志望動機の書き方

志望動機は選考を受ける上で重要な要素です。採用担当者にとっては、志望動機を問うことで、「自社のことをどれだけ勉強し、理解しているか?」、「人物像はどうか?」、「入社後活躍してくれそうか?」ということを見ている場合があるからです。志望動機はエントリーシートや履歴書への記載や、面接での受け答えを通じて企業に伝えます。
ここでは、志望動機の書き方についてそのポイントをお伝えします。

志望動機を書く前に押さえる4つのポイント

志望動機を書く前にまず押さえたいのが次のポイントです。

4つのポイント

  1. その企業でなければダメな理由を伝える。他の企業にも通じる志望動機は避ける。
  2. 企業の良さを述べるだけではなく、自分自身の人となりを企業での仕事と結びつける。
  3. 企業で自分がどう活躍したいか、活躍できるかまで落とし込む。
  4. 説得力を増すため、必ず根拠をつける。

イメージ

これらのポイントを押さえて、説得力のある志望動機を作りましょう。

ベースとなる志望動機を書き出す

基本ポイントを押さえた後は、具体的にどのような内容が志望動機になり得るのか、志望動機のベースとなる要素の例を見ていきましょう。そして、例を参考に志望動機を具体的に書き出してみてください。併せて、志望するに至ったきっかけも書きましょう。

志望動機のベースとなる要素(例)

  • 取り組みたい仕事
  • 叶えたい志
  • 将来のキャリア設計
  • 店舗見学・会社訪問で感じたこと
  • インターンシップで感じたやりがい
  • OB・OG訪問で刺激されたこと
  • 活かしたい専門知識・資格

など

具体的にはこのような形で書き出します。

志望動機のベース

●法人営業がしたい。具体的にはマーケティング支援部門で、顧客企業のマーケティング活動をサポートする提案営業がしたい。

●OB訪問で法人営業担当の○○様に業務内容や、自分が練ったアイディアが顧客企業の集客成果につながったときのやりがいを伺い、ぜひこの会社で働きたいと思った。

〜志望動機固めで企業研究はとても重要〜

志望動機は企業のことをよく勉強していなければなかなか書けないことがわかると思います。企業研究は志望動機固めに欠かせません。

企業研究が不十分だと感じる方は、「企業研究はここをチェック!企業を理解するポイント」、「くまなく調べよう!企業研究の手段いろいろ」も参考にしてください。

自分の人となりと企業・仕事の結びつきを書き出す

志望動機のベースができたら、その内容につながる自身の体験や人となりを見いだし、書き出します。

例えば、次のようなことです。

自分と企業を結びつける要素(例)

  • 体験したこと
  • 取り組んだこと
  • 達成したこと
  • 価値観
  • 性格
  • 特徴
  • スキル・資格

など

具体的にはこのような形にして書き出します。

自分との結びつき

●最新のWEB・IT技術やツールに関する情報をいち早く把握することが好き。
情報感度は高い方なのでこの仕事に向いていると思う。

●大学のゼミナールの研究では、フィールドワークや膨大な資料の調査など研究内容の深さを教授に評価してもらい、50人のゼミナール生の中で最優秀評価をいただいた。
突き詰めて研究することが得意な点は顧客の課題解決の仕事に活かせると思う。

自分との結びつきを伝えると、自然と志望動機の根拠付けになります。さらに、その根拠がどれだけ強い意味を持つのかを示すために、成績・実績(できれば具体的数字で)についても触れられるとよいです。

入社後どのように活躍したいか

志望動機が固まってきたら、「入社後、具体的にどのように活躍したいか」ということまで落とし込みましょう。企業の採用担当者が面接で一番知りたいことは、自社で成長し、高いパフォーマンスを挙げていく素養があるかということです。

そのため、入社したい気持ちを一方的に訴えるだけで終わらず、「自分が入社したらこのように活躍したい」ということまで伝えられるとよいです。

こちらも書き出してみましょう。
具体的には次のような形にして書き出します。

入社後どのように活躍したいか

●最新のマーケティング手法に常にアンテナを張って勉強し、顧客に寄り添って課題解決策を突き詰めて考え、提案力と解決力の高い営業を目指したい。

●自分の成長を通じて会社の成長につなげていきたい。

「自分の人となりがあるからこそ、このように活躍できる」ということが示せれば説得力が増します。

志望動機をまとめる

ここまで書き出したら、それぞれをまとめて志望動機の形にしていきましょう。
形にするときは、次の構成に沿って書くとまとめやすくなります。

志望動機のまとめ

  • 【1】志望動機をまず一言で
  • 【2】具体的にいうと
  • 【3】その理由は(志望のきっかけ・自分との結びつき)
  • 【4】入社後どのように活躍したいか

具体的にはこのような形にして書き出します。

志望動機のまとめ(具体例)

『マーケティング支援部門での法人営業に取り組みたいです。』

志望動機を
まず一言で。

『具体的には顧客企業のマーケティング活動をサポートする提案営業がしたいと志望しています。』

具体的に。

『OB訪問で法人営業担当の○○様に業務内容や、自分が練ったアイディアが顧客企業の集客成果につながったときのやりがいを伺い、ぜひ貴社で働きたいと思いました。

私は、最新のWEB・IT技術やツールに関する情報をいち早く把握することが好きです。また、大学のゼミナールの研究では、フィールドワークや膨大な資料の調査など研究内容の深さを教授に評価してもらい、50人のゼミナール生の中で最優秀評価をいただきました。

最新のマーケティング手法への情報感度や、課題追求が得意なところは貴社での顧客の課題解決の仕事にも活かすことができます。』

その理由は?
・志望のきっかけ
・自分との結びつき

『入社後は、常に勉強を重ね、顧客に寄り添って課題解決策を考え、提案力と解決力の高い営業を目指したいです。そして、自分の成長を通じて会社の成長につなげていきたいです。』

入社後どのように
活躍したいか。

志望動機はまとめられましたか?
エントリーシート、履歴書、面接など、場面によって志望動機をまとめ直す必要はありますが、上述のように基本形をまとめておけばどの場面にも応用しやすくなります。

〜「御社」と「貴社」の使い分け〜

企業の呼称である「御社」「貴社」は場面に応じて使い分けます。面接などの会話では「御社」、書類などの文章では「貴社」を使うのが一般的です。話し言葉で「貴社」を使うと、「帰社」「記者」「汽車」などの同音異義語と混同するためです。

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