理系としてのキャリアの築き方

理系の方は就職活動を始めるに当たり、選択しなければならないことは主に3つあります。どれを選択するかによって、就職活動の進め方も、将来的に築けるキャリアも大きく異なりますので、情報をしっかりと集め、決断していくと良いでしょう。

進学or就職 進学 or 就職

将来的にどのようなキャリアを築いて行きたいのかによって、進むべき道は変わってきます。自分が本当に何をしたいのか、学部時代にしっかり考えておくと良いでしょう。

注意していただきたいのは、ネガティブな逃げの選択にならないようにすることです。例えば、「研究が嫌だから就職する」もしくは、「就職活動がしたくない、もう少し学生でいたいから進学する」というような選択では、いずれにしても将来的に苦戦することになりますので注意してください。選択するにあたっては、幅広い情報を集めることをおすすめします。自分や自分の周りだけの少ない情報では意見や見方が偏ってしまいますので、できるだけたくさんの情報を集めて視野を広げるようにしましょう。

また、研究開発職に就きたい場合は、少なくとも修士、場合によっては博士が条件となっている企業もあります。自分がやりたいことを叶えるためには、どの選択が最善なのか考えるとともに、いずれの選択をするにしても覚悟が決まっていなければ後悔することになりますので気をつけましょう。

【01】学部卒での就職のメリット

社会人の2年間は学生時代の2年間とは比べ物にならない程、多くのスキルや経験を習得する事ができます。早く就職し、現場での実務経験を積むことで成長できます。また、専門性が高くない分、柔軟な発想があり、企業の現場担当者からすると育てやすく、双方にメリットがあります。

【02】大学院卒の就職のメリット

研究開発職で重要なのは、「柔軟な考え方」や「他部門やお客様とのコミュニケーション能力」です。大学院に進学するのであれば、研究のみに没頭するのではなく、社会人になってからのキャリアの幅を広げるために、専門性以外に研究開発職で求められる能力を培えるような経験をしましょう。せっかくの2年間を有効活用できる良いでしょう。

自由推薦 or 学校推薦 自由推薦 or 学校推薦

どちらを選択するにしても、まずは学校推薦の情報を集めておきましょう。どのような企業からの推薦があるのか、推薦に応募する資格があるのか、どの様な規定があるのかなど、学校によって進め方はさまざまですので、あらかじめ情報を集めた上で方向性を決めると良いです。

自由応募と学校推薦で異なるポイントとしては、主に3点あります。

【01】選択の自由度

自由応募の場合、自分が受けたい企業を自分で探し、納得いくまでたくさんの企業を受けることができます。また、場合によっては複数内定を獲得できますので、選択の幅が広がります。
一方、学校推薦の場合は、企業・大学・教授・学生それぞれの信頼関係のもと成り立っているものです。安易に選考に進むこと、ましてや内定辞退などは後輩の代にまで影響し兼ねませんので、細心の注意を払いましょう。

【02】倍率

自由応募の場合は誰にでも応募する資格がありますが、学校推薦の場合は学校から推薦をもらえる資格のある人に限られます。もちろん、学校推薦の場合の方が倍率は低くなります。しかし、学校推薦だからといって100%内定が出る訳ではありません。自由推薦の学生に比べて選考回数が少ない分、面接対策が十分に行えておらず、途中で不採用になってしまうケースもあります。事前の対策という観点でいうと、自由応募でも学校推薦でも、後悔することのないようにしっかり行う必要があります。

【03】選考回数

大学の教授が推薦している学生であれば、企業側の信頼度も高く、選考回数が自由応募と比較して少ないケースが多くありますので、研究で忙しい方にとっては研究と就職活動の両立がしやすくなります。一方、自由応募の場合は、選考回数はもちろん、自分で選考情報の収集や、選考スケジュールの調整を行っていかなければならないので、計画的なスケジューリングが重要です。

専門性を活かす or 専門以外のの就職 専門性を活かす or 専門以外のの就職

【01】専門を活かしたい場合

専門を活かした業界へ就職を希望される場合、企業によっては学科を指定して募集をかけている場合がありますので、事前に採用実績を確認しておく方が安心です。

また、注意していただきたいこととは、「専門であることは志望する理由にはならない」という事です。企業は大学と違って、やりたい研究をさせてもらえる場所ではありません。

大学時代は学費を払っているので、好きな研究をさせてもらえますが、企業では利益の出る研究をしていかなければなりません。つまり、新卒採用において、企業が重視するポイントは、「組織の中で、どの様に活躍してくれるのか」ということです。専門性よりポテンシャル重視であることを忘れないようにしましょう。

【02】専門以外の分野に就職する場合

専攻と直結した分野の研究職につくケースは実はまれです。大体の方が専攻してきたこととは違う分野の研究職に就職します。専門以外の分野に就職したとしても、大学時代に勉強してきたことは無駄にはなりません。むしろ、企業にとっては専門外の方を採用する方がメリットがあります。例えば、何か新しい技術を開発したいと思っていても、ある分野のスペシャリストだけが集まっていても新しい発想はなかなか生まれません。

多分野のアイディアが入る事で、新しい技術が開発されていくのです。今後の研究開発を支えていくのは、さまざまな分野の融合と、幅広い視野を持った柔軟な考え方です。このことを忘れずに、就職活動に臨んでみてください。

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