心を活かし、貴社の事業においても表面的な情報に満足せず、本質を追求していきたいです。
調整力×グループディスカッション
私の長所は、議論を俯瞰し、全員が納得できる結論へと導く「調整力」です。
経営戦略論の授業で、ある企業のケーススタディについてグループディスカッションを行いました。議論が白熱し、意見が対立して議論が停滞した際、私はホワイトボードにそれぞれの意見のメリット・デメリットを書き出し、論点を可視化しました。
そして「どの意見が最も企業の理念に沿っているか」という共通の判断軸を提示することで、建設的な議論を促し、時間内に全員が納得する結論を導き出しました。
この調整力を、貴社のチームでも発揮したいです。
誠実さ×フィールドワーク
私の長所は、相手の立場を尊重し、誠実な姿勢で信頼関係を築くことです。
文化人類学のゼミで、ある農村の伝統行事について調査を行いました。当初、よそ者である私たちに地域の方々は警戒されていましたが、私はまず行事の準備を無償で手伝うことから始めました。
研究目的を正直にお伝えし、地域の方々の話に真摯に耳を傾ける姿勢を半年間続けた結果、徐々に信頼を得ることができ、通常は非公開である儀式への参加を特別に許可していただくことができました。
この誠実な姿勢で、お客様や社内の方々と信頼関係を築きたいです。
論理的思考力×統計学
私の長所は、データに基づいて物事を客観的に分析し、筋道を立てて考える論理的思考力です。
統計学の授業で、ある商品の販売データから売上予測モデルを構築する課題に取り組みました。私はまず、季節や天候、販促キャンペーンといった複数の変数が売上にどう影響するかを相関分析によって解明しました。
その上で、最も影響の大きい変数を組み込んだ重回帰モデルを構築し、精度の高い予測を導き出しました。教授からは「最も説得力のある分析だ」と評価されました。
この論理的思考力を、貴社のマーケティング業務に活かしたいです。
計画性×共同研究
私の長所は、長期的な視点で目標を設定し、着実に実行していく計画性です。
1年間にわたる共同研究プロジェクトで、私は全体のスケジュール管理を担当しました。まず最終的な論文提出日から逆算して、文献調査や実験、データ分析、執筆といった各フェーズの締め切りを設定。
メンバーの役割分担を明確にし、ガントチャートを用いて進捗を可視化しました。定期的に進捗を確認し、遅れが生じた際は計画を柔軟に見直すことで、一度も締め切りを破ることなく、余裕を持って論文を完成させることができました。
この計画性で、貴社の業務を着実に推進します。
長所を魅力的に伝えるための構成(PREP法)
せっかく良い長所を見つけても、伝え方で損をしてはもったいないです。「PREP法」という、フレームワークに沿って話すだけで、誰でもわかりやすく説得力のある自己PRが完成します。
PREP法とは以下の頭文字を取ったもの。
- Point(結論)
- Reason(理由)
- Example(具体例)
- Point(結論(「企業にこう貢献します」というアピール))
上記のように、結論を最初に述べることで相手に要点を明確に伝え、理由や具体例で裏付けた後に再度結論を強調するため、説得力が増し、相手の記憶に残りやすいという特徴があります。
とくに面接では時間が限られているため、「話し始めてから結局何を伝えたいのかわからない」という状態は避けたいところです。PREP法を意識するだけで、自己PRと長所のどちらも“短く・わかりやすく・印象的に”まとめやすくなります。
紙に書く場合も、見出しとして「結論」「理由」「具体例」「入社後の活かし方」と区切って下書きしてから文章化すると、話の筋が通った自己PRを作りやすくなります。
Point:結論「私の長所は〇〇です」
まず最初に、あなたが最もアピールしたい長所を簡潔に伝えます。
「私の長所は、困難な状況でも諦めずに最後までやり遂げる力です」といった形です。これにより、採用担当者は話の全体像を把握しやすくなります。
このとき、「複数の長所を一度に盛り込もう」としないことがコツです。「協調性があり、リーダーシップもあって、計画性もあります」と並べると、どれも薄くなってしまいます。まずは一番伝えたい軸を一つに絞り込みましょう。
Reason:理由「なぜなら~という経験があるからです」
次に、その長所がなぜ自分にあると言えるのか、その理由や背景を簡単に述べます。これから話す具体的なエピソードへの自然な導入となり、話の流れをスムーズにします。
ここでは、細かいエピソードを話し過ぎず、「どのような場面でその長所が表れているか」を一文二文でまとめるイメージです。
例:「なぜなら、大学1年から続けているアルバイトで、忙しい時期でも欠かさずシフトに入り続け、3年目には新人教育を任されるようになったからです」など、エピソードの“予告編”のように伝えると、その後のExampleがスムーズにつながります。
Example:具体例「〇〇という状況で、こう行動しました」
あなたの長所を最もよく表す具体的なエピソードを話します。ここが自己PRの核となる最も重要な部分です。
どのような課題に対し、あなたがどのように考え、どう行動し、その結果どうなったのかを盛り込むことで、話にリアリティと説得力が生まれます。
Exampleが「ただの出来事の説明」だけで終わってしまうケースが多いため、
- 課題(Problem):どんな問題・目標があったのか
- 行動(Action):その中で自分は何を考え、どんな行動をしたのか
- 結果(Result):その結果、どんな変化や学びが得られたのか
という3点を意識して盛り込んでみてください。
これらを意識するだけで、同じエピソードでもぐっとビジネスの場面でも受け入れやすい自己PR”に変わっていきます。
Point:結論「この長所を活かして、貴社でこう貢献します」
最後に、その長所を入社後どのように活かせるのかを具体的に伝え、企業への貢献意欲を示して締めくくります。
これにより、採用担当者はあなたが入社後に活躍する姿を明確にイメージしやすくなります。
このとき、「どの職種でも通用しそうな抽象的な表現」ではなく、志望企業の事業内容や働き方に合わせた表現に落とし込むと効果的です。
例:「この継続力を活かし、貴社の営業職として、成果が出るまで粘り強く顧客と向き合い続けたいと考えています」など、“職種名+どのような場面で”まで言い切ると、自己PRと企業研究がきちんと結びついていることをアピールできます。
自己PRで長所を話す時の注意点

ここでは、多くの就活生がやりがちな失敗例とその対策を紹介します。少し意識するだけで、あなたの評価は大きく変わるため、ぜひ参考にしてください。
「自己PRと長所の違いはなんとなく分かったけれど、実際に話すときにうまくいかない…」という方は、ここをチェックリスト代わりに使ってみてください。
ESを書き終わったあと、面接練習をしたあとに、次の3つを一つずつ確認していくと、ブラッシュアップのポイントが見つかりやすくなります。
結果を強調するだけにならないようにする
「大会で優勝しました」や「売上1位でした」という輝かしい結果だけを強調するのは、実はあまり効果的ではありません。
企業が知りたいのは、その結果に至るまでのプロセスや、あなたが工夫した点、苦労を乗り越えた経験です。その過程にこそ、あなたの長所や人柄が色濃く表れるからです。
結果は“おまけ”ではありませんが、あくまで「プロセスの裏付け」です。もし結果が思うように出ていなくても、「周りを巻き込んで改善に取り組んだ」などのプロセスが具体的であれば、むしろ評価されるケースも多くあります。
結果が出ていないから話せることがないと思っている方こそ、プロセスに焦点を当てて言語化してみてください。
エピソードと長所を結びつける
「私の長所は協調性です」と述べたにもかかわらず、エピソードが「一人でコツコツと努力して目標を達成した話」では、聞いている側に違和感を与え、説得力がありません。
話すエピソードが、最初に述べた長所をきちんと証明しているか、一貫性があるか、マイナビ新卒紹介のような就職エージェントのキャリアアドバイザーや大学のキャリアセンターの職員などに聞いてもらって客観的に確認しましょう。
自己PRを書いたあとに、「このエピソードは、本当にこの長所を証明できているか?」と自分に問いかけてみることも大切です。
もし違和感がある場合は、長所の言い方を変えるかエピソード自体を別のものに差し替えるかを検討してみましょう。
企業の求める人物像とズレないようにする
例えば、チームワークを重んじる企業に対して、「一人で黙々と作業するのが得意です」という長所をアピールしても響きにくいでしょう。
企業の公式サイトや採用サイトを読み込み、どのような人材が求められているかを理解した上で、伝える長所を選ぶことも大切です。
ただし、企業の求める人物像に無理やり当てはめるのは現実的ではありません。そもそもミスマッチが生じている可能性があり、内定をもらっても早期退職となってしまうことも考えられます。
自分の長所を活かせる企業を選ぶことが大切です。志望動機と自己PR・長所は、本来“同じ方向を向いている”必要があります。
たとえば、主体性のある人材を求めている企業に対して、「与えられた仕事を正確にこなすことが長所です」とだけ伝えると、やや物足りなく感じられるかもしれません。
その場合は、正確さに加えて「必要だと感じたことは自分から提案する」といった要素も盛り込み、企業の求める人物像と自分の長所が自然につながるように調整してみてください。
この長所で良いのか確かめたいときは
ここまで読んでも「やっぱり自己PRと長所の書き分け方をさらに整理したい」「自己PRに書いた長所をより良く伝えられるか不安だ」という方は、私たちマイナビ新卒紹介に相談してください。
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あなたが「当たり前」だと思っていることこそ、企業に評価される長所かもしれません。
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