「そもそも自己分析の手法や進め方がわからない」
今、この記事を読んでいるあなたは、このように感じているかもしれませんね。
この記事では、自己分析のやり方がわからない就活生の方向けに、具体的な手法や進め方を解説します。
この記事を読み終える頃には、「自己分析のためにまずはこれをやってみよう」と次の一歩を踏み出せるはずです。ぜひ最後までお読みください。
この記事で分かること（目次）
- 多くの就活生が「自己分析はわからない」と感じる理由
- 自己分析は自分だけのものさし作り
- 今すぐできる簡単な自己分析のステップ
- 自己分析の結果をどう就活に活かすか
- どうしても自己分析がわからないなら
- 自己分析のやり方がわからなくても焦らず進めよう
多くの就活生が「自己分析はわからない」と感じる理由
自己分析のやり方を知る前に、まずはなぜ「わからない」と感じてしまうのか、その原因を探ってみましょう。原因がわかれば、解決策も見えてきます。
優れた強みや特別な経験を探そうとしているから
「自己PRできるような華々しい経験なんてない…」と思い込んでいませんか。
自己分析は、非常に優れた強みや特別な経験を探し出す作業ではありません。日常の些細な出来事や、当たり前だと思ってきた行動の中にこそ、あなたらしさや強みが隠れています。
たとえば「毎回ゼミの議事録を任されている」「アルバイトで新人さんに仕事を教えることが多い」といった、一見ささいな事実も立派な強みのヒントです。そこから「責任感が強い」「相手に合わせて説明できる」といった性質が見えてきます。
採用担当者が知りたいのは“ドラマのような特別なエピソード”ではなく、「その人がどんな考え方で、どんな行動をしてきたのか」という再現性のある行動パターンだと捉えてみましょう。
何のためにやるのかという目的が曖昧だから
ただ漠然と「自分の過去を振り返ろう」としても、ゴールが見えないマラソンのようで疲れてしまいます。
自己分析の目的は「自分に合う企業を見つけること」と「面接で自分らしさを伝えること」です。このゴールを意識するだけで、何に焦点を当てて考えればよいかが見えてきます。
具体的には、①どんなときにやりがいを感じるのか（価値観）、②どんな役割を任されることが多いか（強み）、③逆にストレスを感じやすい場面はどこか（苦手・避けたい環境）という3つの観点を押さえておくと、「就活の軸」づくりにもつながりやすくなります。
また、自己分析がどれだけ丁寧にできているかは、「事前準備がしっかりできる」というスキルのアピールにもつながることを意識したいですね。
「自己分析ができている＝自分を理解している人」は、入社後も周囲からのフィードバックを受け止めたり、自分で学び方を調整したりできると評価されやすくなります。
自分一人だけで完璧にやろうとしているから
自分のことを客観的に理解するのは、実はとても難しいことです。一人でうんうん唸っていても、堂々巡りになってしまうことは少なくありません。
「誰かに頼ってはいけない」なんてことはまったくなく、むしろ周りの視点を取り入れることが、自己分析をスムーズに進める近道になります。
自己分析のやり方に悩んだら、ぜひ私たち「マイナビ新卒紹介」をご活用ください。マイナビ新卒紹介は、マイナビが提供している新卒学生を対象とした無料の就職エージェントサービスです。
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現在の就活に行き詰まり感を感じたり、よりスピード感を求める場合はぜひご活用ください。
一人でノートと向き合うだけでは見えてこなかった「他人から見たあなたの良さ」や、「今の市場感覚から見たときに活かしやすい強み」なども、キャリアアドバイザーと話すことで具体的な言葉に落とし込めるようになります。
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自己分析は自分だけのものさし作り
「自己分析のやり方がわからない」ループから抜け出すために、まずは自己分析に対する考え方を少しだけ変えてみませんか。肩の力を抜いて取り組むための2つのポイントをお伝えします。
自己分析とは、「就活で使うネタ探し」だけではなく、今後の人生で仕事や環境を選ぶときの判断基準＝ものさしをつくる作業だと捉えてみてください。
企業が求める人物像に合わせる必要はない
自己分析は、企業に気に入られる「正解」を探すためのものではありません。
大切なのは、あなたが「どのような環境ならいきいきと働けるか」「何を大切にして働きたいか」という自分だけのものさしを作ること。
そのものさしに合う企業を探すことが、入社後のミスマッチを防ぐことにつながります。
企業から内定をもらって無事入社しても、ミスマッチが起きて早期退職してしまう方も少なくありません。それからまた転職活動をするのは大きな労力がかかるものです。
それなら、今自己分析を徹底して行い、あなたの価値観に合う企業選びをしたほうがずいぶん楽です。
無理に企業が求める人物像に合わせるのではなく、あなたらしさや強みを活かせる企業を探しましょう。そのために、自己分析は欠かせません。
たとえば「チームで協力するのが好き」であったり、「一人でコツコツ進める作業が得意」など、あなたが自然体で力を発揮できるスタイルが分かれば、同じ“営業職”でも向いている会社・向いていない会社がはっきりしてきます。
企業研究をする際も、「この会社は自分のものさしに合っているか？」という目線で情報を眺められるようになると、求人票に振り回されにくくなります。
自己分析は就活を通してアップデートするものと認識しよう
「一度始めたからには、完璧な自己分析を完成させなければ」と気負う必要はまったくありません。自己分析は、一度やったら終わり、というものではないからです。
これから就活生のみなさまは、様々な企業の説明会に参加したり、社会人の先輩の話を聞いたりすることになるでしょう。
そのなかで、新しい価値観に触れたり、興味の対象が変わったりすることで、あなたの考えは少しずつ変化し、深まっていくものです。
そのため、最初から100点を目指さなくて大丈夫です。まずは60点くらいのできでもよいので、一度形にしてみましょう。
そして、就職活動を通して得た気づきを書き足しながら、少しずつ自分分析を育てていく、そのようなイメージで気軽に取り組んでみてください。
具体的には、「説明会や面接が終わったら5分だけ振り返りメモを書く」といった小さな習慣をつくるのがおすすめです。どんなときにワクワクしたか・違和感を覚えたかをその都度メモしておくと、数週間後には「自分の軸」に共通するキーワードが浮かび上がってきます。
今すぐできる簡単な自己分析のステップ
「自己分析を進めるためには具体的に何をすればいいの？」という方が多いでしょう。ここからは、誰でもすぐに取り組める具体的な3つのステップをご紹介します。
どれも一度に完璧にやる必要はなく、まずは「今日はステップ1だけ」「週末にステップ2をやってみる」くらいの気持ちで取り組んでみてください。
1：身近な人に「私ってどんな人？」と聞いてみる（他己分析）
一番手軽で、かつ効果的なのが、他己分析です。
家族や親しい友人に「私の長所って何だと思う？」「どんなときに楽しそうに見える？」と聞いてみましょう。
自分では気づかなかった意外な一面や強みを教えてもらえるはずです。これが客観的な自分を知る第一歩になります。
また、マイナビでは「お願い！他己分析」というツールを無料で提供しています。
LINEなどでつながっている友だちに直接自分の長所や短所などを聞ける、他己分析ツールです。客観的な意見から、自分の新たな一面を発見するかもしれません。こういったツールを使ってみるのも良いでしょう。
おすすめは、3〜5人くらいに同じ質問を投げかけてみることです。「一緒にいてどんなところが助かる？」「逆に直した方がいいと思うところは？」など、ポジティブ・ネガティブ両方を聞いてみましょう。
返ってきた言葉の中で、何度も出てくる表現（例：「まじめ」「聞き上手」「行動が早い」など）は、あなたの“他人から見た強み”としてメモしておくと、のちほど自己PRづくりにとても役立ちます。
2：自己分析ツールを使ってみる
いくつかの質問に答えるだけで、自分の性格や強み、向いている仕事の傾向などを診断してくれるツールを活用するのもおすすめです。無料ツールも多くあるため、手軽にできます。
結果を鵜呑みにする必要はありませんが、自分を深掘りするための「キーワード」や「とっかかり」を得るのに非常に役立ちます。
マイナビでは「適性診断 MATCHplus」というツールを無料で用意しているため、使ってみるのもオススメです。
その他、自己分析にはマインドマップツールが役立ちます。マインドマップとは、中心となるテーマから放射状にキーワードやアイデアをつなげていくもの。
就活の自己分析では、過去の経験、感情、価値観など、様々な要素をつなぎ合わせて「自分という人間」を言語化する必要があります。
マインドマップは、これらのバラバラな情報を関連付け、客観的に全体像を把握するのに最適です。詳しくは、下記の記事をご覧ください。
【関連記事】マインドマップを使った自己分析のやり方とは？就活での活用例も紹介
ツールを使うときは、「診断結果のすべてを信じる」のではなく、①当たっていると感じる点、②少し意外だが気になった点、の2つにマーカーを引いてみてください。
そして、それぞれの項目について「そう言える経験はあったかな？」と具体的なエピソードを思い出していくと、単なる診断結果ではなく“自分だけのストーリー”に変わっていきます。
マインドマップも、難しく考えずに「大学生活」「アルバイト」「サークル」「趣味」など大きな枝をまず書き、その周りに出来事・感情・学んだことを自由に書き足していくイメージでOKです。
3：自分史を作り、モチベーショングラフを描いてみる
これまでの人生で、楽しかったこと、つらかったこと、頑張ったことなどを思い出し、モチベーションの上がり下がりを一本のグラフにしてみましょう。
なぜモチベーションが上がったのか（下がったのか）を考えることで、あなたのやりがいを感じるポイントや成長のきっかけが見えてきます。
小学生から現在までの出来事を時系列で書き出し、そのときに何を考え、どう行動したかを振り返ります。立派な出来事である必要はありません。
「部活の練習」「文化祭の準備」「アルバイトでの失敗」など、印象に残っていることを書き出すだけでOK。
この作業を行うと、点と点だった経験が線でつながり、あなたという人物の輪郭がはっきりと見えてきます。自分史を作ったなかで、モチベーショングラフを書けるようになります。
実際にやるときは、①A4用紙に横軸で「小学校〜大学」をざっくり区切る、②縦軸を「そのときの気持ちの高さ」として、出来事ごとに点を打つ、③特に上下が大きい出来事について「なぜそう感じたのか」「その結果どんな行動をしたのか」をメモする、という3ステップで進めてみてください。
このとき「どんな行動をしたか」「そのとき何を大切にしていたか」「その経験から何を学んだか」の3点を書き添えておくと、後から自己PRやガクチカのエピソードに転用しやすくなります。
自己分析の結果をどう就活に活かすか
自己分析で出てきたキーワードは、いわば素材です。これらをどう料理して、企業選びや選考対策に活かしていくのか解説します。
「書いて満足」で終わらせず、企業選び・エントリーシート・面接のそれぞれでどう使うかを意識すると自己分析の手応えがぐっと高まります。
キーワードの共通点を探してグループ化する
前述した「2.無料の自己分析ツールを使ってみる」で出てきたキーワードを眺めて、共通点を探してみましょう。
例えば「チームで目標達成」「文化祭の企画」「相談に乗るのが好き」といったキーワードからは、「人と協力して何かを成し遂げることに喜びを感じる」というあなたの価値観が見えてきます。これが、就活の軸のヒントになります。
似たキーワード同士を3〜4つのグループに分けて、それぞれに「一言タイトル（例：人の成長に関わること／コツコツ改善すること／新しいことに挑戦すること）」をつけてみましょう。
これがそのまま、企業選びにおける“自分の条件”や“志望動機の柱”として使えるようになります。
「強み」と「それを裏付けるエピソード」をセットにする
見つけ出した自分の「強み」（例：継続力）と、それを証明できる「具体的なエピソード」（例：大学4年間続けたアルバイト）をセットで考えてみましょう。
このセットが、自己PRやガクチカ（学生時代に力を入れたこと）で説得力を持たせるための核となります。
エピソードをまとめるときは、「いつ・どのような場面で（Situation／Task）」「どんな工夫や行動をしたのか（Action）」「その結果どうなったのか（Result）」という順番で整理すると、採用担当者にも伝わりやすいストーリーになります。いわゆるSTAR法を意識すると、話が論理的に組み立てやすくなります。
自己PR用に2〜3つ、志望業界ごとに“使い回しができる強みセット”を用意しておくと、エントリーシートや面接の準備がぐっとスムーズになります。
どうしても自己分析がわからないなら
ここまで試しても、まだモヤモヤが晴れない。そんなときは、一人で抱え込まないでください。第三者の客観的な視点を取り入れることで、道が開けることがよくあります。
「自分の強みを説明しようとすると途中で言葉に詰まってしまう」といった状態が続くなら、誰かに頼る合図だと思ってみてください。
私たちマイナビ新卒紹介のような就職エージェントは、自己分析と企業探しのサポートを行っています。
数多くの就活生と向き合ってきた経験から、あなたの話の中から強みや適性を引き出し、言語化するお手伝いをします。さらに、その強みが活かせる企業を具体的に紹介することも可能です。
相談は無料でできるので、ぜひお気軽にオンライン面談をお申し込みください。
「まだ業界も職種も決まっていない」といった段階でも相談して大丈夫です。むしろ、その“モヤモヤした状態”から一緒に整理していくのが就職エージェントの役割だと考えてください。
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その他、大学のキャリアセンターの職員やOB・OGなど、社会人の先輩に話を聞いてもらってもよいでしょう。
あなたの話を整理し、社会人の視点から「それはこういう強みとしてアピールできるよ」といったアドバイスをくれるかもしれません。
一人で考える自己分析と、誰かに話しながら整理する自己分析は、得られる気づきの種類がまったく違います。両方を組み合わせることで、「自分では気づけなかった魅力」に出会える可能性が高まります。
自己分析のやり方がわからなくても焦らず進めよう
「自己分析がわからない」と感じるのは、あなたが自分の将来に真剣に向き合っているからこそです。
今回ご紹介した簡単な3ステップを一つでも試してみることで、今まで見えていなかった自分の一面に気づけるかもしれません。
自己分析は、あなたが納得のいくキャリアを歩むための、大切な旅の始まり。自分のペースで一歩ずつ進んでいきましょう。
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