面接でマイナス印象を与えてしまう振る舞い
面接の準備といえば、「志望動機」「自己PR」「企業への質問」などについてどのように受け答えするべきかを真剣に考えると思います。ただ、忘れてはならないのが「マナー」です。面接でのマナーは第一印象に大きく影響します。第一印象が悪いと、その後に立派な話をしても、話半分に捉えられてしまう可能性があります。
ここでは、第一印象を損なわないために、「面接官にマイナスな印象を与えてしまうマナー」についておさらいしましょう。
遅刻する
遅刻は言うまでもなく第一印象を悪くします。社会人として当たり前のマナーがなっていない人物と捉えられますし、「御社の志望度は低いです」と示しているのと同じです。もしも交通機関の乱れなどでやむなく遅れてしまう場合はすぐに企業へ連絡しましょう。一番良いのは、万が一を想定して早めに出ることです。
提出書類の字が雑・大きさのバランスが悪い・クセがある
面接はエントリーシートや履歴書に記載されていることを掘り下げるなどして進んでいきますが、採用担当者は面接に入る前の段階で、書類の印象から志望者の人物像を想像し、多かれ少なかれ一定の先入観を持っています。書類はいわば面接の土台・スタート地点です。このことを意識して、マイナスな印象を与えないように注意して書類を作成することが大切です。
印象の良くない字
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雑な字
雑な字は、仕事や作業が雑であることを連想させます。上手な字である必要はありませんので楷書でゆっくり丁寧に書くことが大切です。
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小さすぎる字、大きすぎる字
米粒のような小さい字や、反対に、罫線の高さギリギリまでめいっぱいに書いた大きい字は読みづらいものです。字を小さく、あるいは大きく書くクセがある方は、適度な大きさを意識して書きましょう。
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クセのある字
極端に斜めに傾いた字、丸文字など字にクセがある場合は意識して直しましょう。
清潔感がない・身だしなみが整っていない
清潔感や身だしなみは第一印象に大きく影響します。受け答えが良くできても、身だしなみがきちんとしていないとあまり良い印象は残らないものです。
悪い印象につながる例
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爪が伸びている
爪が伸びていると、不潔、だらしないという印象を与えます。就活中は忙しい毎日ですが、爪にもきちんと気を配ってください。書類の受け渡し時など、手元を見られる機会は多々あります。伸びたままにせず、短く切って清潔感を出しましょう。
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においがきつい
においは自分ではなかなか気づきにくいものですが、だからこそ意識して気をつけることが大切です。汗をかいたらこまめに拭くこと、髪や身体を清潔にすること、においが残る食べ物を直前に食べないこと、また、タバコのにおいなどに気をつけましょう。汗拭きシートや口臭ケア用品などを持ち歩くのもよいです。
また、香水をつけるのは就職活動の場においては好ましくありませんので避けましょう。 -
寝癖がついている、髪がボサボサ
寝癖やボサボサの髪型もマイナスの印象を与えます。合わせ鏡などをして髪型を全方向からチェックしてください。正面から見えないところに寝癖が残らないように気をつけましょう。
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服・靴が汚れている、クタクタ
シャツの襟元や袖口が汚れていたり、シワがよっていたり、あるいはセンタープリーツ(折り目)がなくなるほどズボンがクタクタになっていたりするのは身だしなみに気を配れない人物だという印象を与えます。面接はきれいで形の整ったシャツ、スーツで望みましょう。
また、靴も汚れていたり、履きつぶして形が崩れていたり、かかとがボロボロになっているものは面接には履いていってはいけません。
落ち着きがない・ふさわしくない仕草をする
緊張しているとはいえ、落ち着きのなさやおかしな仕草やは面接官に不快感を与えてしまいます。次のような仕草には注意が必要です。
- 貧乏ゆすり
- 舌打ち
- 爪をかむ
- ひとりごと
- 髪を頻繁に触る
- 足を組む
- 腕組みをする
- ペンを手元でクルクルと回す
- 周りをキョロキョロと見渡す、おどおどする
- 目線を合わせずに空中や足元を見ながら話をする
仕草のクセがある場合は意識して直して面接に臨みましょう。
言葉遣いが悪い・話し方にクセがある
敬語(尊敬語・謙譲語・丁寧語)を正しく使えなかったり、クセがある話し方も心証を損なわせる原因です。
敬語を話せない
友達やサークルの先輩と話すような馴れ馴れしい言葉遣いやノリは絶対に避けてください。
例「○○○なんスよ」「マジ」「すごい」「ヤバイ」
例え面接官が緊張をほぐすために親しげに話しかけてくれたとしても、つられてなれなれしい態度をとってはいけません。敬語を正しく使うことと、礼儀正しさを忘れないように気をつけましょう。
敬語は、話しなれない方も多いかと思いますが、今後ビジネスパーソンになったらずっと使うものです。就活を機に勉強をしましょう。「脱・学生言葉 敬語を正しく使おう」も参考にしてみてください。
話し方にクセがある
話し方にクセがあると、聞いている側はどうしても気になってしまい話の内容に集中できなくなってしまいがちです。
例えばこのような話し方をしていませんか?
例「○○○○と思っているのでぇー、」などと語尾を伸ばす
例 話の間に無意味な「えー...」、「あー...」が入る
このような話し方は、聞き手にとって聞きづらく、子どもっぽい印象や切れ味の悪さを感じさせます。話し方は意識次第で改善できます。模擬面接を録音して聞いてみたり、周りの人に聞いて自分の話し方をチェックしてみるとよいです。
一方的にしゃべる
面接官の質問に対して、質問をさえぎって話し始めたり、回答が長すぎたり、質問されていること以上にしゃべりすぎたり、あるいは早口でまくし立てるようにしゃべるのはNGです。回答の仕方というのは、コミュニケーションスキルの高さをアピールするチャンスです。質問をよく聞き、質問の意図をくみ取り、端的に答えることがスムーズなコミュニケーションの基本。
緊張していると、用意した回答を読み上げるようにしゃべりすぎてしまう可能性もあります。あらかじめ面接の練習をしておくことも大切です。
面接での受け答えのポイントについては「基本こそ重要!面接での受け答えのポイント」もチェックしてみてください。
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