これまで数多くの先輩たちを内定に導いてきた私たち就活エージェントが、「本当に評価される」エントリーシートの書き方を大公開!
『採用担当者が見ている本当に伝えるべきポイント』から、『通過率が変わる!?ワンランクアップ術』など、具体的なアクション例や例文を織り交ぜながら、内定レベルに近づく「エントリーシートの書き方」を就活初心者にもわかりやすく解説します。
✅この記事で分かること(目次)
- エントリーシート(ES)とは?
- 【採用担当者が見ているポイント】各設問の「真意」とは
- 「よくある落とし穴」と「通過率が変わる!?ワンランクアップ術」
- 【3ステップで完成】内定レベルに近づくエントリーシートの書き方
- エントリーシート書き方の注意点
- 【最終チェックリスト】エントリーシート提出前の確認
- エントリーシートの書き方に関するよくある質問(Q&A)
- 「これで合ってる?」一人で悩んだら、キャリアアドバイザーに相談するのも◎
エントリーシート(ES)とは?
エントリーシートとは、就職活動で企業に提出する応募書類の一つで、企業独自の応募書類のこと。応募者の人物像・志望動機・可能性を伝えるための「自己プレゼンテーション資料」になります。
選考でのESの役割
エントリーシートは、選考プロセスの各段階で異なる役割を持ち、全体を通じて活用される重要書類です。

【第1段階】書類選考:合否判定の直接的な材料
企業の採用担当者は、1枚のエントリーシートを比較的短時間で判断します。
● 基本的な文章力・論理構成力の評価
● 企業との適合性の初期スクリーニング
● 面接に呼ぶ価値があるかの判定
を実施します。
【第2段階】面接:面接官の質問材料
面接段階では、面接官がエントリーシートを手元に置いて質問を組み立てます。
エントリーシートの内容をベースに「なぜそう思ったのか」「具体的にはどういうことか」といった深掘り質問が行われます。
【第3段階】最終選考:一貫性の判断材料
複数の面接官や役員が目を通し、
● 一貫性の検証:書類から最終面接まで、主張に矛盾がないか
● 成長性の評価:ESに書かれた経験から、どれだけ成長してきたか
● 組織適合性の判断:企業文化との相性、チームへの貢献可能性
これらを総合的に評価します。
つまり、エントリーシートは「一度提出したら終わり」「とりあえず書く」ものではなく、「選考全体を見据えた戦略的設計」を考え、対策することが必要です。
【採用担当者が見ているポイント】各設問の「真意」とは
エントリーシートの頻出質問には、表面的な問いかけの裏に、『採用担当者の本当の評価ポイント』が隠されています。
企業が「自己PR」や「学生時代に頑張ったこと」を聞く本当の理由を理解し、真の評価ポイントに対する的確な回答を考え、戦略的にエントリーシートを設計することが大切です。

自己PR
=「強み」を入社後どう活かせるか具体的に示す
表面的なエントリーシートの質問
「あなたの強みを教えてください」
〈採用担当者の真の評価ポイント〉
- 実用性:その強みは実際の業務内で役立つか?
- 再現性:環境が変わっても発揮できる強みか?
- 成長性:今後さらに伸ばせる強みか?
✅単に強みを述べるだけでなく、企業の事業内容や仕事内容と結びつけて語ることが重要です。
ガクチカ
= 経験の中での「学び」と「活かし方」を示す
表面的なエントリーシートの質問
「学生時代に力を入れたことを教えてください」
〈採用担当者の真の評価ポイント〉
- 課題発見力:与えられた課題ではなく、自ら見つけた課題か?
- 実行力:アイデアだけでなく、実際に行動に移したか?
- 巻き込み力:周囲を動かし、協力を得られたか?
- 学習能力:経験から何を学び、次にどう活かしたか?
- 継続性:一時的な頑張りか、継続的な取り組みか?
✅活動の規模ではなく、思考と行動のプロセスを詳細に描写することが重要です。
経験の中であなたが主体的に設定した「課題」と、それに対する「行動」、そして得られた「結果・学び」をセットで語りましょう。
志望動機
=「なぜこの会社なのか」を明確に示す
表面的なエントリーシートの質問
「なぜ当社を志望するのですか?」
〈採用担当者の真の評価ポイント〉
- 企業理解の深さ:表面的な情報以上に企業を研究しているか?
- 志望の必然性:なぜ他社ではなく、この企業なのか?
- 貢献可能性:入社後、具体的にどんな価値を提供できるか?
- 長期的視点:3年後、5年後のキャリアビジョンはあるか?
- 価値観の一致:企業文化や理念と自身の価値観は合致するか?
「業界1位だから」「成長できそうだから」といった理由は、どの企業にも言えてしまいます。
✅「その企業のどんな点に魅力を感じ、自分のどんな強みを活かして、何を成し遂げたいのか」まで具体的に語ることで、あなただけの特別な志望動機となり、本気度が伝わります。
「よくある落とし穴」と「通過率を上げるワンランクアップ術」
「テンプレート通りなのに落ちる…」を卒業するには?
見落としがちな、よくある「3大落とし穴」を、具体例とともに詳しく解説していきます。現在のエントリーシートに当てはめて考えてみましょう。
落とし穴①:例文をなぞっただけの「無個性」なエントリーシート
ネット検索すれば、「内定者のES例文集」や「受かる自己PRテンプレート」がすぐに見つかりますが、構成や表現をそのまま借用してしまうと無個性なエントリーシートになってしまう可能性もあります。
ありがちな落とし穴の例
- 「私の強みは○○力です。なぜなら〜」
→機械的なPREP法の適用には注意! - 「貴社の『顧客第一主義』という理念に共感し〜」
→企業理念を言及する際には、表面的にならないように注意! - 「この経験を通じて、○○の大切さを学びました」
→学びが抽象的な表現になっていないか注意!
【改善例】ワンランクアップ術
✅具体的な数字で「リアリティ」を掘り下げる
× 改善前:
「アルバイトでリーダーシップを発揮しました」
○ 改善後:
「深夜シフトの定着率30%という課題に対し、私は『15分面談制度』を導入し、3ヶ月で定着率を75%まで改善しました」
✅行動の過程を含めた「独自性」を加える
× 改善前:
「チームワークの大切さを学びました」
○ 改善後:
「最初は一人で解決しようと抱え込んでいましたが、メンバーに自分の考えを開示し意見を取り入れる姿勢を示したところ、協力を得られ、チームワークの大切さを実感しました」
落とし穴②:「すごい経験」がないとダメだという思い込み
長期インターンや海外ボランティアといった華やかな経験談を目にすると、「それに比べて自分の経験は地味かも…」と不安になるかもしれません。
しかし、採用担当者が見ているのは経験の派手さではなく、「その経験から何を学び、どう次へ活かそうとしているか」というあなたの考え方です。
【採用担当者目線で考える】評価基準のポイント
- 「経験の規模」よりも「課題発見力」
→どんな小さな環境でも、課題を見つけ出せる観察眼があるか - 「成果の大きさ」よりも 「プロセスの質」
→試行錯誤の過程で、どんな工夫や改善を行ったか - 「役職の高さ」 よりも 「貢献の具体性」
→チームの中で、具体的にどんな価値を提供したか
【改善例】ワンランクアップ術
「よくある経験」だと感じていることも、視点を転換して、行動のプロセスを具体的に考えてみましょう。
〈ケース1:サークル活動の場合〉
× 改善前:
「テニスサークルの会計を担当しました」
○ 改善後:
「年間予算15万円の使途を可視化するため、独自の収支管理シートを作成。『見える化』により無駄な支出を3万円削減し、その資金で念願の合宿を実現させました。」
〈ケース2:ゼミ活動の場合〉
× 改善前:
「ゼミで研究発表を行いました」
○ 改善後:
「専門用語だらけだった研究内容を、他学部の学生にも理解してもらうため、身近な例え話を10個作成。発表後のアンケートで理解度が前回の60%から95%に向上しました。」
落とし穴③:「求める人物像」を無視した一方的なアピール
自分の強みを伝えたいという熱意は非常に重要です。しかし、例えば「チームワーク」を重視する企業に対して「個人で成果を出す力」だけをアピールしても、「うちの会社とは少し合わないかな」と思われてしまうかもしれません。企業が何を求めているかを理解することが、効果的なアピールの第一歩です。
よくあるミスマッチの例
- 保守的な大手メーカー
→ 「革新的なアイデアで既存の枠組みを壊します!」 - ベンチャー企業
→ 「じっくりと時間をかけて確実に成果を出します」 - チーム重視の企業
→ 「個人プレーで圧倒的な成果を出してきました」
【改善例】ワンランクアップ術
企業が求める人物像を正確に把握するために、具体的なアクションをご紹介します。
✅企業の採用ページの「深読み」テクニック
● 使用頻度の高いキーワードをカウント
例:「挑戦」が10回登場 → チャレンジ精神重視
● 社員インタビューの共通点を抽出
全員が「チームで」と言及 → 協調性重視
● 求める人物像の「行間」を読む
「自ら考え」→主体性、「周囲を巻き込み」→リーダーシップ
✅差がつく「多角的な」企業研究
● 表層情報(企業HP、採用サイト)
公式に発信されているメッセージを収集
● 実態情報(OB/OG訪問、インターンシップ)
実際の職場環境や働き方を体感
● 戦略情報(IR資料、業界レポート)
今後の事業展開から必要な人材像を推測
【3ステップで完成】内定レベルに近づくエントリーシートの書き方
ここからは、実際に通過するエントリーシートを作成するための具体的な3つのステップを解説します。
①「自己分析」で自分の武器を見つける
まずは、あなた自身の「強み」「弱み」「価値観」を深く理解し、全ての土台になる自己分析から始めます。表層的な長所短所の列挙ではなく、以下の3層構造で深掘りすることが重要です。
【第1層】行動特性の棚卸し
✅ 過去3年間で最も時間を投資した活動を5つリストアップ
✅ 各活動における役割と具体的な行動を時系列で整理
✅ 周囲からのフィードバックや評価を客観的データとして収集
【第2層】価値観の言語化
✅ 意思決定の際の判断軸(効率性重視/関係性重視など)を特定
✅ モチベーションの源泉となる要素を具体的場面から抽出
✅ 譲れない信念や大切にしている考え方を3つに絞り込む
【第3層】成長軌跡の可視化
✅ 失敗から学んだ教訓とその後の行動変化を具体的に記述
✅ スキルや能力の向上を数字や第三者からの評価で示す
✅ 次のステージで挑戦したい課題と、その理由を明確化
②「企業研究」でアピールすべきポイントを特定する
次に、エントリーシートを提出する企業のことを徹底的に調べます。企業のウェブサイトや採用ページ、IR情報などを読み込み、「どんな人材を求めているのか」「どんな強みをアピールすれば響くのか」という、戦うべきフィールドと企業のニーズを正確に把握します。
具体的なアクションについては、下記にて紹介しています。
● 企業の採用ページの「深読み」テクニック
● 差がつく「多角的な」企業研究
③PREP法で「論理的」に文章を組み立てる
自分の武器(強み)と、戦うフィールド(企業が求めているニーズ)が分かったら、いよいよ文章を作成します。ここでは、相手に伝わる論理的な文章構成のフレームワークである「PREP法」を使って、誰が読んでも分かりやすい、説得力のある文章を組み立てていきましょう。
PREP法とは?
PREP法(プレップ法)は、Point(結論)、Reason(理由)、Example(具体例)、Point(結論)の頭文字を取った、説得力のある文章を構成するためのフレームワークです。特にビジネスシーンでの報告や、エントリーシートの自己PRなど、要点を簡潔かつ論理的に伝えたい場面で非常に有効です。
P(結論):まず結論を述べる
R(理由):なぜそう言えるのかの理由
E(具体例):実際のエピソード
P(結論):最後にもう一度結論
PREP | 役割 | ポイント |
---|---|---|
P 結論 | 話の全体像を示し、聞き手の関心を引く。 | 「私の強みは〇〇です」「結論から申し上げますと〜」のように、簡潔に言い切ることが重要です。 |
R 理由 | 結論の正当性や妥当性を補強する。 | 「なぜなら、〜だからです」「その理由は2つあります」といった接続詞を使うと、話の流れがスムーズになります。 |
E 具体例 | 話に具体性と信頼性を与え、聞き手の共感や納得感を引き出す。 | 自身の経験に基づいたエピソードや、客観的なデータを交えて説明すると、より説得力が増します。 |
P 結論 | 話の要点を再確認させ、メッセージを印象付ける。 | 冒頭の結論と同じ言葉で締めくくるだけでなく、「以上の理由から、私の強みは〇〇であると自負しております」のように、少し表現を変えてまとめると、より洗練された印象になります。 |
エントリーシート書き方の注意点
エントリーシートを書く際に、減点を防ぐための注意すべき点や基本的なルールについて下記にまとめました。内容が優れていても、基本的なルールを守らないと「準備不足」や「熱意が低い」といった印象を与えてしまいますので、細かい部分まで確認することが大切です。
誤字脱字はゼロが基本
誤字脱字は、注意力の欠如や志望度の低さを感じさせてしまう可能性があります。
以下の方法でチェックを徹底しましょう。
● ツールでのチェック: Wordの校閲機能や、オンラインの文章校正ツールを使って、客観的なエラーを洗い出します。
● 声に出して読む: 文章を黙読するだけでは気づきにくい、不自然な言い回しや「てにをは」の間違い、句読点の位置などを発見できます。
● 時間を置いたセルフチェック: 書き上げた直後は、脳が内容を記憶しているため間違いに気づきにくいものです。一晩寝かせる、あるいは数時間まったく別のことをするなど、時間を空けてから新鮮な目で読み返すことで、ミスを発見しやすくなります。
敬体で統一し、話し言葉を避ける
「〜なので」や「〜みたいな」といった話し言葉は避け、文章全体を敬体(です・ます調)で統一しましょう。ビジネス文書としての正式さを意識することが重要です。
NG例(話し言葉) | OK例(書き言葉) |
---|---|
〜なので | 〜ので、〜のため |
すごく、めっちゃ | 非常に、大変 |
〜みたいな感じで | 〜のように、〜といった形で |
〜だと思います | 〜と考えます、〜と確信しております |
いろんな | さまざまな、多様な |
指定文字数の80%以上を埋める
文字数が少ないと熱意が伝わりにくくなります。伝えたい内容を簡潔にまとめつつ、与えられたスペースをしっかり使い、80〜90%を埋めることを目指しましょう。
手書きの場合は、読みやすく丁寧な字を心がける
Web提出が主流の現代において、あえて手書きを求める企業には「候補者の人柄や仕事への姿勢を文字から感じ取りたい」という意図があります。字の上手い・下手以上に、一文字一文字を丁寧に書く「姿勢」が評価されています。
筆記用具: 黒のボールペンを使用します。消せるボールペンは、熱で消えたり、公的書類として不適切と判断されたりする可能性があるため、必ず避けましょう。
修正: 修正液や修正テープの使用は、原則としてNGです。見栄えが悪くなるだけでなく、「準備を怠った」という印象を与えます。もし間違えてしまった場合は、潔く新しい用紙に最初から書き直しましょう。
下書き: 鉛筆で薄く下書きをし、ボールペンで清書した後に丁寧に消しゴムで消すことで、ミスを大幅に減らすことができます。
【最終チェックリスト】エントリーシート提出前の確認
エントリーシートをすべて書き終えたら、一度冷静になって最終確認。このひと手間が、エントリーシートの通過率を大きく左右します。
自分自身が「多忙な採用担当者」になったつもりで、以下のリストを使い、厳しく、そして客観的に最終評価してみてください。
【内容面】「あなたらしさ」と「企業との相性」は伝わるか
チェック項目 | 具体的な確認ポイント |
---|---|
✅企業の「求める人物像」とアピールが一致しているか | 採用サイトや説明会の言葉をそのまま使っていませんか? 企業のビジネスモデルや社風を自分なりに解釈し、「なぜ自分がその環境で活躍できると言えるのか」を自分の言葉で説明できていますか? |
✅エピソードに「情景」が浮かぶ具体性があるか | 「頑張った」ではなく「週5日の練習後、毎日2時間の自主練習を半年間続けた」のように、数字や固有名詞を用いていますか? 誰が読んでも、あなたの行動やその場の状況が目に浮かぶような記述になっていますか? |
✅ 「結論ファースト」で、要点が瞬時に伝わるか | 各設問の最初の1文だけを読んでみてください。それだけで、あなたが最も伝えたいこと「結論」が明確に理解できますか? 多忙な担当者は、全文を熟読してくれるとは限りません。 |
✅「あなただけの学び」で独自性を示せているか | その経験を通じて得た学びは、「コミュニケーション能力」や「挑戦することの大切さ」といった、誰もが書けるありきたりな言葉で終わっていませんか? その経験をしたあなただからこそ得られた、固有の気づきや視点が語られていますか? |
【形式面】「社会人としての基礎力」は示せているか
チェック項目 | 具体的な確認ポイント |
---|---|
✅ 誤字脱字・変換ミスはゼロか | ⚠️ 致命的なミスです。 Wordの校閲、音読、第三者の目など、3つ以上の異なる方法でチェックしましたか? 「御社」と「貴社」の使い分けは正しいですか? |
✅「ビジネス文書」として適切な言葉遣いか | 「です・ます調」で完全に統一されていますか? 「〜なので」「〜みたいな」「すごく」といった話し言葉や学生言葉を無意識に使っていませんか? |
✅ 指定文字数に対する熱意と要約力は十分か | 指定文字数の8割以上を埋め、不自然な余白はありませんか? 逆に、文字数オーバーや、アピールしたいがために文字サイズが小さすぎることはありませんか? |
✅「見た目」の読みやすさに配慮できているか | 意味の塊ごとに適切に段落分けされていますか? 一文が長すぎて息継ぎができない文章になっていませんか? |
【最終確認】万が一のミスにも徹底的に対策しきれているか
チェック項目 | 具体的な確認ポイント |
---|---|
✅ 「第三者の客観的な視点」を入れたか | 家族や友人だけでなく、大学のキャリアセンター職員や就活エージェントなど、多くのESを見てきた人に読んでもらいましたか? 自分では気づけなかった論理の飛躍や、伝わりにくい表現を指摘してもらいましたか? |
✅ 「音読」で文章のリズムを確認したか | 実際に声に出して読んでみて、つっかえたり、不自然に感じたりする箇所はありませんか? スムーズに読めない文章は、読み手にとってもストレスになります。 |
✅ 提出期限に対して「十分な余裕」があるか | ⚠️ 提出は「期限の24時間前」を強く意識しましょう。 提出直前のサーバー混雑や、PCの不具合、急な体調不良など、不測の事態は起こり得ます。余裕がある状態で、最終提出ボタンを押せる状態ですか? |
✅証明写真や提出方法の再確認は完璧か | 指定されたファイル形式(PDF/Word)やファイル名になっていますか? 証明写真のデータは正しい位置に貼られていますか? Webテストの同時提出など、付随する作業はありませんか? |
エントリーシートの書き方に関するよくある質問(Q&A)
就活を始めたばかりの27卒の皆さんから、キャリアアドバイザーがよく受ける質問にお答えします。
Q. 留学や長期インターンシップのような「特別な経験」がなくても大丈夫?
A.全く問題ありません。企業が見ているのは経験の華やかさではなく、その経験の中であなたがどう考え、どう行動したかです。
例えば、コンビニのアルバイトでも
「レジ打ちをしていました」→ ❌ ただの事実の羅列
「深夜帯の人手不足を解決するため、新人教育マニュアルを自主的に作成し、3ヶ月で離職率を40%改善しました」→ ⭕ 課題発見力と改善力が伝わる
ポイントは3つ
- 自分なりの問題意識を持っていたか
- 主体的な行動を起こしたか
- 具体的な成果や学びがあったか
この3つが含まれていれば、どんな経験でも立派なアピール材料になります。
Q. 複数の企業に同じエピソードを使い回してもいい?
A.エピソード自体の使い回しはOK。ただし、必ず企業ごとにカスタマイズが必要です。
同じエピソードでも、見せ方を変えることで異なる強みをアピールできます。
例)
基本エピソード:
カフェのアルバイトで、お店を良くするために自分なりに工夫した経験
IT企業向けカスタマイズ:
アピールする強み:課題発見力/業務プロセスの改善提案力/効率化意識
例文:
店のSNS運用が活用不足だと感じ、近隣人気店10アカウントを分析。投稿時間やハッシュタグの共通点(平日ランチ帯、#地名カフェ巡り)を抽出し、運用案を提案・実行しました。結果、3ヶ月でフォロワーが約200名増え、『SNSを見て来店』のお客様が目に見えて増加しました。
食品メーカー向けカスタマイズ:
アピールする強み:顧客視点/主体性
例文:
人気のスコーンに『ジャムがあると嬉しい』という常連の声を受け、店長に共有し、冷蔵庫のいちごジャムを追加料金で提供する案を提案。すぐに採用され、『こういうのが欲しかった』と好評でした。小さな本音に応え、体験価値を高めました。
金融機関向けカスタマイズ:
アピールする強み:日々の業務における課題発見力/地道な改善意識
例文:
閉店後のレジ締めで手計算ミスを機に、Excelで自動集計・検算シートを作成して提案しました。以降、私のシフトで運用し、手戻りがなくなり作業が安定。日常業務の非効率を見つけ、確実に改善する姿勢を身につけました。
カスタマイズのポイント:
- 企業の求める人物像に合わせて切り口を変える
- 業界特有のキーワードを織り込む
- その企業の仕事にどう活きるか明確にする
- 志望動機との一貫性を保つ
必ず自分の言葉に言い換えることで、説得力が増し、面接対策にもつながります。
Q.文字数指定がない場合、どのくらい書けば良い?
A. 指定された枠の8〜9割を埋めることを目安にしましょう。
文字数指定がない場合でも、与えられたスペースは「企業があなたについて知りたい情報の量」を示しています。空白が多すぎると「熱意が低い」「伝える努力を怠っている」と判断されかねません。
逆に、小さすぎる文字で枠いっぱいに詰め込みすぎるのも、読み手への配慮に欠ける印象を与えます。読みやすい文字の大きさで、全体の8〜9割程度を記述するのが、熱意と読みやすさのバランスが取れた最適なボリュームです。
Q. 手書きとPC、指定がない場合はどちらが良いですか?
A. 基本的には、読みやすさと効率の観点からPCでの作成をおすすめします。
指定がない場合、どちらで作成しても選考上の有利・不利はほとんどありません。しかし、PC作成には以下のメリットがあります。
- 修正が容易: 誤字脱字の修正や文章の推敲が簡単にできる。
- 読みやすい: 誰が読んでも同じクオリティの読みやすい文章になる。
- 効率的: 一度作成した文章を他の企業向けに調整しやすい。
もし字の丁寧さに自信があり、それをアピールしたいと考えるのであれば、手書きを選ぶのも一つの戦略です。その際は、黒のボールペンを使い、修正液・修正テープは使わずに、間違えたら新しい用紙に書き直すのが基本マナーです。
Q. 提出前に誰かに添削してもらうべきですか?
A. はい、第三者に添削してもらうことを推奨します。
自分では完璧だと思っていても、客観的に見ると「意味が伝わりにくい表現」「誤字脱字」「アピールポイントのズレ」など、多くの改善点が見つかるものです。
添削を依頼する相手としては、以下のような人が考えられます。
- 大学のキャリアセンター
→数多くの学生のESを見てきており、的確なアドバイスが期待できます。 - 新卒紹介エージェントのキャリアアドバイザー
→企業の採用基準を熟知しており、より実践的な視点から添削してくれます。 - 信頼できる社会人の先輩
→実際に働いている人の視点から、企業に響くポイントを教えてもらえるかもしれません。
複数の人に見てもらうことで、多角的なフィードバックを得られ、エントリーシートの完成度を飛躍的に高めることができます。
「これで合ってる?」一人で悩んだら、
キャリアアドバイザーに相談するのも◎
ここまで読み進めても、いざ自分のこととなると「本当にこれでいいのかな?」と不安になるのは当然のことです。そんな時は、一人で抱え込まずに、客観的な視点を取り入れることを考えてみませんか?
なぜキャリアアドバイザーへの相談が有効なのか?
自分では「当たり前」だと思っている経験でも、就活のプロである第三者に見てもらうことで、自分一人では気づけなかった客観的なアピールポイントを発見できます。
就活エージェントができること:ES添削から面接対策まで伴走サポート
就活エージェントは、単にエントリーシートを添削するだけではありません。あなたの自己分析を深掘りするところから、企業選び、面接対策、そして内定まで、あなたの就活全体をマンツーマンでサポートするパートナーです。
まずは気軽にキャリア相談から始めてみませんか?
「エージェントに相談するのは、まだ早いかも…」と感じる必要は全くありません。むしろ、就活を始めたばかりの「今」だからこそ、幅広い視野で確認することが非常に重要です。まずはあなたの現状や悩みを話すだけの、気軽なキャリア相談から始めてみましょう。私たちが、あなたの就活の最初の相談相手になります。