3つのポイントで効率的な業界研究のやり方と手段を知る
就職活動において、業界研究はどのように取り組めばよいでしょうか?業界研究はとても大事ではありますが、何かとても大掛かりなことをしなければならないと気構えて、腰が重くなっている方も多いと思います。ここではそんなみなさまに3つの業界研究のポイントと、効率のよい手段を紹介します。
業界研究とは
就活では、自分がどんな仕事をやりたいのか、あるいはどんな会社に就職したいのか、方向性を絞っていく必要があります。
まずは世の中にどんな業界があるのか調べることから始めましょう。
例えば、メーカーといっても、素材系から機械、金属、自動車、繊維、印刷などさまざまです。また、業界ごとに特徴がありますし、市場や発展性など知っておくべき事柄はたくさんあります。志望する企業の業界だけではなく、その他の業界についても業界研究で幅広く情報を収集することが大切です。
業界研究のポイント
業界の数は多く、細かい分類を見るととても時間がかかってしまうので、効率良く研究することが重要です。ここでは研究を効率良く進めるために押さえておきたい3つのポイントを紹介します。
押さえておきたい3つのポイント
業界の全体像を捉える
世の中にある企業は多種多様なビジネスモデルや分類から成り立っています。そのため、大きな分類である業界を知ることで社会の構成図を理解することができ、さまざまな業界を知ることで企業を選ぶ上での視野が広がります。
業界ごとの特徴を理解する
業界が取り扱う商品やサービス、顧客の形態である「BtoBサービス(企業にサービスを提供)」や「BtoCサービス(個人にサービスを提供)」などの分類を知ることは業界を理解する上で欠かせません。面接では業界の特徴や扱うサービスの形態なども質問されるケースもあるため、しっかりと研究を行いましょう。
業界の成長性・安定性を知る
業界の成長性を知ることは、将来のキャリア形成にも大きな影響を与える場合もあります。衰退している業界では長期的働けるか不安という方もいらっしゃいます。成長性や安定性があるなどを自分のキャリアプランと照らし合わせて選択することが大切です。一般的に誕生して間もない業界ほど成長性があり、業界の売上高が高いほど安定性がある傾向にあります。
上記の3つのポイント以外にも「業界の景気動向」や「業界を構成する企業」など、調べていく中で疑問に思った箇所は深く掘り下げて研究を行いましょう。
業界研究の手段
業界研究のポイントを確認した後は、調べる手段を理解して情報収集を行いましょう。さまざまな手段を用いることで多角的な視点で業界研究を行うことができ、業界の全体像を把握できます。
就職情報サイト
「マイナビ20××」のような就職情報サイトでは企業の採用情報はもちろん、業界の詳細や業界セミナーのようなイベント情報など、就職活動で必要となるコンテンツが網羅されています。業界の全体像を理解するのに適しているため、はじめの取り掛かりに向いています。
新聞・ニュース
新聞やニュースでは業界に関わる最新の情報を入手できます。事業展開や業績の見通し、景気や円相場の変動の影響などを注意して見ることで各業界の動向を知ることができます。社会情勢は一般常識として面接などで質問される場合もあるため、日頃から新聞やニュースを見る習慣をつけるとよいでしょう。
書籍や雑誌
業界本や就職情報誌は業界について詳しく書かれているため、業界の全体像や動きを把握するのに役立ちます。書店の就職本コーナーやインターネットでの購入が可能です。
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業界地図
日本経済新聞社や東洋経済新報社など複数の出版社が発行している「業界地図」はさまざまな業界が網羅され、各業界の商品などの市場のシェア率を知ることができます。企業の業界での立ち位置や成長度合いを把握するのにおすすめです。
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就活四季報
東洋経済新報社が発行している「就職四季報」は企業から掲載料をもらわずに作成しているため、客観的な企業情報を得ることができます。5,000社以上の企業情報が業界別に掲載され、同業の会社比較など、多岐に渡る観点での情報を得ることができます。書籍は総合版、優良・中堅企業版、女性版などの種類があります。
業界研究セミナー
業界研究セミナーでは実際に業界で働く人々から話を聞くことができ、将来のキャリアイメージの形成にも役立ちます。業界のリアルな最新情報を聞くことができる機会は少ないため、その他の情報収集と並行して行うとよいでしょう。
会社説明会
会社説明会では事業内容や業績、業界内での立ち位置を知ることができます。また、企業の雰囲気や現場の様子について話が聞けたり、質疑応答の時間が設けられていたりすることもあるのが大きな特徴です。ただ話を聞くのではなく、疑問を解消するためにこの場を活かしましょう。
OB・OG訪問
OB・OG訪問は、自分で業界研究を行った上で、調べ切れなかった情報収集をできることが特徴です。OB・OG訪問を有意義なものにするためには、前段階で、できる限りの業界研究を十分に行っておき、訪問の際に聞くことをまとめておくとよいでしょう。
例えば「業界内の競合にはない、自社の強みをどう考えているのか」、「仕事のやりがいは何か」、「学生時代の経験で仕事に活かせていることはあるか」などです。質問内容は事前に精査しておきましょう。
OB・OG訪問についての詳細は「OB・OG訪問一覧」で確認できます。
キャリアセンター(就職課)
キャリアセンターでは就職活動のサポートを行います。学校で学んだ専攻がどの業界に向いているのかなどを相談できるため、他の方法と併せて活用するとよいでしょう。また、キャリアセンターが開催するガイダンスは各業界の人から直接話を聞けるチャンスもあるので、ぜひ参加してください。
新卒向け就職エージェント
業界の詳しい情報を自分だけで調べるのはなかなか難しいかと思います。そのようなときは新卒の就職エージェントを頼るのも一つの方法です。キャリアアドバイザーが学生と企業の間に立って選考をサポートするサービスで、面談などを通じて業界の詳しい情報を知ることができます。
業界研究で興味がある業界や志望する業界が見つかった後は、「企業研究はここをチェック!企業を理解するポイント」で企業研究を行うのがおすすめです。
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マイナビ新卒紹介も新卒向け就職エージェントのひとつです。マイナビ新卒紹介では、キャリアアドバイザーが一人ひとりの就職活動をサポートします。サービスは、キャリアカウンセリング、自己分析のサポート、求人紹介、書類添削、面接対策と内定までを全面バックアップするものです(全て無料)。業界研究のポイントについてもアドバイスできますので、活用してみてください。