すぐに書ける!部活動をテーマに作るガクチカのテンプレと具体例

KnowHow

部活動でガクチカを作成するメリットとポイント

「部活を3年間頑張ってきたけど、ガクチカでうまくアピールできるかな…」
そんな悩み、ありませんか? 大丈夫!部活動の経験は、あなたの「強み」を伝える最高の武器になります。

  • 継続力
  • リーダーシップ
  • 協調性
  • 目標達成力

大事なのは、華やかな結果よりも「あなたがどう考え、行動したか」です。 この記事を読めば、ライバルと差がつく「伝わるガクチカ」の作り方が分かります!

体育会系の部活動 例文とポイント

私は大学サッカー部でキャプテンを務め、❶“県大会初優勝”という目標を掲げました。達成のために❷『得点力の向上』が必要だと感じ、2つの施策に取り組みました。❸データを活用し課題を具体的にすることを意識しました。過去の試合映像を数値化して“決定機 10 本中 3 本しかシュートを打てていない”など課題を可視化し、キャプテンとして働きかけました。週1回 1on1 面談で各メンバーの目標をシェアし、成果が出た練習メニューと併せてホワイトボードに掲示するなどおこないました。

当初は映像分析の手間からメンバーから反発も起きましたが、『分析→実践→振り返り』を続けた結果、❹平均得点は 1.2 点→2.9 点へ向上。最終的に目標である県大会優勝を達成することができました。

この経験で、❺目標を数値化し共有することの重要性とメンバー固有の強みを活かすためにリーダーシップをとることなどを学ぶことができました。この経験は貴社の❻『データに基づく課題解決でチームの成果を最大化する』というバリューと重なると考えています。入社後は、部活動で培ったデータ分析力と対話型リーダーシップを活かし、営業チームで高い目標達成に貢献したいです。

ポイント

  1. 目標設定     :具体的な最終目標
  2. 具体的な課題   :データを取り具体的な課題を見つけた
  3. 具体的な取り組み :課題に対して行った具体的な行動
  4. 成果       :どの程度改善したのか、目標に対して達成できたのか
  5. 学び・気づき   :この経験を通じて成長できたこと
  6. 企業との親和性  :企業とどんな関連があるのか、企業でどのように活かすのか

この例文では、“県大会優勝”という高い目標のためにチームをまとめ、リードしてきたという内容から「リーダーシップ力」や「継続力」という言葉は出てきていませんがストーリーからそのスキルがあることが想像できます。

仮にキャプテンという役職を担っていない場合でも、チームの中でどの役割を担い取り組んできたかを具体的にすることでチームで取り組む業務の中でどのように活躍する人材なのかを読み手にイメージさせることができます。

文化系の部活動 例文とポイント


大学2年の春公演で舞台監督を務め、残り2か月で初心者9名・夜20時まで練習制限という逆境の中、「動員200名・満足度90%」の目標を掲げ取り組みました。練習では経験者と初心者を混ぜ演出補佐・装置・広報の3班に分け少人数に再編することで経験者もノウハウを初心者に共有しやすい環境づくりをしスキルの底上げができる環境にしました。また稽古動画を事前に撮影し初心者に共有することで自主練を促していきました。集客ではSNSで舞台裏を発信し、当日まで週3投稿を続け公演までに演劇部の認知度向上に努めました。

その結果、2日間で212名を動員し満足度92%を達成、初心者8名が翌年も継続しました。チームの連携強化を強めること市場ニーズを把握し取り入れるこで限られた資源でも成果を最大化できると学びました。

入社後は、限られたリソース下でもメンバーの成長と成果を同時に最大化するプロジェクトマネジメント力を発揮し、貴社の価値創出に貢献したいと考えています。

ポイント

短い期間の中で改善に繋げるための具体的な取り組みを考え、すぐに実行に移せているところがアピールに繋がる要素でもあります。この具体例は実務での再現性が高く、人事的な目線で見ても業務での活躍イメージが湧きやすいものになっています。

特徴的な部活動 例文

例:昆虫研究会での学内ミニ展示会プロジェクト

学内でも知名度が低い昆虫研究会で、私は3年次に企画責任者として「来場者 80 名・部員勧誘 3 名」という目標を掲げ、春のミニ展示会を立ち上げました。前年の来場は 28 名で「虫はちょっと怖い」という先入観が最大の壁でした。

まず視覚的ハードルを下げるため、標本ではなく“拡大映像”を主役に据え、USB 顕微鏡で撮影した昆虫の複眼や翅脈を 4K モニターに映し、思わず見入ってしまう「模様の美しさ」を主に打ち出しました。さらに QR コードを読み込むとランダムで虫の豆知識が出る“昆虫ガチャ”を Canva でデザインし、ガチャ結果を SNS でシェアするとオリジナルステッカーをプレゼントする企画を実施しました。これにより展示1週間前から Twitter のハッシュタグ投稿が 80 件以上に増え、興味関心を可視化できました。当日は 45cm 水槽を設置してタガメの捕食シーンをライブ配信、教室内へ誘導するための仕組みも実施しました。

その結果、来場者は 93 名と目標比 116%、アンケートの「虫への抵抗感は減った」が 74%、新入部員も 4 名獲得。部活の公式アカウントはフォロワー数が 120→310 に伸びました。この経験から「マイナスイメージを価値転換するコンテンツ設計」と「オンライン拡散を軸にした集客」の有効性を学び、どんなニッチ分野でもデータと体験を組み合わせればファンを増やせると確信しました。

ポイント

認知から結果を出していくために必要なことを全体を通して考えられている点が印象的な例文です。今回の例は、前年の反省から企画の見直し⇒集客⇒当日の導線まで事前に計画したうえで実施できている点が大きなアピールポイントになります。

ガクチカ作成のテンプレート

ステップ1:部活活動の概要

  • どんな部活に所属していたか?
  • 活動内容や役割は?

:高校時代、バレーボール部に所属し、副キャプテンとしてチームのまとめ役を担っていました。


ステップ2:目標設定

  • どんな目標を立てたか?
  • なぜその目標を設定したのか?

:県大会ベスト4を目指し、チーム力の向上を目標にしました。


ステップ3:課題

  • 活動の中で直面した課題は?
  • チームや自分にとっての壁は何だったか?

:メンバー間のコミュニケーション不足により、連携ミスが多発していました。


ステップ4:課題に対して具体的な取り組み

  • どんな行動を取ったか?
  • 工夫した点や努力したことは?

:毎週ミーティングを設け、意見交換の場を作ることで信頼関係を築きました。


ステップ5:得られた成果・結果

  • 取り組みの結果、どうなったか?
  • 数値や実績があれば記載

:県大会でベスト4に進出し、チームの結束力が大きく向上しました。


ステップ6:得た学びとスキル

  • どんなことを学んだか?
  • 身についたスキルは?

:リーダーシップや課題解決力、チームワークの重要性を学びました。


ステップ7:企業への活用

  • その経験をどう仕事に活かせるか?
  • 志望企業でどう貢献できるか?

:チームで成果を出す力を活かし、御社のプロジェクトでも円滑な連携を図りながら成果に貢献したいと考えています。

結果が出ていなくても評価されるガクチカは作れる!

「頑張ったけど、実績がない/補欠だった/途中で辞めたから話せない」それでも評価されるのは?

採用担当者が見ているのは・・・

目立った実績 ⇒ ✖
努力の過程 ⇒ ◎

具体的にいうと、「課題発見力」「主体的な行動」「学びの再現性」が伝えられるととても魅力的に見える文章になります。

採用担当者が評価する3つの軸

  • 課題発見力  ⇒ 何を“課題”と定義し、なぜそれを選んだか
  • 主体性と工夫 ⇒ 自分が考え、試し、改善した具体行動
  • 再現性    ⇒ 学びを次の環境・仕事にどう活かせるか

数字での成果が弱いと感じるときの“代替指標”例

  • 継続日数/参加率/遅刻ゼロ回数
  • ミス率の推移
  • チームの離脱率低下
  • 後輩の定着数

1) 実績が残せなかった場合

何を伝えたいか ⇒ 目標未達を正直に置きつつ、「課題発見→小さな改善→検証」を可視化する

改善例

⇒「県大会出場は達成できませんでしたが、自チームの“終盤の失点率”が高いことを過去の映像から分析し、ポジショニングの修正や体力強化のメニュー追加などを行い、直近の試合では失点率を0.8⇒0.5に改善することができました。課題の発見から改善につなげる行動ができたことが今後の活かせる経験になりました。業務でも課題⇒分析⇒実践⇒振り返りのサイクルを大事にして成長していきたいと思います。」

2) 補欠・控え選手だった場合

何を伝えたいか ⇒ “裏方力=再現性の高いスキルとして見せる

改善例

⇒「試合にはレギュラーメンバーとして出ることはできませんでした。ですが、試合のデータを分析し毎試合後にレポートを作成し、チームメンバーに共有しました。さらに相手チームの試合も分析し、戦略を考えるなど、チームの成果につながるように情報収集と戦略立てに貢献できるよう注力しました。」

部活動をテーマにガクチカを書く際の注意点

  • 専門用語や部内用語は避ける
    • 一般的ではない用語には簡単に説明を添える
  • 具体的かつ定量的に書く
    • 「たくさん」「一生懸命」⇒何時間や回数で数字で表現
  • イメージしやすい文章にする
    • 「シュート毎日20本継続」それはすごいことなの?とならないように注意
  • 自慢話にならないようにする
    • 「周りの支え」「他者との協力関係」を意識して作成

目立った結果や実績が残せないとガクチカとして話せないのでないかと悩む学生も多くいます。大事なのは、「伝え方」です!
採用担当者の目線で、魅力的に見えるポイントを抑えて面接でアピールにつながるガクチカに一緒にブラッシュアップしませんか?