「あなたの強みは何ですか?」という質問に「コミュニケーション能力です」と答えようとしている就活生は多いのではないでしょうか。
しかし、多くの就活生が使う「コミュニケーション能力」という言葉だからこそ、伝え方を間違えると「またか…」と採用担当者に思われ、あなたの魅力が伝わりきらないことも。
この記事は、あなたの経験を採用担当者に響く自己PRに変えるための言い換え表現や例文を数多くの就活生を支援してきたマイナビ新卒紹介がお伝えします。
この記事を読めば、ありきたりな自己PRではなく、あなたらしくアピールできるようになるはずです。
✅この記事で分かること(目次)
- 「コミュニケーション能力」が自己PRで伝わらない理由
- 企業が求めるコミュニケーション能力とは
- コミュニケーション能力を具体的にアピールする方法
- 「経験×言い換え」で差がつく、自己PR例文15選
- 自己PRでコミュニケーション能力が伝わるフレームワークについて
- 面接でコミュニケーション能力の評価を高める話し方のポイント
- 自己PR作成に悩んだら、第三者に相談しよう
「コミュニケーション能力」が自己PRで伝わらない理由
「コミュニケーション能力」という言葉は便利ですが、便利だからこそ自己PRとして伝わらない内容になってしまいがちです。
まずは、多くの就活生がなぜ失敗してしまうのか、その理由をしっかり理解しておきましょう。
抽象的すぎて「結局何ができる人?」と思われる
「コミュニケーション能力があります」という一言だけでは、採用担当者はあなたの活躍イメージを描けません。なぜなら、そもそもコミュニケーション能力は抽象度の高い概念だからです。
そのため、具体的にどのような能力なのかエピソード付きで伝える必要があります。
具体化のポイントは、「誰と」「どんな場面で」「どのようなやりとりをして」「結果として何が変わったのか」を一つずつ言葉にすることです。ここまで落とし込めて初めて、企業側は「この学生は入社後にこんなシーンで活躍してくれそうだ」とイメージできます。
他の就活生と内容がかぶり、埋もれてしまう
コミュニケーション能力は、企業が特に重視する能力の一つとして挙げられることが多いものです。そのため、コミュニケーション能力をアピールする就活生は少なくありません。
採用担当者は一日に何人もの学生から同じような自己PRを聞いているため、ありきたりなエピソードでは、残念ながら印象に残らない可能性が高いでしょう。
「あの子は、〇〇なコミュニケーション能力がある学生だったね」と具体的に記憶してもらえるレベルを目指さなければ、選考を通過することが難しくなる可能性があります。
同じ「コミュニケーション能力」でも、「初対面の相手の緊張をほぐすのが得意」「意見が対立している相手同士の橋渡しができる」など、自分ならではの“得意な場面”まで言い切れると、一気にオリジナリティが生まれます。
面接での振る舞いと矛盾すると、信頼を失う
自己PRで「コミュニケーション能力」をアピールしたのに、面接官の話を遮ってしまったり、質問の意図を汲み取れなかったり…。
アピール内容と実際の言動が伴っていないと、「自己分析ができていないのでは?」「口先だけなのかな?」とかえってマイナス評価につながり、信頼を失ってしまう危険性があります。
逆に言えば、面接中の相槌の打ち方やうなずき方、質問への答え方そのものが、最大の「コミュニケーション能力の証拠」になります。自己PRの内容と面接での振る舞いが自然につながるように、「どんな表情で・どんなトーンで話すか」まで含めて準備しておくことが大切です。
企業が求めるコミュニケーション能力とは

企業が求めているのは、単に話すのが上手い人とは限りません。
仕事の様々な場面で成果に貢献できる、具体的なコミュニケーション能力を知りたいと思っています。ここでは、企業が特に重視する3つのタイプをお伝えします。
また、営業職・企画職・事務職など、職種によって求められるコミュニケーションのタイプも少しずつ異なります。「自分の志望職種ではどのタイプが特に活きそうか」を意識しながら読み進めてみてください。
相手を深く理解する「傾聴力」「共感力」
「傾聴力」や「共感力」は、相手の話に真摯に耳を傾け、表面的な言葉の裏にある意図や感情、本当のニーズを正確に汲み取る力のこと。
お客様が抱える潜在的な課題を引き出したり、意見が対立するチーム内の意見をまとめたりする上で欠かせません。
例えば、営業職やカスタマーサポート職では、この傾聴力が弱いと、お客様の本当の悩みをつかめず、的外れな提案になってしまいます。反対に、「まずしっかり話を聞いてくれる人」は、それだけで信頼されやすく、「この人には本音を話しても大丈夫だ」と思ってもらいやすくなります。
わかりやすく的確に伝える「伝達力」「説明力」
「伝達力」や「説明力」は、自分の考えや、専門的で複雑な情報を、相手が理解しやすいように論理的に整理して伝える力のこと。
会議でのプレゼンテーションや上司への報告、後輩への指導など、社内外の様々な関係者とスムーズに仕事を進める上で、あらゆる場面で求められる重要なスキルです。
就活の場面で言えば、グループディスカッションやゼミ発表、エントリーシートの文章も、この「伝達力」「説明力」の延長線上にあります。「相手が聞きたい順番で話せているか」「専門用語をそのまま使わずに噛み砕けているか」を意識するだけで、伝わり方が大きく変わります。
周囲を巻き込み目標へ導く「調整力」「働きかけ力」
「調整力」や「働きかけ力」は、異なる意見や立場を持つ人々の間に立ち、議論を促進して合意形成を図ったり、チーム全体の目標達成のために協力体制を築いたりする力のこと。
多様なメンバーで構成されるプロジェクトを円滑に進めるリーダーや、主体的に動くメンバーに必須のスキルです。
「強く主張する力」だけでなく、相手の意見に耳を傾けたうえで落としどころを探す力も含まれる点がポイントです。学生のうちに大きなリーダー経験がなくても、「シフトリーダーとして店長とアルバイトの橋渡しをした」など、身近な経験から十分アピールできます。
コミュニケーション能力を具体的にアピールする方法
「自分にはどんなコミュニケーション能力があるんだろう…」と悩む方もいるかもしれません。
そのような方も、以下の簡単な3ステップを踏むことで、コミュニケーション能力を具体的な自己PRにできます。
1:ガクチカ(学生時代に力を入れたこと)を棚卸しする
まずは、アルバイト、サークル、ゼミ、インターンなど、あなたが頑張った経験を書き出してみましょう。
「誰と」「何を目指して」「どんなことに苦労したか」を思い出すのがポイントです。華やかな成功体験である必要はまったくありません。
むしろ、「最初はうまくいかなかったが、周りと工夫しながら改善していった経験」の方が、コミュニケーション能力の成長が伝わりやすく、自己PRの題材としては魅力的です。
例えば、次のような場面にはコミュニケーションに関するエピソードが眠っていることが多いです。
- アルバイト:クレーム対応/新人教育/シフト調整/売上アップの工夫
- サークル・部活:大会やイベントに向けた役割分担/新入生勧誘/代替わりの引き継ぎ
- ゼミ・授業:グループワークの進行役/発表資料の作成/フィールドワークでの聞き取り
- インターン:担当社員とのやり取り/他大学の学生との共同作業 など
2:経験を深掘りし、自分の役割を明確にする
次に、その経験の中で、あなたがどんな役割を担い、どのように人と関わっていたかを深掘りします。
「チームの中では聞き役に回ることが多かったな」「率先して意見をまとめて発表していたな」「対立するメンバー間の橋渡しをしていたな」など、人との関わり方を具体的に言語化してみましょう。
このとき、出来事を「時系列」で書き出してみるのもおすすめです。最初にどんな状態で、そこで何を感じ、どんな声かけや行動をして、結果どう変わったのかを追っていくと、自分ならではのコミュニケーションの特徴が浮かび上がってきます。
3:言い換え表現から、自分に合う言葉を見つける
「2.経験を深掘りし、自分の役割を明確にする」で見えてきたあなたの役割を、採用担当者に響く言葉に言い換えます。
以下のリストから、あなたの経験に最もフィットするものを選んでみてください。
「一つに決めなければ…」と悩む必要はありません。最初は複数候補を挙げておき、後で「一番語りやすいもの」「志望職種で活かしやすそうなもの」に絞っていけば大丈夫です。
言い換え表現リスト
- 受信力:傾聴力、共感力、ニーズを引き出す力、意図を汲み取る力
- 発信力:伝達力、説明力、論理的思考力、プレゼンテーション能力
- 協調・推進力:調整力、働きかけ力、チームワーク構築力、信頼関係構築力
「経験×言い換え」で差がつく、自己PR例文15選
ここでは、就活生によくある経験と言い換え表現を組み合わせた自己PR例文を紹介します。構成や表現を参考に、あなただけのエピソードを組み立ててみましょう。
そのまま使うのではなく、「経験」「数字」「感情」の3つを自分のものに置き換えるのがポイントです。
具体的には、①関わった人数や期間・成果の数値、②そのとき自分がどんな悩みや課題意識を持っていたか、③結果として相手や自分がどう変わったか、この3点をあなたの実体験に合わせて書き換えると、一気にオリジナルの自己PRになります。
アルバイト経験をアピールする例文5選
居酒屋やカフェ、塾講師などのアルバイト経験は、コミュニケーション能力をアピールする良い機会です。お客様や仲間との関わりから、あなたの強みを示しましょう。
なお、アルバイト経験をガクチカにする際に参考になる記事が「すぐに書ける!アルバイトをテーマに作るガクチカのテンプレと具体例」です。魅力的にアピールするためのコツや注意点などが書かれているため、ぜひお読みください。
アルバイトを題材にする際は、「忙しくて大変だった」という抽象的な話で終わらせず、
- どんなお客様(もしくはスタッフ)との関わりの中で
- どのような課題に気づき
- 自分からどんな声かけ・行動をし
- 売上・クレーム数・来店頻度など、どんな変化が起きたのか
までをセットで伝えると、採用担当者にとって「仕事で再現してもらえそうなコミュニケーション」に見えてきます。
例文1:居酒屋 × 傾聴力
私の強みは、相手の言葉の裏にある本音を引き出す「傾聴力」です。
居酒屋のホールスタッフとして勤務する中で、常連のお客様の来店頻度が落ちているという課題がありました。私はマニュアル通りの接客だけでなく、お客様一人ひとりとの会話を大切にしました。
特に、注文以外の会話が少ないお客様に対し、料理の好みや最近の出来事など、答えやすい質問を投げかけ、お話に真摯に耳を傾けることを徹底しました。
すると「実は最近、健康を気にしていて」「静かに飲みたい気分なんだ」といった、これまで聞けなかった本音を教えていただけるようになりました。
そのご意見を元に、ヘルシーなおつまみセットを提案したり、奥の静かな席へご案内したりと個別対応を続けた結果、対象のお客様の来店頻度が月1回から2週間に1回へと増えました。
この傾聴力を活かし、お客様が言葉にしない潜在的なニーズを汲み取り、期待を超える提案ができる営業として貴社に貢献したいと考えています。
例文2:アパレル × ニーズを引き出す力
私の強みは、対話を通じてお客様の潜在的なニーズを引き出す力です。
アパレル店での販売アルバイトで、多くのお客様が「何か良いものがあれば」と漠然とした目的で来店されることに気づきました。そこで、単に商品を勧めるのではなく、まずはお客様との会話を重視しました。
「最近どんな服を買われましたか?」「次のお休みはどちらかへ行かれますか?」といった雑談から、お客様のライフスタイルや本当に求めているものを探りました。
その上で「お持ちのスカートに合わせるなら、こちらのブラウスが着回しやすく、お出かけにもぴったりですよ」と、お客様自身も気づいていなかったニーズに合わせた提案を心がけました。
その結果、お客様から「自分に合う服が初めてわかった」と感謝され、私が接客したお客様の購入単価は店舗平均より15%高くなりました。
入社してからもお客様の漠然とした課題から本質的なニーズを的確に捉え、最適なソリューションを提案することで貢献したいと考えています。
例文3:カフェ × 働きかけ力
私の強みは、チームの課題解決のために周囲に働きかける力です。
私がアルバイトリーダーを務めるカフェでは、昼のピークタイムにドリンク提供の遅れが頻発し、クレームにつながっていました。
原因は、新人スタッフへの指示が曖昧で連携が取れていないことだと考え、2つの施策を実行しました。
1つ目は、店長に相談し、ピーク時の役割(レジ担当・ドリンク作成・補充担当)を明確化しました。
2つ目は、新人向けに写真付きの簡易マニュアルを作成し、「困ったらこれを見て」と声をかけ、心理的な負担を軽減しました。その際、他のスタッフにも意見を求め、全員が納得できる運用方法を一緒に考えました。
この働きかけの結果、スタッフ間の連携がスムーズになり、ドリンク提供時間を平均2分短縮、クレームも前月比で8割削減できました。
入社後もチーム内の課題を自分事として捉え、周囲を巻き込みながら改善策を実行することで、組織全体の生産性向上に貢献したいです。
例文4:塾講師 × 説明力
私の強みは、相手の理解度に合わせて情報を噛み砕き、分かりやすく伝える説明力です。
個別指導塾の講師として、数学が苦手な中学生を担当していました。当初、公式を暗記させるだけの指導では応用問題が解けず、生徒の意欲も低下していました。
そこで私は、なぜその公式が成り立つのかという根本原理から、身近な例えを用いて説明するスタイルに変えました。例えば二次関数を「ボールを投げた時の軌道」に例えるなど、生徒が視覚的にイメージしやすいように工夫しました。
また、説明の途中でも「ここまでで分からないところはある?」と頻繁に問いかけ、生徒の表情を見ながら説明のスピードや言葉を変えることを徹底しました。
結果、担当生徒は「数学の面白さがわかった」と言ってくれ、3ヶ月後のテストで点数が30点アップしました。
この説明力を活かし、専門的な技術や複雑な情報を、お客様やチームメンバーに分かりやすく正確に伝えることで、円滑なプロジェクト進行に貢献できると考えています。
例文5:イベントスタッフ × 信頼関係構築力
私の強みは、誠実な対応を重ねることで信頼関係を構築する力です。
大規模コンサートの案内スタッフとして、来場者からの問い合わせ対応を担当しました。開演前は大変混雑し、お客様が不安や不満を抱えやすい状況でした。そこで私は、質問にただ答えるだけでなく、相手の不安な気持ちに寄り添うことを意識しました。
「お困りですよね」「ご不便おかけします」といった共感の一言を添え、常に笑顔でハキハキと対応しました。不明な点を質問された際は、曖昧に答えず、「責任者に確認しますので少々お待ちください」と正直に伝え、必ず正確な情報を提供するように徹底しました。
この誠実な対応を続けた結果、当初は厳しい表情だったお客様からも、最後には「ありがとう、助かったよ」と感謝の言葉をいただくことができました。
この信頼関係構築力を活かし、お客様一人ひとりと真摯に向き合うことで、長期的な関係を築き、貴社のファンを増やすことに貢献したいです。
サークル・部活動経験をアピールする例文5選
目標に向かって仲間と協力した経験は、チームで働く上で重要な協調性や調整力をアピールするのに最適です。
コミュニケーション能力を伝えるうえでは、「自分一人が頑張った話」よりも、「周囲と対話しながらチーム全体を良い方向に変えていった話」の方が評価されやすくなります。
役職の有無に関わらず、「自分が場の空気や人間関係にどう働きかけたか」を意識して振り返ってみましょう。
例文1:文化祭実行委員 × 調整力
私の強みは、異なる意見を持つ人々の間に立ち、目標達成に向けて合意形成を図る調整力です。
文化祭実行委員会で企画責任者を務めた際、企画内容を巡って「来場者アンケートで人気の高かった伝統的な出し物」を推す声と、「SNSで話題になるような新しい参加型企画」を推す声で意見が対立しました。私は双方の意見を尊重するため、両派の代表者を集めたヒアリングの場を設けました。
それぞれの意見の背景にある「伝統を守りたい」「新しい挑戦で文化祭を盛り上げたい」という想いを全員で共有し、両方の良さを活かせないか議論しました。
その結果、「伝統的な出し物をベースにしつつ、SNSでのライブ配信や来場者投票を取り入れる」という折衷案を導き出し、全員の合意を得ることができました。
この調整力を活かし、多様な価値観を持つチームメンバーやお客様との間で、円滑に合意形成を図り、プロジェクトを成功に導きたいと考えています。
例文2:体育会サッカー部 × チームワーク構築力
私の強みは、チームの目標達成のために一体感を醸成するチームワーク構築力です。
所属するサッカー部では、レギュラーと控え選手の間に練習への熱量の差が生まれ、チームの雰囲気が悪化した時期がありました。私は副キャプテンとして、このままではリーグ戦を勝ち抜けないという危機感を抱きました。
そこで、全員が当事者意識を持てるよう、練習後にポジション別のミーティングを毎日実施することを提案・実行しました。レギュラー選手には控え選手へのアドバイスを促し、控え選手からは客観的な戦術の意見を出してもらうことで、全員がチームの勝利に貢献できる仕組みを作りました。
この取り組みにより、チーム内に一体感が生まれ、一丸となってリーグ戦に臨み、過去最高のベスト4という成績を収めることができました。
貴社でもこの強みを活かし、チームメンバー一人ひとりの強みを引き出し、組織全体のパフォーマンスを最大化することに貢献したいと考えています。
例文3:軽音楽サークル × 傾聴力
私の強みは、メンバーの意見や感情に耳を傾け、主体的な行動を促す傾聴力です。
軽音楽サークルで、年に一度のライブの企画リーダーを務めました。当初、一部のメンバーからしか企画のアイデアが出ず、準備が停滞していました。
私は、その原因が「自分の意見を言っても否定されるかもしれない」という不安にあると考え、メンバー一人ひとりと個別に対話する時間を設けました。その際、私が先に話すのではなく、相手の好きな音楽やライブでやりたいことについて、じっくりと耳を傾けることに徹しました。
すると、メンバーは徐々に心を開き、「実はこんな照明を使いたい」や「お客さんと一緒に歌える曲がやりたい」といった主体的な意見を出してくれるようになりました。
結果として、全員のアイデアを反映した多様性のあるライブが実現し、過去最高の観客動員数を記録しました。
この傾聴力を活かし、チームメンバーの本音やお客様の隠れたニーズを引き出し、より良い成果につなげていきたいです。
例文4:ボランティアサークル × 共感力
私の強みは、相手の立場や感情を深く理解し、寄り添う「共感力」です。
地域の子供たちに学習支援を行うボランティアサークルに所属していました。ある日、勉強に集中できず、反抗的な態度をとる小学生がいました。他のメンバーが叱咤する中、私はまず彼の話を聞くことから始めました。
すると、ご両親が共働きで、家で一人で過ごす寂しさを抱えていることが分かりました。私は彼の寂しさに共感し、勉強の話だけでなく、学校での出来事や好きなゲームの話など、彼自身に興味を持って対話を重ねました。
その結果、彼は少しずつ心を開き、自ら勉強に取り組むようになりました。最終的には「ここに来るのが楽しみだ」と言ってくれるようになりました。
この共感力を活かし、お客様の立場を深く理解し、課題解決に寄り添うことで、長期的な信頼関係を築いていきたいと考えています。
例文5:ディベート部 × 論理的思考力
私の強みは、物事を構造的に捉え、筋道を立てて考える論理的思考力です。
ディベート部に所属し、「賛成」と「反対」両方の立場から議論を組み立てる訓練を積んできました。試合の準備では、まずテーマに関する膨大な情報を収集し、「事実」「意見」「推論」に分類します。
その上で、主張の核となる根拠を複数洗い出し、それらをどのように繋げれば最も説得力が増すかを考え、議論のシナリオを構築します。このプロセスを繰り返すことで、感情論に流されず、客観的な事実に基づいて的確な判断を下す力が養われました。
この論理的思考力は、全国大会で準優勝という結果にもつながりました。
貴社の業務においても、複雑な課題に対して常に冷静に情報を分析し、最も合理的な解決策を導き出すことで貢献できると考えています。
ゼミ・学業経験をアピールする例文5選
グループディスカッションや共同研究、発表の経験は、論理的に考え、的確に伝える力を示すエピソードになります。
「学業=勉強だけで、コミュニケーションと関係なさそう」と感じる方もいますが、実際には、ゼミでの議論の進行役を務めた経験や、難しい内容を図や資料にまとめて発表した経験など、コミュニケーション能力を表す場面が数多くあります。
日々の授業・レポートの中にも、自己PRの種が隠れていないか探してみましょう。
例文1:マーケティングゼミのグループ研究 × 伝達力
私の強みは、複雑な情報を整理し、相手に分かりやすく伝える伝達力です。
マーケティングのゼミで、ある企業の売上向上策を提案するグループ研究に取り組みました。分析を進める中で、多くのデータや専門用語が飛び交い、メンバー間で認識のズレが生じてしまいました。
私はこの状況を解決するため、議論の内容を毎回図やグラフを用いて可視化し、「要するに、私たちの課題は〇〇で、その打ち手として△△が考えられる、という認識で合っていますか?」と要約して確認する役割を担いました。
これにより、チーム全体の議論の方向性が統一され、分析のスピードと質が向上。最終発表では教授から「最も論理的でわかりやすい」と最高の評価をいただくことができました。
この伝達力を活かし、多様な関係者との会議やプレゼンテーションにおいて、円滑な意思疎通を図り、プロジェクトを推進していきたいです。
例文2:卒業論文 × 論理的思考力
私の強みは、課題に対して仮説を立て、検証を重ねることで結論を導き出す論理的思考力です。
卒業論文で「SNSの口コミが消費者の購買行動に与える影響」というテーマに取り組みました。当初は漠然とした関心しかありませんでしたが、まず先行研究を徹底的に読み込み、「若年層においては、インフルエンサーよりも身近な友人の口コミの方が影響力が強いのではないか」という仮説を立てました。
次に、その仮説を検証するため、300人の学生を対象としたアンケート調査を設計・実施しました。集計したデータを統計的に分析し、客観的な根拠に基づいて仮説の妥当性を証明しました。
このプロセスを通じて、未知の課題に対しても筋道を立ててアプローチする力が身につきました。
貴社でも、この論理的思考力を活かして市場の動向や顧客データを的確に分析し、事業戦略の立案に貢献したいと考えています。
例文3:グループディスカッション × 調整力
私の強みは、議論を俯瞰し、全員の意見を活かす形で着地点を見出す調整力です。
社会学の授業で、ある社会問題の解決策を提案するグループディスカッションを行いました。議論が白熱し、複数の意見が対立してしまい、時間内に結論が出ない状況に陥りました。
私は一度議論を止め、「それぞれの意見の良い点と懸念点を全員で書き出してみませんか」と提案しました。各意見を客観的に評価することで、感情的な対立ではなく、建設的な議論へと場の空気を転換させました。
そして、それぞれの案の長所を組み合わせた新しい解決策を導き出し、全員が納得する形で合意形成を図ることができました。
この調整力を活かし、多様な意見が飛び交うチームにおいても、議論を円滑に進め、より良い結論を生み出すことに貢献したいと考えています。
例文4:地域活性化に関するフィールドワーク × ニーズを引き出す力
私の強みは、現場に足を運び、当事者との対話を通じて本質的なニーズを引き出す力です。
過疎化が進む地域の活性化策を研究するゼミで、現地でのフィールドワークを担当しました。当初は文献調査を元に、観光客向けのイベント企画を考えていました。
しかし、実際に現地で複数の住民の方にヒアリングをおこなったところ、「観光客も嬉しいが、それ以上に、高齢者が日常の買い物に困っている」という、文献からは見えない切実な課題が浮かび上がってきました。
この潜在的なニーズに基づき、私たちは移動販売サービスと地域住民の交流拠点を組み合わせた案を再構築し、自治体に提案。高く評価されました。
この経験で培った、現場の生の声から本質的な課題を発見する力を、貴社の製品開発やサービス改善に活かしていきたいです。
例文5:留学生との共同プロジェクト × 意図を汲み取る力
私の強みは、文化的な背景の違いを乗り越え、相手の真意を汲み取って協働する力です。
国際経営論の授業で、様々な国の留学生と5人チームで共同レポートを作成しました。プロジェクト開始当初、議論の進め方や時間管理に対する価値観の違いから、うまく意思疎通ができませんでした。
私は、言葉の壁だけでなく文化的な背景の違いが大きいと考え、積極的に「あなたの国ではこういう時どう考える?」と質問し、相手の考えの前提を理解することに努めました。
また、曖昧な表現を避け、図や箇条書きを用いて、お互いの意図を正確に確認し合うことを徹底しました。
粘り強い対話の結果、相互理解が深まり、最終的には各々の強みを活かした質の高いレポートを完成させることができました。
この力を活かし、多様なバックグラウンドを持つ方々と協働するグローバルな環境で、円滑なチームワークに貢献したいと考えています。
自己PRでコミュニケーション能力が伝わるフレームワークについて
魅力的な自己PRには「型」があります。このフレームワークに沿って情報を整理するだけで、格段に伝わりやすくなります。
「文章を考えるのが苦手」という方ほど、この型をそのままメモ帳に写し、穴埋めするイメージで作ってみると、短時間で整理しやすくなります。
1.結論:「私の強みは(例:傾聴力)です」と伝える
最初に「私の強みは〇〇力です」と、コミュニケーション能力を具体的に言い換えた言葉で始めましょう。
例えば、「傾聴力」「調整力」「伝達力」といった具体的なスキル名で提示することで、採用担当者はあなたがどのような場面で活躍できる人物なのかを瞬時にイメージできます。
この一文は、エントリーシートでも面接でも共通して使える「自己紹介の決め台詞」になります。
「私の強みは○○力です。その中でも、△△な場面で力を発揮してきました」と1〜2文で言い切れる形を、あらかじめ用意しておきましょう。
2.エピソード:強みを発揮した具体的な経験を話す
次に、その強みを裏付けるエピソードを具体的に語ります。
ここでは、誰と、どのようなコミュニケーション上の課題に対して、あなたがどのように考え、働きかけたのかを明確にすることが重要です。
以下の流れで整理すると、話がわかりやすくなります。
- 状況:どのような人間関係やチームの状況でしたか?(例:意見が対立するチーム、初対面のお客様との接客など)
- 課題:コミュニケーションにおいて、どのような問題がありましたか?(例:意思疎通がうまくいかない、相手のニーズが不明確など)
- 行動:その課題に対し、あなたは具体的にどのようなコミュニケーションを取りましたか?(結論で述べた強みと結びつけ、丁寧に聞く、間に入って調整する、わかりやすく説明するなど)
- 結果:あなたの働きかけによって、状況や人間関係はどのように好転しましたか?(例:チーム力が強まった、お客様から感謝の言葉をいただけた)
この4つをメモに書き出してから文章にすると、「話があちこちに飛んで結局何が言いたいのか分からない」という状態を防げます。
最終的には、「結論(強み)→状況→行動→結果」の順に並べ替えると、1〜2分で話しやすい自己PRの形になります。
3.入社後の貢献:強みを仕事でどう活かすかを説明する
最後に、そのコミュニケーション能力を活かして、入社後にどう貢献したいかを具体的に述べます。
企業の事業内容や志望する職務内容と結びつけ、例えば「私の『傾聴力』は、貴社の△△という業務において、××という形で貢献できると考えています」と伝えることで、あなたの活躍イメージと入社意欲の高さを同時にアピールできます。
ここが「ぼんやりした理想」で終わってしまうと、「いい経験だけれど、当社ではどう活かされるのか分からない」という印象になりかねません。
志望企業の公式サイトや説明会資料を読んだうえで、「どんな相手とどんなやり取りをする仕事なのか」を想像し、自分の強みが活きる具体的なシーンを1つでも挙げておくと説得力が増します。
面接でコミュニケーション能力の評価を高める話し方のポイント

書類選考を通過したら、次はいよいよ面接です。自己PRの内容はもちろん、「どう話すか」も同じくらい重要です。
コミュニケーション能力は、話の“中身”だけでなく、表情・声のトーン・うなずき方といった“話し方”からも評価されます。
ここでは、実践しやすい具体的な工夫を紹介します。
1~2分で伝える練習を繰り返す
面接で「自己PRをどうぞ」と言われた場合、話す長さは1~2分程度が最適です。要点を絞り、時間内に伝えきる練習をしておきましょう。
スマートフォンで自分の話している様子を録音・録画し、「同じ表現を何度も繰り返していないか」や「結論が後回しになっていないか」などをチェックすると、短時間で話し方が洗練されていきます。
可能であれば、友人やキャリアセンターの職員に聞いてもらい、「どんな人柄に感じたか」「どの部分が特に印象に残ったか」をフィードバックしてもらうと、自分では気づきにくい癖も把握できます。
聞く姿勢でコミュニケーション能力を示す
面接は会話のキャッチボールです。面接官の質問の意図を正確に理解し、結論から答えることを意識しましょう。うなずきや相槌といった非言語コミュニケーションも大切です。
質問の途中で被せて話し始めず、一拍おいてから話し出すだけでも、「落ち着いて人の話を聞ける人」という印象になります。
分からない質問が来た時には、焦って話し始めるのではなく、「少し考える時間をいただいてもよろしいでしょうか」と一言添えてから整理して答える姿勢も、冷静にコミュニケーションを取れる人としてプラスに評価されます。
逆質問は最後の自己PRのチャンス
「何か質問はありますか?」という逆質問は、あなたの質問力や対話力を示す絶好の機会です。準備した質問で、入社意欲とコミュニケーション能力をアピールしましょう。
例えば、「先ほどのお話にあった○○の業務では、どのような部門の方と連携する機会が多いのでしょうか?」といった質問をすると、仕事のコミュニケーションの具体的なイメージを持っている学生だと伝わります。
そのうえで、「そのような場面では、私の△△力を活かして〜のように貢献したいと考えています」と一言添えると、逆質問を通して自然に自己PRを“もう一度”行うことができます。
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自己PR作成に悩んだら、第三者に相談しよう
ここまで読んで、「自分の経験で本当に適切なコミュニケーション能力の自己PRができるか不安…」と感じる方もいるかもしれません。
そのようなときは、一人で抱え込まずに私たちマイナビ新卒紹介のような就職エージェントを活用しましょう。
就職エージェントとは、転職エージェントのように内定をもらうまで伴走してくれるサポーターのこと。
第三者に自分の経験を話してみると、「自分では当たり前だと思っていた行動」が強みとして指摘されることも多くあります。
コミュニケーション能力のような“目に見えにくい力”ほど、自分一人では評価しづらいため、キャリアアドバイザーなどの客観的な視点を取り入れることで、自己PRの精度がぐっと高まる可能性があります。
主なサポート内容は以下の通りです。
- 専任キャリアアドバイザーによる個別面談
- ES・履歴書の添削
- 面接日程調整代行
- 企業ごとの選考対策
- 選考後のフィードバック提供
なお、企業の採用担当者とつながっているため、不採用時にもフィードバックをもらえることがあります。その内容を次の選考に活かすことで、内定を得られる可能性を高めていくことが期待できます。
学生は完全無料で利用できるため、「相談してよかった」と話す先輩方も多くいらっしゃいます。
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